美容医療の未来に必要なことー合併症外来から見える「倫理」の重要性ー2025年5月29日(木)美容外科学会にて犬飼 麻妃医師が発表

2025.06.29 20:19
株式会社 JCM group
ザ・プラス美容外科の犬飼 麻妃医師が、形成外科学会・美容外科学会にて発表。大学病院における合併症外来の取り組みを通じ、美容医療における「倫理」の重要性と今後の課題を提示しました。

ザ・プラス美容外科代官山院・名古屋院に在籍する犬飼 麻妃医師は、2025年4月16日に開催された第68回形成外科学会学術集会・総会では、「ポスター発表のタイトル」を発表。また、2025年5月29日に開催された第113回日本美容外科学会では「美容医療における大学病院の役割~安全な美容診療の実現に必要なこと」をテーマに、大学病院における美容外科・合併症外来の意義について登壇しました。学会では、日本医科大学に在籍する朝日 林太郎医師との対談も行われ、合併症外来での取り組みや、美容医療におけるトラブルの実態も共有されました。
2025年5月29日(木)日本美容外科学会にて
■合併症外来の設立に至った背景
犬飼麻妃医師は、常勤先の藤田医科大学ばんたね病院にて、2023年より美容医療による合併症や後遺症に対応する「合併症外来」の設立に携わり、アクアフィリング豊胸をはじめとする、さまざまな美容医療トラブルの診療にあたっています。
 美容医療が身近になる一方で、施術の選択ミスや説明不足による医療トラブルが増加しており、相談先が見つからず時間だけが経過してしまうケースも少なくありません。こうした現状を踏まえ、美容医療でトラブルを抱えた患者さまが適切な治療を受けることができるよう、大学病院内での外来診療の立ち上げを決断されました。また、万が一のことを考え、必要に応じて緊急時の受け入れにも対応できるよう体制を整えています。
 美容医療は本来、生活の質を高め、前向きな気持ちを支える手段であるべき医療分野です。そのためには、患者さまが正しい知識を持つと同時に、医師も高い倫理観をもって診療にあたることが不可欠です。合併症・後遺症外来の存在は、こうした美容医療のあり方を支える取り組みの一つとして、安全性と信頼性の向上に寄与することが期待されています。
左:美容外科学会にて朝日林太郎医師との対談 右:形成外科学会学術集会・総会にてポスター発表のスライド
■合併症・後遺症外来を診療している医師が伝えたい3つのメッセージ
1.自分が受ける施術の正しい知識を身につける
 合併症・後遺症外来を受診される患者さまの中には、「何の注入剤を入れたのかわからない」とおっしゃる方も少なくありません。特にアクアフィリング豊胸については、かつて大手クリニックが「安全」と謳っていた時期に施術を受けた方が多く、施術時の記憶が曖昧なまま来院されるケースが見受けられます。
 アクアフィリングはすでに海外での使用が禁止されている製剤ですが、日本では一部のクリニックで今もなお使用されているのが実情です。SNSや広告から得られる情報は便利である反面、偏った情報に左右されやすいリスクもあります。
 すべての医療知識を網羅する必要はありませんが、「どんな施術か」「どんなリスクがあるか」など基本的な情報を理解したうえで医師と相談する姿勢が大切です。医師側の説明責任も当然ありますが、自分の体を守る意識が、後悔のない美容医療につながります。
2.失敗しない医師の選び方
 現在では、医師の出身大学や、どんな研修をしてきたのかなどの経歴は誰でも調べることができるようになっています。そのため、明らかに情報開示がされていない、もしくは少ない医師には注意が必要です。
 また、同じ施術の数を多く経験している医師の方が技術的に高い可能性はありますが、幅広い施術手技を持つ医師の方が柔軟に対応できることもあります。例えば、「埋没だけでなく切開も行っている」「くまとりでも脱脂だけでなくハムラ法にも対応している」といったように、手技のバリエーションがある医師の方が、患者さま一人ひとりの希望や状態に合わせて柔軟に提案・対応できる可能性が高くなります。両者のバランスを見極めたうえで選ぶことが重要です。
3.複数院でカウンセリングや診察を受けることが大切
 どこで治療を受けるか迷った場合、まずは複数のクリニックでカウンセリングや診察を受けることをおすすめします。何度か話を聞きに行くことは、決して悪いことではありません。1~2回同じクリニックで相談をしても、印象が悪くなることはありませんし、むしろ複数の医師の意見を聞くことで、自分に合った治療や信頼できる医師を見極める手助けになります。
 また、カウンセリングの場で即決を迫るような対応があれば注意が必要です。施術はあくまで、自分が「本当に納得したタイミング」で受けるべきものです。焦らず、しっかりと比較・検討したうえで判断することが大切です。
■美容医療に求められる教育と倫理観
安全な美容医療の提供には、知識や技術の習得だけでなく、施術に対する責任感と倫理観を持った医師の存在が不可欠です。しかし現在、美容医療のニーズが急速に高まるなか、十分な研修を受けないまま施術にあたる医師も増えており、倫理的な問題や医療トラブルが顕在化しています。
 合併症・後遺症外来で受け入れ体制を整えると同時に、こうした根本的な課題に対応すべく、ザ・プラス美容外科は藤田医科大学形成外科と連携し、医局員向けのハンズオンセミナーを定期開催しています。
 セミナーでは形成外科学会員などの参加要件を設け、責任ある医療人材の育成を目的とした体制づくりも進めています。教育だけで倫理観が養われるとは限りませんが、「学びたい」という意欲と、それを支える制度が整えば、美容医療全体がより良い方向へ進むという考えのもと、取り組みを推進しています。
 教育環境の整備と倫理観の向上は、美容医療の質の底上げに直結し、患者さまの安全と信頼にもつながる重要な一歩です。
 ザ・プラス美容外科では、患者さまが安心して施術に臨める環境を整えるとともに、万が一のトラブルにも真摯に向き合う体制で、患者さまの人生を支える美容医療を提供しています。
《ザ・プラス美容外科 代官山院の概要》
病院名 :ザ・プラス美容外科 代官山院
所在地 :〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町28-13 ROOB1代官山 3F
設立 : 2021年3月31日
院長 : 池 大官
《ザ・プラス美容外科 名古屋院 概要》
病院名 :ザ・プラス美容外科 名古屋院
所在地 :〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内3丁目18-22 フェイマス丸の内2階
設立 : 2023年5月10日 
院長: 永江 俊介
名古屋院サイト
《会社概要》
会社名 :株式会社JCM group
事業内容:日本でのザ・プラス美容外科の運営・管理
代表取締役 : 牧 敏博

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