国指定名勝「柳川藩主立花邸 御花」を舞台とした資源循環の取り組みが2026年度グッドデザイン賞を受賞

2026.10.22 10:00
株式会社御花
一般社団法人 SAMURAI REBIRTHが推進する、文化財を次の100年へつなぐ新たな循環のかたち

旧柳川藩主立花家の約400年の歴史を受け継ぎ「国指定名勝に泊まる」という特別な滞在を提供する御花を舞台に、一般社団法人SAMURAI REBIRTH(代表 立花 健太郎 以下、SAMURAI REBIRTH)が推進する文化財資源循環プロジェクト「畳REBIRTH」が、2026年度グッドデザイン賞を受賞しました。
本プロジェクトは、一般社団法人 SAMURAI REBIRTHが主体となり、文化財の維持管理によって生じる古畳や庭園の落葉を資源として再活用し、地域の生産者や企業と連携しながら新たな畳へと生まれ変わらせることで、持続可能な文化財継承のあり方を提案する取り組みです。
さらに、企業や地域の生産者、生活者など、多様な人々が文化財の継承に関わる仕組みを構築することで、従来の「守る文化財」から「ともに未来へつなぐ文化財」への転換を目指しています。
文化財を次の100年へ。御花が向き合う継承の課題
御花は、旧柳川藩主立花家の邸宅として受け継がれてきた歴史ある場所です。約7,000坪の敷地全体が国指定名勝「立花氏庭園」に指定され、現在も宿泊施設や料亭、文化財の見学施設として活用されています。SAMURAI REBIRTH代表であり、株式会社御花のゼネラルマネージャーを兼ねる立花健太郎は次のように語ります。「文化財を未来へつないでいくためには、建築物や庭園の保存・修復に加え、日々の維持管理が欠かせません。一方で、民間が所有・運営する文化財には、維持管理に伴う費用負担や担い手の確保など、さまざまな課題があります。御花では、歴史ある文化財をただ保存するのではなく、今の時代に必要とされる場所として活用しながら、次の100年へ受け継ぐことを大切にしています。」

こうした文化財継承の新たな可能性を探る取り組みとして、御花を舞台に、SAMURAI REBIRTHが主体となって推進しているのが「畳REBIRTH」です。文化財の維持管理から生まれる古畳や落葉を資源として循環させ、再び文化財へと還すことで、持続可能な文化財継承のあり方を提案しています。
古畳から新たな畳へ。地域資源を循環させる仕組み
■文化財資源循環設計

「畳REBIRTH」では、御花の大広間で使用されていた古畳や庭園の落葉を堆肥化し、その堆肥を活用して熊本県八代市の生産者がい草を栽培。収穫したい草から新しい畳を製作し、再び御花の大広間へと還しています。
■堆肥の状態を確認している様子
2023年10月から2026年1月までの取り組みを通じて、以下の成果が生まれています。
<資源循環実装の取り組みと成果>
 ・古畳30枚/落葉1,400Lなどの廃材利用
  文化財で使用されていた古畳を新たな資源として活用
 ・堆肥約800Lを生成
  庭園の落葉、もみ殻、米ぬか、鶏糞、赤土などを配合
 ・い草栽培面積約900平方メートル
  熊本県八代市のい草生産者(エコファーマー)と連携
 ・再生畳80枚を製造敷設
  柳川藩主立花邸 御花の大広間(100畳間)へ敷設
 ・Joshu「畳オーナー」申込80名
  全国各地から文化財継承への参加が広がる




2026年1月には、再生された畳80枚を御花の大広間に敷設しました。本プロジェクトの特徴は、資源の循環にとどまらず、その過程に地域の生産者や企業、さまざまな立場の人々が参加できる仕組みを生み出していることです。文化財の維持管理から生まれた資源が地域へ渡り、新たな価値を持って文化財へと戻ってくる。文化財を起点とした地域資源の循環と、多様な人々との関係づくりを両立する取り組みです。
企業や地域とともに文化財を守る、新たな参加のかたち
本プロジェクトでは、文化財の継承に参加できる仕組みとして、畳オーナー制度「Joshu(畳主)」を展開しています。文化財に敷設される畳のオーナーとなることで、文化財の保全を資金面から支えるとともに、その場所との継続的な関係を育むことができます。
こうした仕組みは、文化財を所有者だけで守るのではなく、地域社会や企業、生活者がそれぞれの立場から継承に関わる可能性を示しています。文化財の保存と活用、地域資源の循環、そして多様な主体による共創。「畳REBIRTH」は、文化財継承における新たな協働のあり方を提案しています。
2026年度グッドデザイン賞を受賞
今回のグッドデザイン賞では、古畳を堆肥、い草、新たな畳へと循環させる仕組みだけでなく、文化財と地域社会との新たな関係性を生み出している点が評価され、文化財を地域に開かれた生きた資産として捉え、多様な人々が関わりながら次世代へ継承していく実践が、今回の受賞につながりました。
Joshu(畳オーナー制度)について
文化財の保全と継承を共に支える仲間として、畳オーナー「Joshu(畳主)」を募集しています。
ご好評につき、新たに畳の提供枠を設けました。文化財の未来を、共につくる一員として。この取り組みにご関心のある皆様のご参加をお待ちしております。
下記素材は、2026年1月、再生畳が敷設された当時の模様です。
■Joshu第一号
■目の詰まったハリツヤのある畳に仕上がりました
■トレースタグを読み込むと生産者情報に行き着く仕掛け
■Joshuと関係者が集まり式典を開催しました

関連情報
一般社団法人SAMURAI REBIRTHによるプレスリリース
「文化財の古畳を再び文化財へ 『畳REBIRTH』が2026年度グッドデザイン賞を受賞」
【本事業内容に関するお問い合わせ】
一般社団法人SAMURAI REBIRTH
担当:立花健太郎
E-mail:info@samurai-rebirth.com

【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
株式会社御花 広報担当:熊野
電話:080-1053-9722 /メールアドレス:kumano@ohana.co.jp

あわせて読みたい