死亡事故23.4%を占める「釣り」の安全対策、鮎友釣りワールドカップで独自開発ライフベスト着用へ

2025.07.17 10:00
郡上鮎の会
従来の「手動膨張式」の課題を解決、落水直後から浮力を保つ「常時浮力型」で「安全でかっこいい友釣り」を提案
郡上鮎の会(所在地:岐阜県郡上市)は、2025年8月3日に開催される「中高生鮎友釣りワールドカップ」において、当会が独自に開発した「鮎友釣り専用ライフベスト」の着用を、全選手に義務付けることを正式決定いたしました。
本ライフベストは、鮎友釣り特有のリスクに対応した安全設計で、従来製品の釣り人自らで装置を作動させる「手動膨張式」ではなく、浮力材を使用した「常時浮力型」となっており、2023年より大会運営に導入していたものです。10周年を迎える今回大会でもすべての参加者に着用を義務付けることで、安全対策の一層の強化と、文化の持続的な継承を図るものです。
【「競技の一部」としてのライフベスト開発】
鮎友釣りを未来へつなぐために、安全対策は「競技の一部」
令和7年6月19日に警察庁より公開された「令和6年における水難の概況」によると、2024年に発生した全国の水難事故は1,535件、水難者数は1,753人、うち死者・行方不明者は816人でした。
死者・行方不明者816人の内訳では、発生場所別では河川が288人(約35.3%)、行為別では「魚とり・釣り」による死亡・行方不明者が191人(約23.4%)となっています。
独自開発の鮎友釣り専用ライフベストは選手に無料配布。 安全面も最高峰を目指す。
鮎友釣りは、自然の川の流れに立ち向かいながら行う伝統的な釣法であり、技術と経験が問われる一方で、水の事故とは常に隣り合わせでもあります。
郡上鮎の会では、この競技を子どもたちに安心して体験させ、未来につなげていくためには、主催者として明確な安全対策を講じる必要があると考えました。
その取り組みの一環として、2023年大会から自社開発のライフベストを無償提供を行っており、本年も競技性と安全性の両立を目指すために導入いたします。
【鮎友釣りに最適化されたライフベスト】
ライフベスト前面
「いざという時に頼れるか」を問い直した、鮎友釣り専用の安全装備現在市販されている鮎友釣り向け救命具の多くは、「手動膨張式」です。
しかしこのタイプのライフジャケットは、水難事故が発生したその瞬間に、自ら紐を引いて膨張させる必要があります。
これは一見合理的に見えて、実際には非常に大きな課題を含んでいます。
ライフベスト背面
事故直後、人は強い恐怖と混乱に陥り、冷静な判断や動作を求められる状態ではありません。
これは、実際に水難事故を経験した方々へのヒアリングや、当会が市販製品を購入・検証した結果からも確認されています。
こうした課題をふまえ、郡上鮎の会が開発したのが「常時浮力型」の鮎友釣り専用ライフベストです。



(1)自動ではなく「常に浮く」構造で、落水直後から浮力を確保
(2)鮎友釣り独自の「腰ベルトスタイル」に干渉しない丈の短いデザイン
(3)背面通気メッシュ+アジャスト構造で体格差に対応し、炎天下での長時間着用も快適
(4)必要最小限の収納で、水中での引っかかりやバランス崩れを回避
鮎友釣り特有のベルト装着を妨げない
背面通気メッシュで快適に
ライフベストはフィット感が重要。サイズ調整できる構造に
薄型・軽量設定

このベストは、鮎友釣りという文化と競技に最適化された、安全性と実用性のバランスが取れた装備として、すでに大会現場で高く評価されています。
【郡上鮎の会より】
「安全なくして継承なし。」
鮎友釣りは、川と向き合い、自分と向き合う体験です。
命を守る準備をすることは、釣りを本気で楽しむことと同じくらい大切です。
私たちは「安全対策も競技の一部」と考えています。
このライフベストが、「安全でかっこいい友釣り」の新しい常識になることを願っています。
【お問合せ先】
本大会やライフベストに関する取材・掲載のお問い合わせは、下記までお願いいたします。
画像素材や実物サンプルの提供も可能です。
郡上鮎の会 事務局(担当:清水)
TEL:090-6468-9159
MAIL:ke.shimizu@gujo.ed.jp

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