8歳の“想い”が能登半島地震を伝える。『門前のパンダちゃん』絵本寄贈プロジェクト

2025.08.14 02:48
能登半島地震。8歳の子が全壊認定の家のぬいぐるみの視点で描いた絵本「門前のパンダちゃん」子供目線で描かれているため、震災を知らない子供にも優しく伝える事ができる絵本です。文芸社えほん大賞で賞を受賞した作品です。震災の記憶を風化させず、優しく伝える絵本として全国の幼保、学校、図書館へ届けたいです。
プロジェクトをご覧いただき、誠にありがとうございます。
「門前のパンダちゃん 絵本寄贈プロジェクト」代表 大脇 希映です。
私たちは、子どもが描いた能登半島地震の絵本を通じて、義援金活動を行なっています。
この活動のきっかけは、私の祖父母の家がある石川県輪島市門前町黒島町が、震災により甚大な被害を受けた事でした。
あまりに厳しい光景を目の当たりにして、何か自分にできることはないかと考え続けていました。
そんな中、私の8歳の娘が夏休みの工作で描いた「門前のパンダちゃん」を読みました。
地震への素直な想いが込められた絵と文に心打たれ、「この想いを広めたい」と強く感じました。
「地震の記憶を風化させず、伝えること」が復興支援に繋がるという願いを込めて、この絵本を自費出版し、活動を始めました。
能登半島地震をテーマにした絵本「門前のパンダちゃん」を増刷し、全国の学校・こども園・幼稚園・図書館等へ寄贈したいと考えています。
この絵本は、当時8歳の娘が「全壊認定を受けた家のパンダのぬいぐるみの気持ち」になって描いたものです。子どもの素直な言葉と絵で綴られており、地震を知らない子どもたちにも、やさしく震災の記憶を伝えることができます。
大人が語る防災や震災の話とは違い、
この絵本を全国に届けることが、このプロジェクトの願いです。
この絵本は、当時8歳だった娘が「全壊認定を受けた家のパンダのぬいぐるみの気持ち」になって描いたものです。
子ども自身の視点から描かれた物語は、子どもたちの心にもすっと届くやさしい内容となっており、地震を知らない子どもにも無理なく伝えることができます。
【8歳の子供自身の読み聞かせ動画】

実際に、幼稚園で読み聞かせをしていただいた際、普段ほとんど話をしない子が「能登」「地震」「パンダちゃん」と家で一生懸命話したというエピソードも届いています。
また、この絵本はあえて活字にせず、子ども自身の文字と絵をそのまま使用しています。子どもの感じたままの気持ちが、より素直に、読む人に伝わるようにという願いからです。
本作は文芸社の第27回えほん大賞にて、「サンシャインシティ絵本の森」賞  佳作を受賞いたしました。
※「門前のパンダちゃん」はISBNコードを取得しています。
 ISBNコード:978-4-600-01605-0
【現時点で決まっている主な寄贈先】
【今後の寄贈先施設の選定方法について】
現在、地元の小学校、幼稚園、こども園の先生方に絵本を直接お見せしながら、寄贈のお話をさせていただいております。また、教育委員会の方々とも面談し、子どもたちのもとに絵本を届けられるよう調整を進めています。遠方の地域につきましては、行政を通じて寄贈の申し出をさせていただく予定です。寄贈にご同意いただけた施設には、プロジェクトページへのお名前掲載についても確認させていただいたうえで、順次掲載させていただきます。
※寄贈先につきましては、活動報告に掲載させていただきます。
※寄贈先施設への個別のお問い合わせは、ご遠慮いただきますようお願いいたします。
海も山も近く、のんびり静かに時間が流れる、石川県輪島市門前町黒島町。
そこに、いつも温かく迎えてくれた祖父母の家がありました。
祖父母が亡くなってからも、私たちはこの家を大切に守り続けてきました。
親になった私は娘を連れて、よく遊びに行き、娘達も黒島が大好きでした。
けれど、令和6年能登半島地震。
その大切な家は、大きく傾き、中の家具や棚が倒れ、ぐちゃぐちゃになった部屋の中に、奇跡のように無事だったのが、娘達が可愛がっていた大きいパンダのぬいぐるみーー「パンダちゃん」でした。パンダちゃんは静かに椅子に座っていました。その姿はまるで、瓦礫の中に残された”希望”のように見えました。
娘は、その時私が撮影した動画や、実際に自分の目で見た黒島の様子を思い出しながら、この経験を忘れないようにと絵本を描きました。そうして生まれたのが「門前のパンダちゃん」です。
下書き私はこの絵本を見て、強く思いました。「この想いを、もっとたくさんの人に届けたい」「子どものまっすぐな言葉で、震災の記憶を伝えたい」と。
自費出版で初版で500冊、その後300刷を増刷し、募金活動を通じて絵本をお渡ししておりました。
でも、まだまだ届けたい場所があります。
学校や幼稚園・こども園、図書館、そして全国のこどもたちへ。
しかし、自費では限界があります。
そこでこの度、皆様のお力をお借りしたく、プロジェクトを立ち上げました。
「門前のパンダちゃん」は2025年4月30日に自費出版で初版500冊を制作しました。
自費出版の初版500冊
絵本は販売ではなく、募金をしていただいた方にお渡しする形式とし、金沢まいもん寿司グループ様ご協力のもと、各店舗に募金箱を設置し、ご支援いただいた方に、感謝の気持ちをこめて絵本を一冊ずつお渡ししていました。
初版500冊は約3週間で在庫がなくなり、6月には300冊を増刷いたしました。
この取り組みは、北陸中日新聞、静岡中日新聞、東京新聞など複数の新聞でもご紹介いただきました。
また、石川県内の図書館や小学校に設置してくださっている場所もあります。
まいもん寿司グループ様で集まった募金は全額義援金とし、絵本の舞台となった輪島市門前町黒島 黒島みらい会議へ届けます。まいもん寿司様での活動は今後も継続して行ってまいります。  
絵本『門前のパンダちゃん』の舞台となっているのは、石川県輪島市門前町黒島町。
黒島は、明治中期までは北前船交易で大きく栄えた町でした。
海と山に囲まれた静かな町には、地震前まで、黒瓦と下見板張りの家々が海沿いに美しく建ち並ぶ風景が広がっていました。住民の多くは高齢者で、ゆったりとした時間が流れる、まさに“穏やかな町”という表現がぴったりの場所でした。
しかし、あの地震で町の姿は一変。
地震による地盤隆起で思い出が詰まった海の姿も今ではー
海の底だったとは思えないほど、草が生い茂っている
黒島地区は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、祖父母の家も築80年近い伝統的建築です。
明治期から昭和にかけて、この地域の建築は「吉田一族」と呼ばれる大工の家系が建物の建設を担ってきました。
私の祖父・桜井三郎(旧姓:吉田)もその一人で、黒島で大工として家々を守ってきました。
絵本の舞台となっている祖父母の家も祖父自身が建てたものでした。
しかし、令和6年の能登半島地震により全壊と判定され、もう人が住める状態ではなくなってしまいました。

※この動画には地震の被害の様子が映っています。不安を感じる方はご視聴をお控えください。

一時は公費での解体を検討していましたが、家族で話し合い修繕を決意しました。
偶然にも私の夫は、石川県白山市で建築業を営んでおり、祖父が建てたこの家を、夫が修繕する事となりました。同じ大工である夫が修繕することになり、不思議な縁を感じています。
家は大きく傾き、柱も梁も無残に折れ、まさに崩壊寸前の状態――
それでも夫は、祖父の想いを胸に、その家を甦らせようと決意し、困難な修繕に立ち向かっています。
この家は、黒島の風景と歴史、家族の想い、未来への希望が詰まった、物語の一部なのです。
そして、絵本の主人公であるパンダちゃんは、上野動物園にパンダが初来日した当時に、祖父が東京から買ってきたそうです。50年以上黒島の家にいて、喜びや悲しみを見守ってきた、もはや主のような存在です。
家族のような存在のパンダちゃん
能登半島地震の記憶を風化させないこと——そっと心にとどめておくこと。
それは、能登で暮らしてきた人たちの思いを未来につないでいく、静かであたたかな支えになると、私たちは信じています。
また、地震を知らない子どもたちに、恐怖やトラウマを与えることなく、やさしく「なにがあったか」を伝えることも、これからの社会にとって欠かせないテーマのひとつだと思っています。
未来の防災意識を育む一助となることを願っています。
絵本のページをめくる中で、ふと感じるものがあったら——それだけで十分だと思っています。
どうかこの絵本が、能登のことを思うきっかけになりますように。
そして、あたたかい気持ちが、また次の誰かへとつながっていきますように。
皆さまのご支援とご協力を、心よりお願い申し上げます。
お礼のメッセージをはじめ、ステッカーやTシャツ、コースター、絵本のお届け、復興応援チケット、絵本の帯へのお名前掲載など、さまざまなリターンをご用意しています。
2025年8月下旬 クラウドファンディング終了
2025年9月  寄贈先との最終確認
2025年9月  印刷会社へ印刷・製本依頼
11月~ 寄贈先に発送開始
11月~ リターン品発送開始
クラウドファンディングでご支援いただいた資金は、すべて以下の費用に使用させていただきます。
・絵本の印刷・製本費用
・全国の学校・園・図書館などへの発送費用
・リターン品の製作・発送費用
・クラウドファンディングに係る手数料


【300万円のご支援をいただいた場合】

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