リモートワークの進化系!“どこでも”管理職制度とは?!

2018.08.08 00:00
J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で様々な企業が取り組んでいる「働き方」から、これからの変化や未来を考える「RECRUIT THE WORK SHIFT」。1日のスタートに「新しい働き方」のヒントをシェアしています。

7月16日・月曜日~19日・木曜日の放送では、REGAIN GROUP株式会社が取り組む働き方・業務改革についてご紹介しました。
今回、注目したのは「どこでも管理職」という制度。
この制度は「管理職」であっても場所にこだわらず活躍でき、その管理職が通勤する拠点から離れた地点にいる部下をリモートでマネジメントできるというもの。
REGAIN GROUP株式会社の事業企画室推進室、人事・広報グループ・マネージャー:秋山璃奈さんによると、社員の中には家庭の事情などで、転勤が難しい場合もあり、そうした場合、社員がどうやってキャリアを形成していくか?が1つの課題でもあったそう。
この制度によって、そうした社員のキャリアパスの限界を解消することが期待されています。
2日目の放送では、実際に「どこでも管理職」を利用して遠隔で部下をマネジメントしているREGAIN GROUP株式会社、経営管理室・室長の原田裕一さんの働き方をご紹介しました。原田さんは、青森県八戸市の拠点で勤務しながら、東京本社、博多、宮崎の拠点に勤務する複数の社員をリモートでマネジメントされています。デイリーワークの基本は、出社後、各拠点の社員とテレビ会議システムでつなぎコミュニケーションをとりながら業務がスタート。他にもメールチャットを使って業務に関する連絡などを取り合っています。
こうした業務を通した「どこでも管理職」の成果の1つに挙げられているのが「各拠点の課題の解決」。勤務地は違っても同じ業務に臨む全拠点のノウハウが集約されるので、原田さんの下に集約されることで、同じような問題点が別の拠点で起こった時に、迅速に解決できるようになるなど、業務の効率が上がっているそうです。
また、青森県で勤務する原田さんにとっては、管理職としての給与が、東京本社の水準で評価されていることも働くモチベーションアップとなっているとのことでした。
3日目の放送では、この「どこでも管理職」制度を通した「働き方」を、さらに掘り下げてご紹介しました。原田さんは、現在の就かれている「経営管理室・室長」の前は、青森県八戸にある拠点の副センター長を務められていたそうですが、その先にある「キャリア」はセンター長のみだったそうで、現在40代前半の原田さんが、センター長に昇任した場合、八戸でのキャリアパスが望めなくなる不安もあったそうです。この「どこでも管理職」が設けられたことで、副センター長から本社管轄の「室長」という管理職に就かれ、ご自身にとっての「キャリア形成」のモチベーションがあがったそう。これまで多くの企業が、「転勤」という形で行ってきたキャリアのアップを、リモートワークを効果的に応用することで、整えていく、REGAIN GROUP株式会社の仕組みは、これからの時代において、優秀な人材を確保するHRの側面から考えても効果的な「仕組み」といえそうです。
最終日の放送では、REGAIN GROUP株式会社が取り組む、その他の「制度」や「働き方」をご紹介しました。ITインフラの進化で「オフィス」という場所の概念が変わりつつあります。今回注目した「どこでも管理職」も、そうしたツールの進化からリモートワークが、より効率的に、安心して行えるようになったからこそ実現した働き方なのかもしれません。こうした「働き方」が実際に可能になったことから、今後は、男性の育児休業なども会社として積極的に推進していく方針とのこと。
最後に、4日間に渡ってご紹介してきたREGAIN GROUP株式会社の取り組みから番組が導き出した「WORK SHIFT」のヒントは、『テレワークの進化で、活躍するステージは全国区に!』でした。
これまでテレワークというと、育児や介護といった家庭の事情を抱える社員が活用する制度として注目を集めてきました。ただ、ITなど、オフィスインフラの進化で、地方にいながらも、テレワークで、円滑なコミュニケーションが可能になっています。日本全国、どこにいても“管理職”としてのマネジメント業務も可能に・・・。こうした「仕組み」が広がることで日本全国にいる優秀な人材が活躍できる場所の可能性が広がる、ともいえそうです。