直木賞作家・葉室麟の円熟作『霖雨』は、本日10月28日、新潮文庫より発売!

2026.10.28 11:00
株式会社新潮社
人間の生きる道を描いてきた作家・葉室麟さん。江戸時代の日本最大の私塾、咸宜園を開いた広瀬淡窓を主人公に、困難に直面しても歩みを止めず、誇り高く生きた人たちを描いた傑作長編が、新潮文庫より発売されます。
直木賞作家である葉室麟さんが、「五十歳で歴史・時代小説を書き始めた当時からいつかは書いてみたいと温めていた題材」と思っていたのが、江戸時代、日本最大の私塾を主宰した儒学者・広瀬淡窓でした。豊後日田(現在の大分県)で咸宜園という私塾を開いた広瀬淡窓。さまざまな困難に直面する淡窓ですが、そんな淡窓を描くことで「どんなに辛いことがあっても、決して諦めてはいけない――。そんな思いを伝えたかった」そうです。
本文庫の解説で、文芸ジャーナリストの内藤麻里子さんは、「葉室麟という作家は、物語に託して人間の生きる道を描き出すことが多い。人としての「矜持」や「志」、「仁」などについて深いまなざしを注ぐ。(中略)本作『霖雨』もまたそういう一作だが、もしかしたらその美学が一番端的に表れているかもしれない」と評しています。葉室文学の円熟作と言える本作を、この機会にぜひご一読ください。
■書籍内容紹介
江戸時代、日本最大規模の私塾が豊後日田にあった。儒学者である広瀬淡窓が開いた咸宜園だ。全国から入門者が集まり、その名を天下にとどろかせていたが、名声を欲した代官が介入を始め……。
理不尽な仕打ちと度重なる困難に、まるで長い雨が降り続いているようだと感じる淡窓と、弟の久兵衛。
そんなとき、若侍の臼井佳一郎が、美しい姉とともに入塾する。やがて、大塩平八郎の乱という大波が押し寄せ――。
権力と時代に翻弄されながら、歩みを止めず誇り高く生きた人たちを描く葉室文学の円熟作。
■著者紹介:葉室麟(はむろ・りん)
(1951-2017)北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て2005 (平成17)年『乾山晩愁』で歴史文学賞を受賞し、作家デビュー。2007年『銀漢の賦』で松本清張賞を、2012年『蜩ノ記』で直木賞を、2016年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で司馬遼太郎賞を受賞。「地方の視点から歴史を描く」を信条に、精力的に作品を執筆した。『いのちなりけり』『秋月記』『橘花抄』『春風伝』『玄鳥さりて』など作品多数。『蜩ノ記』『散り椿』は映画化された。
■書籍データ 
【タイトル】霖雨
【著者名】葉室麟(はむろ・りん)
【発売日】10月28日
【造本】文庫版
【定価】 880円(税込)
【ISBN】978-4-10-127376-1
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