残業ゼロでは解決しない? 本当にストレスオフに効くのはこれ!

2017.04.21 11:00
J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で、
4月からスタートした「iction! QUOTE OF THE DAY」。
仕事との向き合い方、家族との関係など、働き方が問われる現代において、新しい働き方を実践する方々のリアルな声をご紹介。毎回、その実体験から<働き方>のヒントとなる‘QUOTE OF THE DAY’を導き出す5分プログラムです。
初週4月3日~6日は、社員の「ストレスオフ」をサポートする制度を続々と導入している株式会社メディプラスの取り組みを紹介しました。

2003年に創業し、オールインワンゲル化粧品で、女性から高い支持を得て成長してきたメディプラスですが、当初は今とはかなり違う働き方だったようです。
社長の恒吉明美さんは、「創業から不眠不休で頑張ってきました。でもスキンケアの会社なのに、自らが体調を壊してしまったんです。スキンケアの会社の責任として、働き方を変えるべきだと思いました」と“ストレス・オフ”への取り組みを始めるキッカケを振り返っていました。
残業をやめる、休日をもっととる、単純にそんなやり方でストレス・フリーな働き方を目指したそうですが、そうすると逆に、満足のいく仕事が出来ないストレスがたまってしまった…。そこで、ストレスのオンとオフを自分コントロールできる「オフ活」を自分だけではなく、社員全員で取り組みはじめたそうです。
ストレスオフのために、最初はストレッチをやったり、瞑想の時間を設けたりしたそうですが、ストレスの軽減には繋がらなかった恒吉さんがたどり着いた答えは、仲間と喜怒哀楽を共有できる“居場所”を作ること。メディプラスの社員たちは、女子会、男子会、朝ゼミなどなど、色んなカタチでチームを作り、つながりを生んでいるそうです。
初日のお話から導き出した「QUOTE OF THE DAY」は・・・
『 “縦”組織ではなく、“網”組織にした』
部署という縦割りの交流ではなく、部署を超えた様々なチームの輪で
網のようにつながっている組織。そこにストレス・オフ、強さの秘密があるようです。
2日目は、「ストレスオフ」をサポートする具体的な取り組み “ファミラブ制度”にスポットを当ててみました。

メディプラスの“ファミラブ制度”は、ゴールデンウイークや年末年始・夏季休暇の大型連休の前後に有給休暇を追加してさらに大型連休を設定できる「ファミラブ休暇」の他、3月と10月の年2回の国民の祝日と連動して平日の労働時間を短くする「ファミラブWEEK」、年末年始、家族への贈り物や帰省の交通費の補助として使える「ファミラブチケット」があり、家族(ファミリー)とのコミュニケーションのキッカケを会社が積極的に作っているというもの。
実際にこの“ファミラブ制度”を利用しているメディプラスの井上美晴さんは「ファミラブ制度を使うことで、保育園に通う息子と過ごす時間を“取り戻せる”んです」と語っていました。

そんな2日目のお話から導き出した「QUOTE OF THE DAY」は・・・
『 ちょっとした時間で、自分の心に“折り合い”をつける』
仕事をやるときはちゃんとやる。でもそこで失った時間は、会社が守ってくれる…
成長の背景には、ストレスのオンとオフをコントロールできる社員と組織があるようです。
3日目は、社員のストレス・オフを助けるもう一つの取り組み“クラス制度”を紹介しました。

クラス制度とは、社内の「部署」の枠を超えた4、5人のグループ「クラス」を作りクラス・リーダーを決め、お客様について理解を深めたり、アイデアを出し合ったりするというもの。4か月に1回、「クラス替え」もあるとか。
部署という縦割りの関係でないクラス内で、時には仕事以外の心配事の相談もしたりするそうで、メディプラスの岡田栞さんは「この人どんなことしてるの?ということがなくなりました。業務の相談は部署のリーダーに、将来の目標だったり、仕事以外のちょっとした心配事をクラスのリーダーに相談しています」と語ってくれました

そんな3日目のお話から導き出した「QUOTE OF THE DAY」は・・・
『仕事以外の“もやもや”を話すキッカケがある』
仕事をする上で、時に仕事以外のことが原因で、ストレスになることもあると思いますが、
そんな“もやもや”を同じ環境で働く仲間に話す“キッカケ”があるのは大切です。
4日目は、メディプラスが考える女性の“働きがい”について社長の恒吉明美さんに伺いました。

「私たちは“ハッピー・プライオリティ”という言葉をよく使うのですが、
「プライベート」と「仕事」のバランスが、単純に“時間”でとれていてもしようがないと思っています。時間のバランスではなく“心のバランス”が大切で、それを自覚して取捨選択できることの方が大事なのではないかと。そして組織への「貢献感」も働きがいには重要です。貢献できてないと感じながらプライベートを過ごしてもそこに働きがいは見出せないのではないでしょうか」メディプラスが目指す“強い組織”については、
「ストレス・オフというとよく「ゆとり組織ですか?」と言われたりしますが、私たちは免疫力のある強い会社を目指しています。残業するなとか、もっと休みなさいとトップダウンでいうのはホワイト企業のようでブラック企業と紙一重。そうではなく、今日は頑張る日、今日は休む日というのを、主体性をもって自分の“意志”でハンドリングできる社員、それを育む組織を作っていきたいんです」と語っていました。

そんな最終日のお話から導き出した「QUOTE OF THE DAY」は・・・
『免疫力のある強い会社になりたいと思っている』
働くときはしっかり働く、休む時はしっかり休む、自分の仕事と心をマネジメントして
乗り越えるチカラ(免疫力)、は会社の大きなチカラになりそうですね。