~坂角総本舖の創業135周年取り組み後半のご紹介。テーマは「つづく海老せん、すすむ海老せん。」~
江戸時代に由来する、伝統の海老せんべい〈ゆかり〉が坂角総本舖の代表商品。
代表商品〈ゆかり〉をはじめ海老せんべいの製造・販売を行う坂角総本舖は、2024年4月に、おかげさまで創業135周年を迎えました。
海老せんべい〈ゆかり〉は、1枚の約7割に天然海老の身だけを使用し、江戸時代に由来する伝統の二度焼き製法で7日以上の手間ひまをかけて焼き上げています。
135周年を迎えた坂角総本舖のテーマは「つづく海老せん、すすむ海老せん。」。
前回のPRTIMESストーリーにて、前半の取組3つをご紹介させていただきました。
↓135周年前半の取組紹介はコチラから。
創業135周年の後半も、「つづく海老せん、すすむ海老せん。」
2024年度の後半も、国宝「初音の調度」とのコラボレーション商品の発売、万能カレー食品〈坂角の海老せんカレー〉の発売、「BANKAKU KITCHEN」常設店のオープン、〈ゆかり〉9,000枚以上を無料プレゼントする「福を呼ぶ、正月海老せん」イベントの実施など、海老せんべいから始まるサプライズやワクワクをつぎつぎと展開して参りました。
各企画を担当したスタッフたちの想いや、今後の展開を、インタビュー形式でご紹介いたします。
【135周年④ 国宝「初音の調度」×〈姫ゆかり〉】
後半の最初にご紹介する取り組みは、国宝とのコラボレーション。
「初音の調度」とは、徳川美術館(名古屋市東区徳川町)が所蔵する国宝で、徳川将軍家の姫の婚礼道具として2年の歳月をかけて最高峰の技と素材で作られた芸術品です。
↑135周年記念商品〈姫ゆかり 初音の調度〉
今回のコラボレーションの理由や経緯について、企画担当の伊藤さんに話を聞きました。
―――Q:なぜ、徳川美術館とのコラボレーションを?
伊藤:坂角総本舖の代表商品である〈ゆかり〉が尾張徳川家とご縁の深いお菓子であることから、尾張徳川家19代ご当主が設立し、尾張徳川家に代々受け継がれてきた名品を多く所蔵している徳川美術館さんとは、いつかコラボレーションしたいと考えていました。
徳川美術館さんにコラボレーションのお願いに伺った際は、快諾していただけて大変ありがたかったです。
↑坂角総本舖マーケティング部営業企画課 伊藤さん
―――Q:国宝「初音の調度」と坂角総本舖には、どんなご縁があったのですか?
伊藤:実は江戸時代から繋がるご縁がありました。
婚礼道具「初音の調度」を持って千代姫様が嫁いだ方というのが、〈ゆかり〉の原型である「えびはんぺい」を極上の美味と賞し献上品とされた人物、尾張二代目藩主の徳川光友公だったんです。
今回のコラボレーションはつまり、千代姫様が生涯大切にした「初音の調度」の小箱をデザインした缶の中に、夫の光友公が愛した「えびはんぺい」をルーツに持つ海老せんべいを詰めた、尾張徳川家2代目ご夫婦のコレボレーションとも言えるものとなりました。
―――Q:国宝「初音の調度」はデザインも特徴的ですよね。
伊藤:そうですね。国宝「初音の調度」には、紫式部の著書『源氏物語』作中で、登場人物の明石の君が幼い娘を想い贈った和歌が、隠し文字であったり、象徴となるモチーフで絵の中に表現されています。繋げて読むと、「年月を松にひかれてふる人に今日鶯の初音きかせよ」という和歌になるんですよ。
〈姫ゆかり 初音の調度〉のデザインにも、オリジナルの「初音の調度」と同じ位置に和歌が隠れています。ぜひ探してみてください。
―――Q:最後に一言お願いします。
伊藤:「初音の調度」のモチーフにこの和歌が選ばれた理由は、幼くして嫁いだ千代姫の幸せを願った親の深い愛情があったと言われています。
そして〈姫ゆかり 初音の調度〉も、いまを生きる姫たちがもっと輝いて、それぞれの幸せに向かって歩んでほしいという願いを込めたデザインになっています。名古屋市内の百貨店のほか、徳川美術館さんのミュージアムショップでも取り扱っていますので、ぜひ一度お手に取ってみてください。
※隠された和歌の解説を含むプレスリリースはコチラから↓
↑〈坂角の万能海老せんカレー〉アレンジレシピ例「海老香るピザトースト」
〈坂角の万能海老せんカレー〉はアレンジレシピも豊富な万能カレー調味料。開発担当の神野さんに詳しく話を聞きました。
―――Q:〈ゆかり〉を使って、万能カレー調味料を開発しようと考えた経緯を教えてください。
神野:「〈ゆかり〉の美味しい食べ方」として、スタッフみんなが自信を持っておススメできるアレンジレシピを商品化することで、〈ゆかり〉の楽しみ方の幅を広げたいという想いがありました。
その想いから開発した商品第一弾が2024年6月に発売した〈坂角の海老せん茶漬け〉。そして、第二弾が〈坂角の万能海老せんカレー〉です。
↑坂角総本舖マーケティング部 神野さん
―――Q:商品開発のこだわりは?
神野:〈ゆかり〉ならではの海老の風味を大切にしつつも、20種類以上のスパイスとハーブの心地よい刺激と豊かな香りが楽しめるバランスに仕上げました。
ごはんのお供として楽しむ以外に、調味料としても幅広くお楽しみいただけます。
―――Q:おススメのアレンジレシピはありますか?
神野:ごはんと一緒に楽しむ時に、バターと卵黄を加えるだけで、まろやかなドライカレー丼としてお楽しみいただけます。また、トーストに塗って具材を載せて焼くピザトーストも、海老の香りが香ばしくて美味しいですよ。
神野:僕が一番よく作るのは、マヨネーズと混ぜたカレーマヨディップです。手軽ですぐに作れるし何にでも合うから、朝食に加えるとちょっと豪華な雰囲気になってお気に入りです。
ホームページにアレンジレシピを5種類ご紹介していますので、よかったらそちらもご覧ください。
↑アレンジレシピの詳細はコチラ
―――Q:みなさまへ一言と、今後について聞かせてください。
神野:〈坂角の万能海老せんカレー〉はそのままご飯に載せて召し上がっていただいても美味しいですし、アレンジの幅も無限大です。ぜひお気に入りの楽しみ方を探してみていただけたらと思います。
〈ゆかり〉の新しい楽しみ方の提案という切り口で、引き続き商品開発を続けていきたいと思っていますので、今後の展開にもぜひご期待ください。
【135周年⑥ BANKAKU KITCHEN(バンカクキッチン)グランドオープン】
↑BANKAKU KITCHEN葵店 外観
2024年10月17日に、坂角初の海老を使ったフードメニューを販売する常設店舗BANKAKU KITCHENがグランドオープン。店舗を担当する和佐田さんと林さんに話を聞きました。
↑BANKAKU KITCHENの「BANKAKU〈焼き〉海老カレーパン」
―――Q:「BANKAKU KITCHEN」グランドオープンの経緯を教えてください。
和佐田: BANKAKU KITCHENは、2021年のイベント出店を皮切りに、何度かポップアップ展開を行う中でメニューの改良などを行ってきました。
イベント出店では毎回多くの反響をいただいており、お客様の「期間限定でなく、いつでも買えるようにしてほしい」というお声にこたえて、2024年10月に常設店をオープンする運びとなりました。
林:私達はイベント出店時もスタッフとして参加したのですが、1週間だけのイベントの中で再来店してくださる方が何人もいらっしゃったり、次回の販売予定を尋ねてくださる方がいらっしゃったり、お客様に常設店舗を待ち望んでいただいていることを実感していました。
↑坂角総本舖マーケティング部 BANKAKU KITCHEN事業担当 和佐田さん
―――Q:常設店オープン後のお客様の反応は?
和佐田:オープン当日から非常に多くのお客様にご来店いただき、1月には累計客数10,000名様を突破しました。テレビでBANKAKU KITCHENを知ってお買い物に来てくださった方が、「お煎餅も売ってるお店なんですね」と〈ゆかり〉のことを知ってくださることもありました。
林:週末には特に、若いカップルの方や10代のお客様にも多くご来店いただいています。何度もお買い物に来てくださるリピーターの方からは、「コロッケに入っている海老のゴロゴロ感が好き」「人生で一番美味しい海老カツサンド」など、お味の感想を教えていただけたる事もあって、ありがたいなと思います。
和佐田:デザインについても、「可愛い」とか「気分がウキウキする」といったお声が多いですよね。若い方たちがお店の前で、手提げ袋を掲げて楽しそうに写真を撮っていらっしゃる様子を見ると、私も嬉しくなります。
↑坂角総本舖マーケティング部 BANKAKU KITCHEN事業担当 林さん
―――Q:常設店舗のオープンから現在までの感想を教えてください。
和佐田:BANKAKU KITCHENは、坂角としての新しい事業であるとともに、私たち自身にとっても新しい挑戦でした。私も林さんも、入社1年目でBANKAKU KITCHENのオープニングスタッフに抜擢された経緯があるのですが、初めて直面する事にも楽しく挑戦できていると思います。
林:オープンからとても濃密な半年間でした。そして2025年に入ってからは、名古屋駅や百貨店などでの出張販売もスタートしました。常設店の運営も日々挑戦の連続ですが、出張販売もまた、毎回新しい挑戦となっています。お客様はもちろん、周りのみなさんに支えられていることを痛感して、オープンからの半年間を思い返すだけで感謝でいっぱいです。
―――Q:みなさまへ一言と、今後について聞かせてください。
和佐田:たくさんのご来店、誠にありがとうございます。とことん海老にこだわった坂角らしいメニューをお楽しみいただけるよう、引き続き励んでまいります。今年も新商品の登場や、人気メニューのブラッシュアップなどを予定していますので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。
林:どのメニューも本当に美味しいですが、特に、一番人気の「〈焼き〉海老カレーパン」や「海老カツサンド」がおススメです。ぜひ多くの方に、この美味しさを体験していただきたいです。みなさまのご来店をお待ちしています。
【135周年⑦ 「福を呼ぶ、正月えびせん」イベント】
「えびせんべいを食べて新年の福を呼ぶ」文化を名古屋から発信すべく、2024年12月27日に「福を呼ぶ、正月えびせん」イベントを開催いたしました。
企画を担当した芝尾さんに、詳しく話を聞きました。
―――Q:2024年12月の「福を呼ぶ、正月えびせん」とは、どのようなイベントだったのでしょう?
芝尾:名古屋駅のKITTE名古屋のイベントスペースをお借りして、お集まりいただいた皆さんで一緒に海老せんべい〈ゆかり〉を食べて福を呼ぶイベントの他、ハズレ無しの景品つきのサイコロゲームや、〈ゆかり〉が貰えるSNS投稿プレゼントなど、無料で参加いただけるイベントを実施しました。
↑坂角総本舖マーケティング部 営業企画課 芝尾さん
―――Q:参加者の方の反応は?
芝尾:ありがたい事に、イベントの開始前から非常に多くの方にお並びいただき、終日大盛況となりました。多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございました。プレゼント用の〈ゆかり〉を合計9,000枚以上ご用意し、全て配り切ることができました。
ご参加いただいた皆様に笑顔でお召し上がりいただけたことが印象的です。
↑2024年12月27日 「福を呼ぶ、正月えびせん」イベントの様子
―――Q:どのような狙いでイベントを企画したのでしょう?
芝尾:「えびせんべいを食べて新年の福を呼ぶ」ということを、文化として定着させたいと考えているんです。
海老は、目が出て「めでたし」、長い髭を持ち腰の曲がった姿から「長寿」の象徴とされています。
また、海老をたっぷり1枚の約7割に使用した〈ゆかり〉は、美味しくて低脂質・高たんぱくで、カルシウムも豊富なヘルシーなお菓子です。
お正月に親しい人たちと集まった時に、縁起が良くヘルシーで美味しい〈ゆかり〉があれば、さらに楽しいひと時となると思っています。
―――Q:みなさまへ一言と、今後について聞かせてください。
芝尾:イベント中は、「楽しい」「美味しい」というたくさんのお声に加え、「来年も絶対にやってほしい!」という強いご要望や、小さなお子様がニコニコ召し上がって〈ゆかり〉の名前を憶えてくださったり、我々スタッフにとっても幸せにあふれた時間となりました。
改めまして、ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
今後も、お正月に縁起の良いえびせんべいを食べるという文化発信を続けていきたいと考えています。
2025年度も楽しいイベントを実施したいと考えています。ぜひ楽しみにしていてください。
海老せんべいから始まるサプライズやワクワクは、これからもつづく
坂角総本舖創業135周年の取組では、「海老せんべいから始まるサプライズやワクワク」を切り口に、さまざまな新しい一歩を踏み出すことができました。
新たな事に挑戦できるのも、135周年で重ねてきた歴史の上に、変わらぬご愛顧をいただきましたお客様のおかげです。
改めまして、長年のご愛顧に、そして新たなご縁に、感謝申し上げます。
これからも変わらず最高品質の美味しさの〈ゆかり〉を皆様にお届けし続けるために、坂角総本舖はこれからも進化を続けて参ります。
2025年度以降も引き続き、「海老せんべいから始まるサプライズやワクワク」をお届けすべく、新たな展開をたくさんご用意しております。
坂角総本舖のこれからの展開にも、どうぞご期待ください。
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ストーリー登場者のプロフィール
伊藤 真広 いとう まさひろ
坂角総本舖マーケティング部営業企画課長
2012年入社。
海老を使ったフードメニューを提供する「BANKAKU KITCHEN」の企画開発を担当。その他、ハンドクリーム「エビカラミライ」の企画開発など、新たな切り口の企画提案を推進する坂角総本舖の若手リーダー。
神野 公人 じんの まさと
坂角総本舖マーケティング部BANKAKU KITCHEN事業担当
生活雑貨の営業経験を経て、2020年に坂角総本舖へ入社。
営業担当の後、新規事業をメインとする部署へ異動。現在はBANKAKU KITCHENの新メニュー開発やメニュー改良も担当。
135周年事業においては、〈坂角の万能海老せんカレー〉開発などを担当。
芝尾 圭太郎 しばお けいたろう
坂角総本舖マーケティング部営業企画課
広告制作会社などを経て、2019年に坂角総本舖へ入社。
販促企画やブランド育成企画などを担う。
135周年事業においては、「福を呼ぶ、正月えびせん」のイベント企画などを担当。
(写真右)和佐田 実佑 わさだ みゆう
坂角総本舖マーケティング部BANKAKU KITCHEN事業担当
食品製造の経験を経て、2024年に坂角総本舖へ入社。
販売スタッフとして店舗で勤務した後、BANKAKU KITCHENのオープニングスタッフに抜擢。
(写真左)林 千夏 はやし ちなつ
坂角総本舖マーケティング部BANKAKU KITCHEN事業担当
パティシエの経験を経て、2024年に坂角総本舖へ入社。
販売スタッフとして店舗で勤務した後、BANKAKU KITCHENのオープニングスタッフに抜擢。