創業50年のニッカネ、新本社始動!一括物流の効率化で挑む「残業削減」と現場改革

2026.10.21 14:00
1975年の創業以来、病院や高齢者施設など「365日絶対に休めない食のインフラ」を支え続けてきた私たち、株式会社ニッカネ。2025年に創業50周年という大きな節目を迎え、東日本16拠点に広がる配送ネットワークを構築してきました。しかし、地域の「食」と「命」を守る重責を果たす一方で、業界特有の早朝勤務や長時間労働といった現実に向き合い、いかに現場の「残業」を削減し、社員の働きやすさを守るかという課題は、私たちが真摯に取り組むべき重要テーマでした。そうした中、2025年4月の「新本社・物流センター」の本格稼働を機に、物流DXの推進や作業プロセスの見直しを一気に行い、現場の作業時間を1日約90分削減することに成功。食のインフラという使命を果たしながら、私たちはなぜ現場の環境を改革することができたのか?今回は「第2の創業」を掲げる私たちの、その裏側にある情熱と挑戦のストーリーをご紹介します。
食のインフラを支えて50年。なぜ今、ニッカネは「第2の創業」を迎えるのか?
1975年の創業以来、東日本16拠点におよぶネットワークで業務用食材をお届けしてきた私たち株式会社ニッカネは、2025年に創業50周年という大きな節目を迎えました。


おかげさまで、今では年間売上427億円を誇る「食のインフラ企業」へと成長を遂げています。


私たちが日々お届けしている食材の約4割は、病院や高齢者施設向けです。この「食のインフラ」を担う重責を、私がこれまでの人生で最も強く痛感したのが、2011年の東日本大震災での出来事でした。


混乱のなか、私は自ら県庁へ掛け合い、震災からわずか3日後に高速道路の通行許可を取得しました。そして毎日自社トラックを走らせ、患者様や入居者様の命をつなぐ食材をなんとか届け切ることができたのです。


あの過酷な状況下で、私はある想いを強く心に刻みました。


「飲食店やスーパーは休みにできても、病院や高齢者施設で提供される毎日の食事は365日絶対に休めない。食材を届けなければ皆様が困り、命に関わる。どんな時でも届けるのが私たちの社会的責任だ」と。


「どんな時でも必ず届ける」この現場の強い使命感こそが、私たちの原点です。そして2025年4月、栃木県上三川町に新本社・物流センターが本格稼働いたしました。


私はこの大きな転換点を、ニッカネの「第2の創業」と位置づけています。食のインフラという重責をこれからも果たし続けながら、いかにして現場の社員たちの働きやすさを守り抜くのか。私たちニッカネの新たな挑戦が始まっています。
私の苦い失敗から生まれた経営理念
「365日絶対に止められない食のインフラ」を支える責務は、現場への負担となりやすい側面もあります。朝の仕込みに合わせた納品や早朝の出荷準備により、かつては早朝対応や残業といった時間の長さが大きな課題となっていました。
「どんなにお客様に喜ばれても、働く仲間が疲弊しては意味がない」と痛感した背景には、私の苦い失敗があります。
入社間もない20代の頃、営業所長に抜擢された私は「自分がやった方が早い」とすべての業務を抱え込み、仲間が去っていくという痛烈な挫折を経験しました。現場で汗を流す一人ひとりの苦労と、個人に負担が依存する危うさを身をもって知ったのです。
この失敗から、「現場の負荷を本気で取り除き、みんなで協力し合える組織を作る」と決意しました。
私たちが掲げる理念「食べる人を想う、つくる人を想う」。
ここには、食材を届ける先のお客様だけでなく、「現場で食をつなぐ自社の社員」の働きやすさまで想いを巡らせるという強い約束が込められています。
設備投資と仕組み化による残業短縮への挑戦
過去の数字主義や、個人の過度な負担に依存する働き方は、もう変えなければなりません。地域の「食のインフラ」という重責を果たしながら、どうすれば現場で働く社員の笑顔と時間を守れるのか、私たちは本気で悩み抜いてきました。
その覚悟を形にした最大の挑戦が、2025年4月に本格稼働を迎えた新本社・物流センターの建設です。保管能力を従来の3倍に広げ、最新のデジタルピッキングシステムを導入した背景には、商品探しや手入力に追われる現場を救いたいという強い危機感がありました。
さらに、生鮮野菜「畑全」の拠点を同じ施設へ集約したのも、移動や何度も行われる積み降ろしに忙殺されていた現場スタッフの肩の荷を、何としてでも下ろしたかったからなのです。
最も負担の大きかった配送ドライバーの環境改革にも、私たちは決して逃げずに向き合いました。早朝からの荷積み作業で体力を削られる仲間を支えるため、積み荷専門のパート社員を新たに配置し、ご注文の締め切り時間を15時から14時へ繰り上げる決断を下したのです。ドライバーが出発前に費やす準備時間を1日平均で「約90分」も短縮することに成功いたしました。
言葉だけのスローガンではなく、本気の「仕組み」で社員の時間と安心を守り抜くことこそが、私たちの揺るぎないプライドです。
自社配送への誇りと頑張りを可視化する360度評価
業務の効率化をどこまでも追求する一方で、私たちが創業以来ずっと守り続けているのが「全車自社配送・全員正社員」という信念です。配送を外部へ委託すれば、コストや管理の手間は減らせるかもしれません。
しかし、自らの手で商品を揃え、お客様の厨房やその先にいる人の笑顔を想像してお届けするからこそ、箱の中に温かな「想い」が乗るのです。
その一例として、配送ドライバーの心地よい挨拶と丁寧な納品対応がお客様の心を動かし、その信頼が評判となって大口の契約につながったというケースもあります。現場の社員が日々積み重ねる真摯な対応こそが、食のインフラを支えるニッカネの一番のブランド価値です。
だからこそ私たちは、売上や数字だけでは測れない現場の貢献を決して見逃しません。上司だけの評価に頼らず、日頃の働く姿勢を身近で見ている仲間たちの視点を取り入れた「360度評価」を導入したのもそのためです。私たちが大切にする「7つの心得」を共通の基準とし、陰で真面目に汗を流す社員が正当に評価され、給与や賞与として還元される仕組みを創り上げました。
現場でプライドを持って働く一人ひとりがきちんと報われる環境を整えることこそが、私たちが誇る「働きがい」の本質です。
2035年売上500億円への挑戦と未来の仲間たちへ届けるメッセージ
2025年に迎えた「第2の創業」を皮切りに、私たちは2035年の「売上500億円体制」という大きな未来へ向かって突き進んでおります。東日本全域へ配送網を広げ、さらに多くの食と命を支える成長フェーズにおいて、最も必要なのは共に時代を創る仲間の存在です。
新しくニッカネの門を叩く人へ、私がいつも送る言葉があります。それが「失敗は大歓迎―失敗は成長の合図―」というメッセージです。
かつて若き日の私自身も、一人で抱え込んで組織を破綻させかけた痛烈な挫折を経験いたしました。しかし、失敗から素直に学び直したからこそ、現場を心から想いやる今の経営哲学へ辿り着けたのです。最初から完璧にできる人などおりません。 大切なのは、失敗を恐れずに前を向いて歩む挑戦心です。
私たちが「全員正社員」にこだわるのも、人生の大半を過ごす職場で仲間と支え合い、人間力を高め合える「人生の充実」を味わってほしいと心から願っているからに他なりません。 自分自身の可能性をどこまでも伸ばせる環境で、皆様とお会いできる日を楽しみにしております。

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