会社公認「働かない制度」!?社員の副業を推奨する働き方

2018.10.24 00:00
J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で様々な企業が取り組んでいる「働き方」から、これからの変化や未来を考える「RECRUIT THE WORK SHIFT」。
1日のスタートに「新しい働き方」のヒントをシェアしています。

10月1日、3日、4日の放送では、株式会社フューチャースピリッツについてご紹介しました。

京都に本社を置き、企業のホームページを運営するウェブサーバーやメールサーバー、クラウド環境の運用・補修を展開するIT企業の株式会社フューチャースピリッツ。国内はもちろん、アジア圏でも様々なサービスを展開しています。
この「株式会社フューチャースピリッツ」が、2016年に導入し話題となったのが、就業時間内に月20時間内に限り副業を認める「会社公認 働かない制度」。

代表取締役 谷孝大さんにお話を伺うと、「働き方改革」が叫ばれるはるか以前、1996年の創業以来、社員がより仕事を楽しめるよう、働きがいのある会社を目指してきたそう。中小ベンチャー企業としては珍しく、10年以上前から「在宅勤務」や「育児休暇」「時短勤務」「時間をずらした勤務」など、様々な「働き方」を実践してきました。

そんななか、社員たちの声から生まれたのが、「会社公認 働かない制度」。就業時間内に毎月最大20時間を、業務外の活動(副業や趣味)にあてることができる制度。副業を許可するだけでなく、むしろ“推奨”する。業務外での活動によって、社員のスキル、人脈を伸ばしていくことを目的にしているそうです。
2日目は、株式会社フューチャースピリッツが導入して、およそ2年が経過した「会社公認 働かない制度」の結果に注目。

谷孝さんによると、活用している社員の皆さんは別のビジネス、家業の手伝い、知り合いのスタートアップ企業のサポートなど、様々な活動を行っているそう。これまでであれば、会社を辞めなければ出来なかったことを、会社の就業時間中にできるといことで、社員からも好評のようです。

他社からは「会社公認 働かない制度」に興味を持たれるとともに「サボる人が出るのでは?」など、様々な声もあったそうですが、そこは社員を信用し、仕事をより楽しんでもらえればと考えているそうです。

通常の業務とは違った立場を持つことで、自分の仕事を異なる視点から見直すことができ、また、自分の成長を会社に任せるのではなく自分で伸ばしていくモノという意識が、社員の皆さんに芽生えたともおっしゃっていました。
最終日は、株式会社フューチャースピリッツが目指す「働き方」に注目。

10年以上前から「在宅勤務」や「育児休暇」「時短勤務」「時間をずらした勤務」など、仕事をより楽しむための「働き方の選択肢」を増やしてきたフューチャースピリッツ。副業を推奨する、「会社公認 働かない制度」を含め、社員ファーストな取り組みは、他社からも大きな注目を集めていますが、代表取締役 谷孝大さんは、仕事と生活の境目がなくなりつつある今、こうした自由度が高い働き方はさらに広がっていくと予想しているそうです。

仕事がライフスタイルの一部になったからこそ、働く時間や場所の選択肢が必要。これから就職をする学生にとっては、「働き方」で企業を選ぶことができる時代に。そして個人が社会に、直接関わる時代。 会社はより緩やかな組織になっていくのではないかともおっしゃっていました。

そんなお話から導き出す「WORK SHIFTのヒント」は・・・『“会社”は仕事をする場所、そして個人を伸ばす場所!』