オーストリア最大級の大聖堂における立体音響空間を実現 サウンドアーティストevala氏の新作「Holy Echo」にヤマハ『Sound xR』が採用

2026.09.02 17:04
ヤマハ株式会社
~ 「Ars Electronica Festival 2026」で発表 ~

ヤマハ株式会社(以下、当社)の立体音響ソリューション『Sound xR』が、2026年にオーストリア・リンツで開催されるメディアアートの祭典「Ars Electronica Festival 2026」において、サウンドアーティストevala氏が発表する新作サウンドインスタレーション「Holy Echo」の音響システムに採用されます。
聖マリア大聖堂Photo: Mariendom Linz / Wodicka

本作品は、オーストリア最大級の大聖堂である聖マリア大聖堂(Mariendom)を会場とし、『Sound xR Image』によって音を立体的に配置・移動させることで、建築空間全体を活用した没入感のある音響体験を実現します。
「Holy Echo」について
オーストリア・リンツを拠点とするArs Electronicaは、芸術、テクノロジー、社会の関係を探究する国際的な文化機関です。メディアアート分野の国際的な賞「Prix Ars Electronica」を主催するとともに、世界各地からアーティスト、研究者、クリエイターが参加する「Ars Electronica Festival」を毎年開催しています。

evala氏は、2025年に日本人として初めて「Prix Ars Electronica 2025」の「Isao Tomita Special Prize」を受賞しました。今回の「Ars Electronica Festival 2026」では、主要会場のひとつである聖マリア大聖堂において、新作インスタレーション「Holy Echo」を発表します。
高さ約134m、全長約130mに及ぶ同大聖堂の建築空間全体を活用し、立体音響技術によって音を配置・移動させることで、大聖堂の建築空間そのものを作品の構成要素としたサウンドインスタレーションを展開します。長年にわたり祈りの場として使用されてきた大聖堂を舞台に、来場者の聴覚に働きかける新たな空間体験を提供します。
- “Holy Echo” by evala at Ars Electronica 2026
『Sound xR Image』による技術支援
作品の音響システムには、当社の立体音響ソリューション『Sound xR』を構成する『Sound xR Image』が活用されます。『Sound xR Image』は、音をオブジェクトとして扱い、空間内における音の位置や動きを制御する音像制御システムです。音を特定の位置に定位させるだけでなく、建築空間内を移動させるなど、作品の意図に沿った立体的な音響演出を可能にします。

本作品では、『Sound xR Image』によって大聖堂内の音像を自在に制御し、建築物が持つ空間的な特徴とevala氏のサウンド表現を融合することで、没入感のある音響空間を構築します。当社は本プロジェクトへの技術支援を通じて、サウンドアーティストやクリエイターによる新たな表現の可能性を広げるとともに、立体音響技術を活用した空間体験の創出に取り組みます。
evala氏について
音楽家、サウンドアーティスト。「See by Your Ears」主宰。
既存のフォーマットに依拠しない立体音響システムを駆使し、その場所固有の響きの中で音を編み上げる独自の“空間的作曲”によって、聴覚の潜在的な可能性をひらくインスタレーションを展開。無響室から庭園、廃墟、公共空間、美術館や劇場まで、多様な空間で作品を発表し国際的に高い評価を得ている。

2025年、空間音響の芸術的探究を続ける活動への評価と、サウンドアートを多くの人にひらいた功績により、国際賞アルス・エレクトロニカ 2025 Isao Tomita Special Prizeを受賞。2026年、令和7年度(第76回)芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

主な個展に「evala 現われる場 消滅する像」(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] , 2024)など。その他、養老天命反転地、世界遺産・薬師寺、東京都庭園美術館、十和田市現代美術館、Sonar(スペイン)、SXSW(アメリカ)、国立アジア文化殿堂(韓国)、ENNOVA ART Museum(中国)などで、目には映らない独創的な作品を展開する。
- Website
- See by Your Ears
「Ars Electronica Festival 2026」について
「Ars Electronica Festival 2026」は、「Negotiating Humanity」をテーマに、AI時代における人間性の在り方について、芸術、科学、テクノロジー、社会などの視点から考察します。
2026年は、リンツ市内を巡る「Festival Walk」を中心に、聖マリア大聖堂、中央広場、レントス美術館、大学、高校、病院、修道院、アトリエなど、市内各所で展示やプログラムが実施されます。
聖マリア大聖堂での「Holy Echo」のほか、中央広場での市民参加型プロジェクト、レントス美術館での受賞作品展、Ars Electronica Centerの開館30周年を記念したプログラムなどが予定されています。
- 詳細https://ars.electronica.art/negotiatinghumanity/en/(英語・ドイツ語のみ)
『Sound xR』について
『Sound xR』は、ヤマハグループが展開する立体音響ソリューションの総称です。音像定位や音場支援などの技術を組み合わせ、アーティストやクリエイターの表現を支援するとともに、実空間と仮想空間の双方における没入感のある音響体験の実現を目指しています。『Sound xR Image』は、『Sound xR』を構成するソリューションのひとつで、空間内における音の位置や動きを自在に制御し、立体的な音響演出を実現します。
- 詳細
ヤマハ 企業情報サイト/ニュースリリース
※文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。
※このニュースリリースに掲載されている情報などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

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