「働き方」の変化によって、会社の“成長”を実現する「カルビー株式会社」編

2018.08.01 00:00
J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で様々な企業が取り組んでいる「働き方」から、これからの変化や未来を考える「RECRUIT THE WORK SHIFT」。1日のスタートに「新しい働き方」のヒントをシェアしています。

7月9日〜7月12日の放送では、「働き方」の変化によって、会社の“成長”を実現するカルビー株式会社についてご紹介しました。

月曜日は、カルビー株式会社が「働き方改革」に取り組んだ背景について、カルビー株式会社・執行役員・人事総務本部長の武田雅子さんに伺いました。

カルビーは1991年に、フレックスタイム制度を導入。その年をカルビーの「働き方改革」のスタートと考えると、その歩みは、すでに“27年”。つまり「働き方改革」に対し、先進的に取り組んできた企業でもあります。

会社に必要な“変化”を、「働き方」を変えていくことで、生み出す。大きな“変化”となったのが、2010年のオフィスの移転。オフィスのフリーアドレス化、在宅勤務制度、モバイルワークなど、“はたらく場所”を、会社、自宅、それ以外の場所でもと、どんどんと広げてきました。“はたらく場所”を選べることで、時間の有効活用、ペーパーレス化、より集中した仕事が可能になったそうです。
2日目は、“働く場所”の広がりとともに拡大した、社員への“活躍支援”について伺いました。

カルビーでは、女性役職者の割合が8年で、5.9%から26.4%へ。その背景には、モバイルワーク制度や、短時間勤務制度を活用し、子育て中でも、働くことができる環境を作ったことがありました。

また、LGBTに対しても、積極的な取り組みをスタート。社内での啓発活動をはじめ、人事での新しい制度を作るなど、具体的に取り組んでいます。

また、モバイルワークを活用し、短時間勤務でも積極的に働ける環境を作ったことで、オフィスだけでは想像できなかった“働き方”を実践する方も。

実際に子育て中の女性は、会社では社員同士のコミュニケーションを、自宅では資料作り、そして、小売店にこれまで以上に足を運びやすくなったそう。

“はたらく場所”を見つめ直すことで、短時間で、場所に縛られることなく自由に働く。“働き方”が自由になることで、仕事での想像力も、より自由になるのかもしれません。
3日目は、カルビーが「働き方改革」を積極的に進めてきた“理由”に注目。

カルビーの戦略の大きな柱の1つが「イノベーション」。この「イノベーション」を「働き方改革」によって、様々な価値観、世代観が社内に共存することで生み出すことを目的に、積極的に取り組みを進めてきました。

時代の流れではなく、会社としての“戦略”として、「働き方改革」に取り組むカルビー。様々な価値観、世代観を持った社員が仕事をするオフィスには、さらに「イノベーション」を加速させる、様々な仕掛けも。

フリーアドレス化された社内は、毎朝、専用の端末で、その日座る席が、その日の仕事内容に合わせ、ランダムに決められます。結果、新入社員の横で、執行役員が仕事をしている、そんな姿も当たり前。また、社長室も、簡単な仕切りがあるだけで、コミュニケーションのハードルを下げ、関西の新オフィスには、社員が団らんする“掘りごたつスペース”もあるんだそうです。
最終日は、カルビーが「働き方改革」を進めた結果、実現した“成長”に注目。

「働き方改革」を進めてた結果、8期連続の増収・増益という、会社の成長へと繋がったと、カルビー株式会社・執行役員・人事総務本部長の武田雅子さん。「働き方改革」による、社員の“キャリア自立”が、会社としての「強さ」に繋がったのではと、分析されていました。

そんなお話から導き出す「WORK SHIFTのヒント」は・・・『“働き方改革”は、社員の成長、そして会社の成長を育む“栄養”になる!』

「働き方」を変えるだけでなく、社員一人一人が、より良い働き方、仕事について考える。こうした意識の変化が、会社の成長にも繋がっていくようです。