災害時でもワンコたちが安心して過ごせる場所を提供します 24時間スタッフと過ごすためワンコたちを不安にさせません
はじめまして。 秋田市でペットホテル「WANBOX(ワンボックス)」を運営する杉渕です。
このページをご覧いただき、心から感謝申し上げます。
今回のプロジェクトは、現施設を移転し「災害時に犬猫たちに安心の居場所をつくること」を目的としています。
なぜそのような考えに至ったのか、私たちの経験を少しお話させてください。
2023年、2024年と2度にわたり秋田県を襲った豪雨。私たちの施設は大きな被害を免れましたが、多くの県民が避難を余儀なくされました。
特に2023年の豪雨は秋田県で過去最大の被害額となるなど、未曾有の水害を経験しました。
そんな豪雨当日の夕方、犬を抱いた一人の女性が当店を訪れました。
「どうか、この犬を預かってもらえないでしょうか?避難所にペットを連れていけなくて…。」
被災し、ペットを連れて避難所を訪れた女性。その避難所ではペット同伴が認められておらず、途方に暮れた様子でした。 そのような姿を見て、断る理由などありません。私たちはすぐに受け入れる決断をしました。
思いもよらぬ事態で、女性から預かった一匹の犬。飼い主がいない寂しさや環境の変化に怯え、3日間食事をとることができませんでした。
変化が訪れたのは5日目。
施設で普段から預かっている犬たちが、その子に寄り添い始めたのです。
ほかの犬たちと過ごす中で少しずつ心を開き、 私たちスタッフのことも信頼してくれるようになりました。
「おなかが空いたよ〜」と訴えかけるような瞳に気づき食事を与えてみると、うれしそうに食べてくれました。 その様子をすぐに動画に撮って飼い主に送信。 動画を見た女性からは、安心と喜びが伝わる返信が届きました。
この後、別の被災した飼い主の方からも3匹の犬を預かりましたが、やはりどの犬も不安におびえ、生活に慣れるまでに時間がかかりました。
「緊急時、災害時には、人も犬も寄り添う必要がある。安心できる居場所が必要だ。それなら、その居場所を自分たちで作ろう。」
こうして、犬たちが安心して過ごせる避難施設をつくる模索が始まりました。
私たちの施設がある秋田市では、ペット受け入れ可能な避難所を指定避難所とし、HPで公開しています。しかし、すべての避難所が該当するわけではありません。
また、避難所での飼育環境は施設ごとに異なりますが、犬猫に寛容な方ばかりとは限りません。
周りへの気遣いが、避難生活のストレスになることも考えられます。
さらに一緒に避難してもペットの飼育部屋が別に設けられていたり、屋外飼育になったりする場合もあります。
避難先での生活のほか、常にペットのお世話をする必要があります。
そこで、私たちは緊急時だからこそペットが安心して過ごせる環境を提供したいと考えています。
ペットが安全・安心な環境で生活できれば、飼い主の皆様も少しは気を休めることができるのではないでしょうか。それを実現するため、私たちが目指す施設の詳細をお伝えします。
私たちは被災者の方の犬を預かった経験から、犬たちができるだけ安心して心地よく過ごせる施設をつくりたいと考えています。ポイントは3つあります。
豪雨災害時に預かった犬たちは、特に夜間に強く不安を見せていました。
その経験から、施設で犬を預かる際は24時間スタッフが常駐し、夜間も犬たちと同じ空間で過ごします。夜間に怯えている犬がいればすぐに寄り添うことができ、何か変わったことがあればスムーズに対応できる環境を整えます。
また、常に犬に寄り添うことで小さな変化にも気づけ、飼い主の方へも動画や写真で様子を報告することができます。
「夜、うちの子がひとりにならないのが嬉しい」
「朝昼晩と写真や動画が送られてくるので、離れていても安心して過ごせます」
これらは、以前お預かりした飼い主様からいただいた言葉です。
犬も飼い主も、どちらも安心できる環境の施設をつくります。
私たちの施設では、大型犬から小型犬まですべての犬種を受け入れます。
特に大型犬は預かってもらえる施設が限られており、受け入れ先を探すのに苦労されるケースもあります。
また、
・12歳以上の高齢犬
・目や耳が不自由な子
など、特別なケアが必要な犬たちも受け入れ可能です。
そして人間にも個性があるように、犬たちにも個性があります。
・ほかの犬たちと一緒の方が安心できる子
・個室で静かに過ごしたい子
など、どんな環境を好むかはそれぞれ違います。
そこで新しい施設では、完全防音の個室から開放的なフリースペースまで、多様な空間を用意する予定です。どんな犬たちでも安心して生活できる環境づくりを目指します。
犬の中には、外でしかおしっこができない子もいます。
特に被災直後はそれまでの日常から一変するため、ストレスで習慣が乱れてしまう子も少なくありません。
そこで新しい施設では、雨風をしのげる半屋外エリアも設置し、天候に関わらず散歩や運動ができる環境を整えます。
犬たちが自然に触れ合い活動できるよう、屋外環境の整備にも力を入れます。
今回、移転先の施設では猫の受け入れも開始します。
実は前回のプロジェクトの最中に、「猫も預けられる施設にしてほしい」という飼い主様からのお声をたくさんいただきました。
そして私たちがすぐに受け入れ体制を整えることができるのは、実際に起きたある出来事が関係しています。
この写真の猫は、当店の看板猫「にゃーすけ」。
昨年7月10日の16時頃、お店の前で立ち止まる人が多く、不思議に思って外に出てみたところコンクリート壁の隙間に挟まっていたところを発見しました。
すぐに病院に連れて行ったところ病気やケガはなく、生後一か月半くらいではないかとのこと。そして人に慣れていたため、餌付けされていたか飼われていた猫ではないか、とのお話をいただきました。
その日から、この小さな命を守るためトレーナーが母親となり、看板犬のこごろうが兄となり、育てました。
その後、にゃーすけは順調に育ち、9月には看板猫として店舗に不定期で出勤するようになったのです。
避難所で受け入れられないのは、犬だけではありません。たくさんの猫たちも、飼い主と一緒に過ごすことができなくなってしまいます。
「少しでも多く、幸せに暮らせる動物を増やしたい。」
それを叶えるために、移転して猫たちも迎え入れることができる店舗を作ります。
にゃーすけは赤ちゃんの時から犬と育っているので例外ですが、犬と猫では好む環境が違いますし、相性が悪いケースも少なくありません。
そのため、すべての犬や猫が安心して生活できるようスペースは完全に分離し、それぞれに合った環境を提供します。
にゃーすけが、私たちに猫や飼い主の方のことを考えるきっかけをつくってくれました。そして看板犬や幼稚園に来てくれる犬たちも背中を押してくれました。
災害時に避難施設として受け入れる一方で、普段は地域の犬猫たちを預かり、保育やトレーニングを行います。
施設の役割を広く認知していただき、いざという時に頼っていただける環境を作りたいと考えています。
■目標金額:500万円
(内訳)
改装工事費:200万円
物件契約費:150万円
屋外施設費:100万円
その他備品:50万円
今年2月にCAMPFIREで行ったプロジェクトでは、1,152,000円ものご支援をいただきました。
本当に感謝しております。
ただ施設の移転にはまだ資金が不足しているため、2回目のクラウドファンディングプロジェクトを実施することを決めました。
CAMPFIREでいただいた支援金では、新たに夏用ベットを購入いたしました。
入口フェンスは2箇所を強化整備して、大型犬も安心して過ごせるようになりました。
他にもリード掛けを製作して受け入れ態勢を強化するために活用させていただきました。
さらに今回の目標金額をプラスして、施設の移転を実行したいと考えています。
2025年5月31日~7月31日 クラファン実施
2025年9月頃 物件決定(予定)
2025年10月頃 開店準備、内装工事など(予定)
前回のプロジェクトに支援していただいた方や、当施設を利用してくださっている方から応援メッセージをいただきました。
その一部をご紹介させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
「不幸な犬を減らすのではなく、幸せな犬を増やしたい」
これは、多様な受け入れを経験し、私たちが強く持つようになった思いです。
日々出会う犬たちのたくさんの笑顔を守るために。
飼い主の皆様へ安心を届けられるように。
出来る限りの事をしていきたいと考えています。
また、移設後は新たに猫の受け入れも開始いたします。
猫も犬も、皆さまの大事な家族であることには変わりありません。専門知識を持つスタッフが、大切にお預かりいたします。
普段、災害について考える機会は少ないかもしれませんが、起きる前に備えが必要です。
ペットとの幸せな日常がこれからも続くよう、WANBOXが力になれることがあれば全力で取り組みたいと考えています。
皆さまからのご支援は、不安な犬猫たちを癒し、安心できる場所づくりに活用させていただきます。
この思いに共感し背中を押してくださる方がいれば、こんなに心強いことはありません。
ぜひ、皆さまのお力添えをいただけますと幸いです。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。