【大雨、氾濫、洪水…防災にも必携の一冊!】川についてのすべてを網羅した画期的な決定版科学図鑑!『世界の河川 地球科学大図鑑』、7月23日発売。

2025.07.23 08:00
河出書房新社
写真、地図、イラスト、グラフなど500点以上の図版で、世界の河川、河口、三角州をダイナミックに解説。文明、経済から生態系、気候変動、環境問題、災害などまで、人類との関係の詳細を図解する。
株式会社河出書房新社(本社:東京都新宿区 代表取締役:小野寺優)は、『世界の河川 地球科学大図鑑』を、2025年7月23日に発売します。河川、河口、三角州といった川のすべてを地球規模で網羅的に分かりやすく解説する400ページの決定版大図鑑です。

利根川、信濃川からメコン川、セーヌ川、ミシシッピ川まで、地球上の全ての河川は、地形を刻みながら河口や三角州を通って海に注いでいます。川の流れは堆積物などを運ぶことで、さまざまな生命を生み出し、地球上の豊富な生態系を支えています。
また、私たちにとって川は、文明の発祥地であると同時に人間活動の根幹にあるものです。農業や都市の発展にとって川による水や肥沃な堆積物は必須のものであり、文化や芸術の源にもなってきました。現在も日々の私たちの暮らしから世界的な交易まで、川が人間の社会的・経済的幸福にとって極めて重要なものであることは変わりません。
一方、都市の発展やダム・堤防の構築などによる地球への負荷や影響は大きく、河川は環境問題の最前線に立っていると言っても過言ではありません。

本書は、人間にとってさまざまに密接に関わっている川、とくに、河川、河口、三角州に焦点を当てて、美しい写真やわかりやすいイラスト・地図・グラフなどを用いて、川に関するさまざまなトピックスについて分かりやすく解説する図鑑です。川の構造や形状、仕組みから、生物多様性、人間との関係、環境、気候変動、水害、資源管理、汚染、未来などのテーマについて丁寧に明らかにしていきます。ページを開けば、ページ毎に新たな発見があり、次への興味がかき立てられることでしょう。

なお本書は、アメリカの名門校・プリンストン大学の出版部が2024年に刊行した『The World Atlas of Rivers, Estuaries, and Deltas』の日本語翻訳版です。代表著者のジム・ベスト氏はアメリカ・イリノイ大学堆積地理学特任教授兼自然地理学教授。ほか、河川、河口、三角州について地球規模で研究している世界的権威3名の共同で本書が編集されました。また本書は、アメリカ図書館協会から卓越した内容と重要性を持つ書籍に贈られるダートマス賞の佳作を受賞しています。

■日本語版監修者、推薦!
藤岡換太郎氏(静岡大学防災総合センター客員教授)──
このような川の本は今までに見たことがない。一読をお勧めする。
川の最初の一滴から河口までの地形、動植物、鳥類などを写真や図表で解説した画期的な本である。

■本書の特徴
1.日本を含めた世界中の河川を、さまざまなテーマから分析し、過去と現在、未来の観点からまとめた決定版。
2.河川のしくみ、構造、生態系、生物多様性、人類との関係など、多角的で網羅的な視点から科学的に分析した図鑑。
3.37点の世界地図など各種地図、衛星写真を含む写真、図解イラスト、グラフなど、徹底的に視覚効果にこだわった編集
4.専門的な紹介と解説も含め、誰にでもわかる平易で丁寧な表現で記述。巻末に用語解説や充実した索引。
5.決壊や洪水など、河川被害が多い日本の防災対策にきわめて有用な基本資料。幅広い読者に役立つ基本図書。

*総ページ数400ページ。各テーマへの詳細解説と、写真223点、衛星写真68点、地図117点、図解イラスト75点、グラフ29点を収録!


■本書紹介文(本書カバー記載)
河川、河口、三角州という環境はさまざまな生命の源でもあり、地球上の多様な生態系を支えつつ、複雑で美しい、生に満ちたモザイク状態を作り出している。

人間と共存している生態系が、人々に多くの自然資本(農業、水、食料、物資、レジャー活動)をもたらしつつ、河川、河口、三角州とともに進化してきたことを、人類はようやく認識し始めた。河川、河口、三角州の地形を何百万年もかけて作り上げてきた、物理学、化学、生物学的な過程での生態系のおのおのの特徴こそ、これらの環境の性質や形態を決定づけてきたのである。

ただ、河川、河口、三角州はそれ以上に、人間活動の根幹に位置している。人類が地球上を移動する際の道となり、農業や都市の発展に必要な水の肥沃な堆積物をもたらし、文化や芸術の源にもなってきた。

河川、河口、三角州による自然なパターンが作り出す形は魅力的である一方で、人に疑問を抱かせもする。そのような形はどのようにして生じるのだろうか? そうした特徴をコントロールしているものとは何か? 誕生したのはいつのことで、これまでにどのような変化を遂げてきたのだろうか? さまざまな様相を持つこれらの地形は、生命といかにからみ合っているのか? 歴史上の哲学者、猟師、農民、遊牧民、芸術家、科学者、詩人、旅人たちの誰もが、同じような疑問を抱いて世の中に対する見識と理解を深め、自らの存在や経験の追求をさらに細かく試みてきた。本書ではこうした疑問に対して、著者たちなりの答えを提示していく。

■本書より
[2 河川のしくみ]「河川網とコントロール」より、気候の影響に基づいた世界の河川の分類地図(P.56-57)
[2 河川のしくみ]「土砂輸送」より、土砂移動が行われていることが分かり易いアイスランドのマルカルフリョゥト川(P. 62-63)
[4 河川の生態系と生物多様性]「河道内の生態系」より、河川の豊富な生態系とその特殊性など(P.110-111)
[9 河口と人類]「食料の確保」より、中国南部の三沙湾のボートピープルなど(P.226-227)


■目次
まえがき
1 河川、河口、三角州の世界
2 河川のしくみ
3 河川の構造
4 河川の生態系と生物多様性
5 河川と人類
6 河口のしくみ
7 河口の構造
8 河口の生態系と生物多様性
9 河口と人類
10 三角州のしくみ
11 三角州の構造
12 三角州の生態系と生物多様性
13 三角州と人類
14 未来の河川、河口、三角州
用語解説/参考文献/著者紹介/索引/図版出典

■代表著者
ジム・ベスト(Jim Best)
ジム・ベストは、アメリカ・イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校地球科学・環境変化学部の堆積地質学で、ジャック・C・スリート・アンド・リチャード・L・スリート特席教授の地位にあり、また同大学の自然地理学教授であるほか、機械科学・工学学部、ヴェン・テ・チャウ(周文命)水文システム研究所、中南米・カリブ海研究センターでは会員職にも就いている。イギリスのリーズ大学で理学士号取得後、ロンドン大学バークベック・カレッジにて博士号を取得し、ハル大学で講師を務めると、リーズ大学で講師、助教授、特席教授に就いて、その後 2006 年にイリノイ大学へ移った。
地球科学者であるジムの研究対象は、地表作用の実験的、実地的、数値的調査から現代と古代両方の堆積環境にまで及び、調査対象も粒子規模の動力学から世界最大の大河、何億年も前の乱流渦から堆積環境に至る時間スケールまでと幅広い。手掛けた論文や書籍は、共同執筆も含めて250 点を超える。共同編集本は6点を数え、実地調査を行った大河には、アマゾン川、ブラマプトラ川、黄河、メグナ川、メコン川、ミシシッピ川、パラナ川、パラグアイ川などがある。「流体流やベッドフォームの調査と大河の形態や流動構造のフィールド定量化の先駆者」として、2015年に米国地球物理学連合のフェローに選出されたほか、2018年には欧州地球科学連合から、「地質記録における物理的な堆積過程とその産物についての人類の理解に対して多大なる貢献」を果たしたとして、ジャン=バティスト・ラマルク勲章を贈られた。

■日本語版監修者紹介
藤岡換太郎(ふじおか・かんたろう)
静岡大学防災総合センター客員教授。1946年京都市生まれ。東京大学理学系大学院修士課程修了。理学博士。東京大学海洋研究所助手、海洋科学技術センター研究主幹、グローバルオーシャンディベロップメント研究部長、海洋研究開発機構特任上席研究員を経て2012年退職。神奈川大学や放送大学非常勤講師を経て現職。『川はどうしてできるのか』、『天変地異の地球学』(以上、講談社ブルーバックス)など著書多数。

■訳者紹介
中川泉(なかがわ・いずみ)
翻訳家。札幌市生まれ。大阪外国語大学英語学科卒業。一般企業に勤めたのち、翻訳に携わる。訳書に『世界の航空機 大図鑑』、『オリンピックデザイン全史』(以上共訳、河出書房新社)、『ビッグヒストリー』(共訳、明石書店)、『生物の進化大事典』(共訳、三省堂)などがある。

■書誌情報
書名:世界の河川 地球科学大図鑑
著者:ジム・ベスト/スティーヴン・E・ダービー/ルシアナ・S・エステヴェス/キャロル・A・ウィルソン
日本語版監修:藤岡換太郎
訳者:中川泉
仕様:B4変型判(本文天地305×左右229mm)/上製/400ページ
初版発売日:2025年 7月8日
定価:12980円(本体11800円)
ISBN:978-4-309-25473-9

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