ギブリー、マーケティング特化型AIエージェント構築プラットフォーム「DECA MarketingAgent」をリリース

2025.06.30 12:00
株式会社ギブリー
株式会社中川政七商店との共同検証で、仮想顧客「Virtual Customer」と人の協働により企画・作成されたメルマガ施策において、既存施策を上回る成果に
生成AIの法人活用・マーケティングDXを支援する株式会社ギブリー(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:井手高志、以下ギブリー)は、マーケティング業務に特化したAIエージェント構築プラットフォーム「DECA MarketingAgent(デカ マーケティングエージェント)」をリリースしたことをお知らせします。

本サービスは、1st Party Dataなどの企業が保有するデータをもとに仮想顧客「Virtual Customer(バーチャルカスタマー)」を生成し、AIエージェントがその顧客像に基づいて施策の企画から実行・改善までを一貫して支援するプラットフォームです。
創業300年以上の歴史を持つ中川政七商店と共同検証を実施し、同社の1st Party Dataから生成したVirtual Customerを活用して、AIエージェントが提案した内容を基に、人がブランドのトーン&マナーを調整したメルマガ施策が、テスト運用において開封率・クリック率ともに既存施策を上回る成果を記録しました。

ROIや体制の制約により実行が難しかったパーソナライズ施策や、一貫した顧客体験の提供など理想的なマーケティングの実現を支援します。
◼️仮想顧客「Virtual Customer(バーチャルカスタマー)」を活用した あるべき姿のマーケティングとは
マーケティング領域におけるAI活用は、業務効率化にとどまらず、売上やブランド体験価値の向上に寄与するフェーズへと進化しています。

本来、マーケティングは顧客理解に基づいて行われるべきですが、現実にはその実践が難しく、十分に運用されていないのが実情です。

顧客の状態は日々変化し、商品を購入する理由や関心、行動も常に移り変わるため、それに応じたマーケティングを行うためには、継続的なデータ収集・分析に基づく顧客理解が必要になります。しかしながら、そうした運用には多大な工数と属人的な判断が伴い、理想と現実のギャップを埋めることが難しい状況にあります。
たとえば、顧客セグメントを細分化し、それぞれに最適なパーソナライズドコミュニケーションを行う“理想的なマーケティング”は、コストやオペレーション負荷の問題から、多くの現場で断念されています。また、戦略段階で定義されたペルソナやカスタマージャーニーが、運用フェーズでは活かされず、チャネルごとに分断された施策が実行されているケースも少なくありません。
DECA MarketingAgentは、こうした課題に対し、企業が保有するデータをもとにVirtual Customerを生成し、この顧客像を軸にAIエージェントが施策の企画から実行・改善までを一貫して支援します。理想と現実のギャップを埋め、テクノロジーによって“あるべき姿のマーケティング”を実行可能なものとして、企業の顧客体験価値の向上を支援します。
◼️「DECA MarketingAgent(デカ マーケティングエージェント)」とは
「DECA MarketingAgent」は、1st Party Dataなどの企業が保有するデータをもとにVirtual Customerを生成し、AIエージェントがその顧客像に基づいて施策の企画から実行・改善までを支援する、マーケティング特化型AIエージェント構築プラットフォームです。
このVirtual Customerは、会員情報やリサーチデータ、購入履歴、Web行動履歴、メールの開封結果などの1st Party Dataを統合・分析し、自社のお客様の特徴を反映した仮想顧客として生成されます。

Virtual Customerは、オープンデータ等の自社顧客に紐づかないデータからの生成ではないため、自社の顧客理解に基づいたより最適なマーケティング施策の実行が可能になります。
生成されたVirtual Customerに基づき、AIエージェントがリサーチ、プランニング、コンテンツ作成、マーケティングアクションの実行といった一連の業務を担います。これらのAIエージェントをノーコードで設計可能なAgent Builder(エージェントビルダー)や、AIエージェントが実行するタスクを連携させ自動化するWorkflow(ワークフロー)により、企業は自社の要望に応じたマーケティングエージェントを柔軟に構築できます。また、既存のマーケティングオートメーション(MA)やCRMなどと連携が可能なため、現在ご利用中の環境をそのまま活かして導入・活用できます。
実行された施策の結果はVirtual Customerにフィードバックされ、仮想顧客像が継続的に進化することで、施策の精度も高まり続けます。
DECA MarketingAgentは、デジタルコミュニケーションにとどまらず、商品開発やカスタマーサービス、店頭施策なども含めた、マーケティング活動全体に展開可能であり、顧客体験の向上を支援します。たとえば、Virtual Customerを活用することで、マーケティングリサーチの代替も可能です。従来のリサーチは、コストや時間の負荷も高く、気軽に実施できるものではありませんでしたが、Virtual Customerを活用することで、商品コンセプトの受容性確認やデジタルマーケティングにおけるコンテンツ評価など、あらゆるマーケティング局面で顧客と対話しながら施策を進めるような状況をつくりだすことができます。
◼️共同検証:中川政七商店 人とAIの協働によるメルマガ最適化のテスト運用
ギブリーは2024年11月、中川政七商店との間で「DECA MarketingAgent」の開発段階における共同検証プロジェクトを実施(
)。同社のブランド運営における業務支援型AIの活用可能性を検証してきました。
背景として、中川政七商店では接客ポリシーである「接心好感(心で接し、好感を築く)」をリアルな接客にとどまらず、デジタル領域でも再現することを目指し、CRMデータを活用したクラスターごとのパーソナライズドなコミュニケーション施策に取り組んできました。一方、属人化しがちな企画・PDCA運用を支援し、チーム全体で品質を保ちながら再現性高く運用できる体制が求められていました。
検証では、同社が保有する会員情報、購買履歴、Web行動履歴などを活用してVirtual Customerを生成。AIエージェントが仮想顧客の視点からメルマガの企画・作成・評価・改善までを一貫して担う「メルマガエージェント」を構築しました。
メルマガエージェントの動作ステップ
1. 【担当者】配信日/対象クラスター/対象商品などのメルマガ作成を指示
2. 【Agent】商品ページURLから商品情報(商品名、カテゴリ、画像など)を抽出
3. 【Agent】対象クラスターの属性、購買傾向、閲覧履歴を分析し、最適な訴求軸を特定
4. 【Agent】過去の高実績メルマガをもとに、開封率の高い件名や訴求パターンを分析
5. 【Agent】分析結果に基づき、件名・導入文・商品レイアウトのドラフトを自動生成
6. 【Agent】Virtual Customerによる仮想評価を実施し、読者視点で件名を評価
7. 【Agent】評価結果をもとに内容を自動改善し、Virtual Customerで再評価
8.【Agent】作成された内容に基づき、HTMLメールを作成
9. 【担当者】AIが提案した内容に対して、担当者がブランドのトーン&マナーや文脈を加味して調整・監修を行う
共同検証
Virtual Customerと人の協働により企画・作成されたメルマガ施策において、開封率・クリック率が既存のメルマガ施策を上回る成果を記録。これにより、施策の効果を向上させつつ運用負荷を軽減し、パーソナライズドマーケティングの実現を後押しします。

今回はテスト検証ですが、今後の実用化に向けた調整を進めるとともに、今後はメルマガにとどまらず、LINEやWebページ、レコメンド施策など、複数チャネルへの展開を予定しており、Virtual Customerを軸とした統合的な顧客体験の構築を共に推進してまいります。
コメント
株式会社中川政七商店 経営企画室 兼 MONJUプロジェクトマネージャー 中田勇樹 様
私たちは“接心好感”という価値観をデジタルでも表現すべく、長らく試行錯誤を続けてきました。今回、Virtual Customerという発想を通じてAIが担当者の企画や判断を補完する形でマーケティング施策を再構築できたことで、より多くのお客様に温かみのあるブランド体験を一貫して届けられる可能性を実感しています。
中川政七商店との共同検証プロジェクトに関する講演動画
▼Givery Summit 2025 アーカイブ動画の視聴受付はこちら
◼️今後の展望
今後は、Virtual Customerの精度向上に向けて、より多様なデータソースとの連携を進めるとともに、AIエージェントが連携可能なチャネルをさらに拡張してまいります。
これにより、より幅広いマーケティング活動に対応し、あらゆる顧客接点で一貫したブランド体験の提供を実現します。
DECA MarketingAgentは、企業のマーケティング業務を進化させ、継続的な価値提供を可能にする新たな基盤として、今後もアップデートを重ねてまいります。
◼️サービスに関するお問い合わせ
お問い合わせは、下記のフォームよりお願いいたします。
▼「DECA MarketingAgent」問合せはこちら
◼️ギブリーについて
ギブリーは「すべての人が物心豊かな社会を実現する」をビジョンに掲げ、生成AIやAIエージェントなどを支援するAIイネーブルメントカンパニーです。
グローバル開発組織と事業創造力を強みに、累計4000社を支援。AI業務効率化事業「MANA」、AI共創開発事業「Givery AI Lab」、AIマーケティング事業「DECA」、デジタル人材採用・育成事業「Track」を展開。生成AI分野の実績は750社以上。
〈会社概要〉
所在地:東京都渋谷区南平台町15-13 帝都渋谷ビル7・8F
代表者:井手 高志
設立:2009年4月28日
資本金:5000万円
事業内容:
・HRテック事業(Track)
・マーケティングDX事業(DECA・マーケGAI)
・オペレーションDX事業(MANA・法人GAI)
・AI開発支援事業(Givery AI Lab)
・サイバーセキュリティ事業
URL:

あわせて読みたい

日本漢字能力検定協会公式オンラインストア、Shopify導入による電子書籍販売の基盤構築を支援
PR TIMES
タイのバス&ボディケアブランド「BeNice」、生成AIライブコマースプラットフォーム「AnyLive」を活用し、TikTok Shopでの売上が2倍に
PR TIMES
「カラリア」初オリジナルブランドより新たに5種類のフレグランスディフューザー発売
PR TIMES Topics
成果を生む人事とは? 企業成長を支える「最適化」の正体
ITmedia ビジネスオンライン
ギブリー、GDO全社への展開を目指しAIエージェント活用プラットフォーム「MANA Studio」を提供開始
PR TIMES
【フェアリーケーキフェア】レトロで新しい夏限定スイーツ登場
PR TIMES Topics
津南醸造、AIエージェントを活用したプロモーション支援のテスト運用を開始
PR TIMES
生成AIと国内統計データを活用して仮想の生活者にリサーチ可能なサービスを提供開始
PR TIMES
試作を重ねて辿り着いた極上のチョコチャンククッキーをリニューアル
PR TIMES Topics
AnyMind Group、ユニ・チャームと日本国内におけるTikTok Shop活用に関する支援契約を締結
PR TIMES
RUFU、AIとBPOを組み合わせてECモール運用のPDCAスピードを10倍にするサービス「emma」を提供開始
PR TIMES
かつお節の豊かなうま味を楽しめるにんべんと榮太樓總本鋪のコラボ商品発売
PR TIMES Topics
AnyMind Group、インドネシアにてShopee の最上位認定「Premium Enabler」に認定
PR TIMES
ASCII×マイクロソフト生成AIコンテスト『第4回 AI Challenge Day』でアスキー賞を受賞
PR TIMES
【ゴールデンコンセプト】旅先でも、視線を奪うゴールドの輝き
PR TIMES Topics
あらゆる"顧客の声"をAIで解析し、コミュニケーションの"起点となるインサイト"を発見し続けるデータプラットフォーム「Kaname.ax」の提供を開始
PR TIMES
鼻うがい製品「ハナリラ」、および妊活・妊娠・育活サポートブランド「meeta」にて、AIモール運用サービス『emma』を導入
PR TIMES
旬のフルーツを贅沢に盛り付けたわかさ生活とのコラボ新作パフェ登場
PR TIMES Topics
【予約開始】株式会社LANY代表・竹内の3冊目となる著書『強いLLMO AI検索で選ばれるためのマーケティングガイド』が9月26日(金)に発売決定!予約・早期購入者限定の4大特典も!
PR TIMES
HAL DATAとDGビジネステクノロジー、企業向け分析と消費者向け商品提案を担う2種のAIエージェントを共同開発
PR TIMES
見た目のインパクトと実用性を兼ね備えたタオル「かまぼこタオル」登場
PR TIMES Topics