10月9日、「どくの日」はじめます。

2026.10.02 16:00
つながるニフレル Vol.01「どくにふれる」
ドクロマークのない、カラフルな毒の世界へ
新ゾーン誕生の舞台裏と、「遅れてきた主役」ウミヘビの物語を公開
「どくにふれる」ゾーン全景




今年3月、ニフレルに新ゾーン「どくにふれる」が誕生しました。
「どくにふれる」と聞くと、一瞬驚かれるかもしれません。
しかし本展示が伝えたいのは、毒をもつ生きものの「怖さ」や「危険さ」だけではありません。
生きものがなぜ毒をもち、どのように使いながら生きているのか——その姿にふれていただく展示です。
毒を「危険なもの」としてだけでなく、生きものが生き抜くために身につけた個性や知恵として伝えたい。
その「どくにふれる」が、10月9日に一つの節目を迎えます。
10月9日から12日までの4日間は、「どくの日」スペシャル4daysを開催。
給餌解説、トワイライトツアー、インスタライブ、限定「どくステッカー」のプレゼントを実施します。
「つながるニフレル」今回は、なぜ私たちが「どく」をテーマに選んだのか、
そして「怖い」だけではない毒の魅力をどのように伝えようとしたのか、その舞台裏をご紹介します。


【ABOUT】そもそも、ニフレルとは
ニフレルは、海遊館がプロデュースする「生きているミュージアム」です。「感性にふれる」をコンセプトに、生きものの個性や魅力を、知識だけでなく、見た人それぞれの感じ方も大切にしながら伝えています。水族館、動物園、美術館などの枠にとらわれず、生きものと人との新しい出会いを目指しています。
① なぜ、ニフレルは「どく」を選んだのか
目指したのは、「危険生物展」ではありませんでした。
中川秀人さん なかがわ ひでと
(ニフレル キュレーター)


開業前は海遊館の設備チームに在籍し、水槽設備などに携わる。
「どくにふれる」では、企画・生物選定・展示づくりを担当。
宮川訓さん みやがわ さとる
(ニフレル キュレーター)


ニフレル開業前、生きものを迎え入れる段階から現場に加わる。
「どくにふれる」では、企画・生物選定・展示づくりを担当。








「どくにふれる」の展示づくりに携わったキュレーター、中川秀人さんと宮川訓さん。二人に、企画が生まれたころを振り返ってもらいました。
1.最初から「どく」だったわけではない
企画がスタートしたのは、2023年6月ごろ。
当時の魚類担当スタッフ約6人と館長らが集まり、「何か面白いことを考えよう」というところから始まりました。
最初から「どく」に決まっていたわけではありません。
「におい」「月や潮の満ち引きと生きものの暮らし」など、さまざまな案が挙がっていました。
2.「毒に触れた実体験」から、議論が一気に動き出す
あるとき、話題が「毒」に及びます。
すると、スタッフそれぞれの実体験が次々に飛び出しました。
中川秀人さん自身にも、魚の毒棘が刺さり、長時間痛みが続いた経験があります。
ほかのスタッフからも、採集や飼育の現場で毒に触れた経験談が相次ぎ、議論は一気に盛り上がりました。


「本や映像で得た知識だけでなく、
実際に体験した話になると、伝わり方がまったく違うんです」
―中川秀人さん
3.でも、「危険生物展」にはしたくなかった
企画の初期から共有していたのが、この思いでした。
危険度やドクロマークで「怖さ」を煽るのではなく、危険生物という誰もが興味を持ちやすい入口を使いながら、その先で「毒をどう使って生きているのか」まで伝えたい。
それが「どくにふれる」の出発点になりました。


「危険な生きものとしてではなく、
どうやって生きているのかを見てほしい」
―宮川訓さん
アカハライモリ
中川秀人さんが思い入れを持つアカハライモリ。
②「どく」をPOPに見せたワケ
「危険生物展」にはしない。ニフレルらしい「どく」の見せ方とは?
「どくにふれる」ゾーン内観


「どくにふれる」では、毒の強さではなく、生きものがどのように毒を使っているのかに注目しました。
攻撃、防御、模倣、無効化——。
毒との関わり方は、生きものによってさまざまです。
こうした違いを、ニフレルでは危険度としてではなく、生きものが持つ「能力」として見せる方法を考えました。
ヒントになったのは、近年のアニメやゲームで親しまれている「スキル」という言葉です。
毒との関わり方を「攻撃」「防御」「模倣」「無効化」という4つのスキルに分けて見せることで、来館者は「怖さ」ではなく「個性」として毒を捉えられるようになります。
私たちも、来館者の「見方」から気づかされます
来館者からは、「きれい」「かわいい」「かっこいい」といった声が多く聞かれます。
一方で、最も多い質問は「毒の強さ」について。
キュレーターは、危険性だけでなく、「その毒を何に使っているのか」「自然の中でどう生きているのか」まで伝えています。
ハナミノカサゴ
来館者の声「有名な演歌歌手の衣装みたい」
「毒=危険とか危ないイメージがあったが、生きものたちが生きていくうえで必要な武器だということがわかった。」
見た目だけでなく、「毒」そのものへの見方が変わったという声も寄せられています。
③ 実は、オープン時には展示できなかった生きものがいます
「どくにふれる」で、ぜひ見てほしいのがエラブウミヘビです。
ウミヘビは、飼育ノウハウが限られ、飼育が難しい生きものです。「毒を持つ危険な生きもの」という知識は広く知られている一方、実際に間近で見る機会は多くありません。
エラブウミヘビ


「実際に見てみると、模様もきれいですし、顔もつぶらな瞳で、かわいらしいんです」
―宮川訓さん


飼育ノウハウが限られる中、2026年3月のオープン時には、展示には至りませんでした。
その後も飼育方法を工夫しながら、現在の展示につながっています。


「今もまだ、試行錯誤している感覚です」
―宮川訓さん


エラブウミヘビの展示にも、「危険な生きもの」としてだけではなく、実際に見て、その個性や魅力にふれてほしいという思いがあります。こうした「どくにふれる」に込めた思いを、村上館長は次のように話します。
ニフレル館長からのメッセージ
毒は、人間にとって危険で避けるべきものという考え方だけでなく、同じ地球上に生きる生きものの、リスペクトすべき能力として捉えてみると、きっと新たな発見や気づき(心が動く、感性にふれる)があるはず!
―ニフレル館長 村上寛之
<メディアの皆さまへ>
「どくにふれる」誕生の背景について、下記の通り取材・撮影が可能です。


【撮れる】
・10月9日「どくの日」特別企画の様子
・インスタライブの配信現場
・「どくにふれる」ゾーン/来館者の様子


【聞ける】
・なぜ「どく」を選んだのか
・「危険生物展」にしなかった理由
・POPな展示空間が生まれるまで
・エラブウミヘビ飼育の舞台裏


【使える】
・エラブウミヘビ
・ハナミノカサゴ
・展示空間
・その他「どくをもつ生きもの」の写真・映像


※掲載写真・映像素材のご提供については個別にご相談ください。
※対応内容については要調整。


本件に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
(株)海遊館 ニフレル事業部 PR·広報担当 西前、塩谷
TEL:06-6876-2204(平日 9:00~17:30)
MAIL:nifrel.pr@nifrel.jp

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