セミナーを起点に、「共創の場」から唯一無二の価値を創るオンリーワン・カンパニーへ

2026.10.01 10:00
【はじめに――第2の創業期への挑戦】
2026年10月1日をもちまして、株式会社セミナーインフォは新たな経営体制へと移行いたしました。創業者でありこれまで社長として会社を牽引してきた小西亘が代表取締役会長に、そして私、丸山陽平が新たに取締役社長に就任いたしました。


2005年の設立以来、当社は金融業界特化型のセミナー事業を基軸に、現在までに5,000回を超える開催実績を重ねてまいりました。これほどまでに長く、驚異的な回数の場を創り続けることができたのは、ひとえに長きにわたり当社を信頼し、足を運んでくださる金融機関の皆様、そして協賛・パートナー企業の皆様の温かいご支援の賜物です。心より深く御礼申し上げます。


私が2代目社長としてこのバトンを受け継ぐにあたり、皆様に最初にお伝えしたいことがあります。それは、セミナーインフォが創業以来培ってきた「不変の理念とDNA」を確固たるものとして継承しながらも、変化の激しいこの時代において、皆様の「実装への意思決定」を力強くドライブするという新たな挑戦へと踏み出す強い覚悟です。
【セミナー業界のストーリーテラーとして】
当社の事業の根幹にあるのは、一つ一つ細部にまでこだわって企画され続けるセミナーです。私たちは、金融機関向けのエグゼクティブセミナーをはじめとする参加型セミナーを毎年数百回ほど企画・運営しています。


会長の小西がよくセミナーを「演劇」に例えていましたが、まさにその通りであり、第一線で活躍されるバラエティ豊かな一流の講師陣が「役者」だとすれば、私たちセミナーインフォは「脚本家」です。私たちは単にテーマを決めて講師を呼ぶだけの存在ではありません。金融機関の皆様への入念なヒアリングを通じ、現場が本当に抱えている課題をすくい上げます。


しかし、その課題をそのままテーマに据えても、必ずしも参加者の心には刺さりません。私たちは業界の動向に常にアンテナを張り、お客様の根源的なニーズを反映した「旬なテーマ設定」を行い、参加者が本当に求める場を講師陣と共に創り上げる。この「ストーリーテリング」への徹底したこだわりこそが、情報提供のプロフェッショナルとしての私たちの最大の強みです。


現在では、この知見を武器に、事業領域を大きく広げています。エグゼクティブ向けの「参加型セミナー」を基軸としながら、第二の主軸として「顧客獲得代理事業」を展開し、定例型協賛イベント(ビジネスフォーラム)や企業様のプライベートイベントの企画運営をワンストップで支援しています。さらに、7,000名を超える多彩なネットワークを活かした「講師派遣事業」、動画メディア「Finlink」といった「メディア事業」を通じ、多角的に専門情報を発信しています。


時間と費用をかけてセミナーにご参加くださる金融機関のエグゼクティブの皆様は、自社の課題解決に強い関心をお持ちです。一方で、そうした金融機関にソリューションを提供したいITベンダーやコンサルティング会社の方々も、自社商品のマーケティングに莫大なコストがかかる現状に課題を感じています。私たちはニュートラルな立場でその橋渡し役となり、双方にメリットがあるビジネスマッチングのお手伝いを行っています。
【不屈のDNAと逆転の発想――歴史の継承】
こうした独自のポジションを築き上げるまでの道のりは、決して平坦なものではありませんでした。セミナーインフォの原点は、会長の小西が前身の会社で立ち上げた1999年の社内ベンチャーに遡ります。


当初は実績ゼロの中、第一回のセミナーになんとしても大物講師を招聘したいという一心で突撃訪問を繰り返し、幾度となく押し返されながらも、最後には奇跡のような承諾を得ました。このときの「強い願望を持って諦めなければ、いつかは必ず実現する」という体験は、セミナーインフォの根幹をなす不屈の信念として、今も社員一人ひとりに脈々と受け継がれています。


さらに、私たちのビジネスモデルを大きく進化させたのが、2008年のリーマンショックというかつてない危機でした。当時、金融機関をメインに集客していた当社は、参加者が一人も集まらないセミナーが出るほどの大打撃を受けました。集客回復のために参加費を下げるという安易な選択肢もありましたが、誇りを持って価値ある場を提供し続けたいという想いから、値引きには同意しませんでした。議論に議論を重ねた末に出た結論が、「いっそ振り切って、金融機関の皆様は参加無料にできないか」という逆転の発想でした。


協賛企業から費用を募り、金融機関には無料で有益な情報とマッチングの機会を提供する。この決断が、現在のビジネスフォーラムを中心としたフォーラム形式の礎となりました。不安が残る中での開催でしたが、全国の銀行の本部を自ら訪ねて回る泥臭い営業活動と、金融庁の後援という追い風もあり、大盛況で幕を閉じました。どこかにある楽天的な「なんとかなるわい」精神と、「災いを転じて福となす」柔軟な発想。この困難な状況下でも本質的な価値を見失わない姿勢は、私が引き継ぐべき最も大切な財産です。
【次なるステージへ:点から面へ、「共創の場」の創出】
これまでの歴史と強固なDNAを土台としつつ、私は新体制において、セミナーインフォを次なるステージへと導いてまいります。


現在、金融・保険業界は、これまでの歴史のどれよりも速く複雑な変革の只中にあります。生成AIを活用した業務の高度化、データ利活用、レガシーシステムのモダナイゼーション、顧客接点(CX)の高度化、そして厳格化する業法やコンプライアンスへの対応など、企業が直面する課題は多岐にわたり、複雑に絡み合っています。


私自身、日々の業務を通じて現場のキーマンの皆様と対話を重ねる中で、一つの強い危機感を抱くようになりました。それは、これだけ変化の激しい時代において、従来の「座学型セミナーで情報を持ち帰り、社内で数ヶ月かけて検討する」というサイクルでは、もはやイノベーションのスピードに間に合わないということです。


今の時代に真に求められているのは、単なる情報のインプットではなく、情報に触れたその先にある「実装への意思決定」をいかにして力強くドライブするかです。


私たちがこれから創り出すのは、「課題と技術の、最も純度の高いマッチング」の場です。従来のセミナーが「点」の情報提供だとすれば、私たちがこれから目指すのは、戦略を学ぶ「講演セッション」、最先端の技術をその目で確かめる「展示ブースやデモンストレーション」、そして本音で課題をぶつけ合う「ネットワーキング」をシームレスに繋いだ「面」のエコシステムの構築です。


優れた戦略を耳にしたら、その足ですぐにソリューションに触れ、実装に向けた具体的な相談を始める。同じ課題を抱える他社の意思決定層と本音の意見交換をする。この一連の体験をワンストップで提供し、その場で実装への歯車が回り出すような「共創の場」を生み出していくことこそが、次世代のセミナーインフォの使命です。


金融機関の皆様とは、これまで以上に強固なリレーションを構築してまいります。皆様にとって当社が、単なる情報発信メディアやイベント運営会社にとどまらず、業界の未来のための硬派な議論ができ、共にイノベーションの火を灯すパートナーとなることをお約束いたします。
【結び:唯一無二の価値を創るオンリーワン・カンパニーへ】
私たちのミッションは「価値を創造し、提供することで、お客様の成長にコミットする」、そしてビジョンは「お客様の根源的欲求を満たす課題解決カンパニー」です。


このシンプルな言葉の中には、セミナーインフォのここまでの道のりと、これからの決意が凝縮されています。ミッションにある「価値」という言葉には、「唯一無二」という意味が含まれています。「他人と同じことをしても意味がない」。会長の小西が根底に持ち続けてきたこの気持ちは、今や私自身の、そしてセミナーインフォ全体の確固たる信念として深く根付いています。


2代目社長として、私はこれまで培ってきた皆様とのリレーションや私たちの熱量をさらに高め、唯一無二の領域で、誰も生み出せない価値を創造する「オンリーワン・カンパニー」としての道を突き進んでまいります。


新しい体制のもと、新たなチャレンジに向かうセミナーインフォに、どうぞご期待ください。皆様のビジネスの成長と、金融・保険業界全体のイノベーションを共に創り上げるパートナーとして、末永いご厚誼を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

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