YouTubeチャンネル登録数は約50万人!! 音楽クリエイター“みの(みのミュージック)”が人生に寄り添うレコードを紹介する書籍『みののミュージック』を6月9日=ロックの日に発売!

2025.04.21 18:00
株式会社ビターズ
みの(みのミュージック)が“100年先も聴き継がれるべき私的名盤”をテーマに自身が蒐集したレコード・コレクションを紹介する新感覚ディスクガイド!
▲書籍『みののミュージック』表紙画像

 株式会社ビターズ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:尾藤雅哉)は、“ロックの日”である2025年6月9日前後に『みののミュージック』(著者:みの)を全国の書店やECサイトで発売いたします。みなさまのメディアやSNSにて、ぜひともご紹介いただけますと幸いです。
 チャンネル登録者数50万人に支持されているYouTubeチャンネル『みのミュージック』を通じて、古今東西のポピュラー・ミュージックの魅力を音楽を愛する人たちへ届けている音楽系クリエイター“みの”。ジャンルを問わずさまざまな音楽に精通する彼が、所有する膨大な量の愛蔵レコード・コレクションの中から“100年先も聴き継がれるべき私的名盤”をテーマにさまざまな音楽作品をセレクト。音楽を創り出すミュージシャンとして、そして音楽に対して狂熱の愛を注ぐリスナーとして、彼の音楽人生に寄り添い続ける名盤の数々を貴重なエピソードとともに紹介します。
 7インチ・レコードと同じ判型サイズ(180×180mm)の書籍に収録されたレコードの枚数は、700枚超。オール・カラーの誌面には、音楽の原体験となったビートルズや、音楽鑑賞の概念を覆すほどの衝撃に感動したモノラル・シングル盤との出会い、ロックの裏街道に息づく隠れた名作群、日本の音楽史の分岐点となった“自作自演+コンセプト・アルバム”に関する考察、オルタナティブなジャンルとして注目している民謡、近年は国内外で大きな注目を集めているシティ・ポップの名盤などについて、深い音楽愛を語り下ろした1冊となっています。
※ ご購入者先着で、なくなり次第、特典の配布を終了いたします。また、しおりのデザインは変更になる可能性があります。
◀︎BITTERSのオンライン・ストアで購入された方には、レコード帯デザインの特製しおり(左)が特典として付属します。




<前書き>

 あらゆる音楽を指先ひとつで簡単に聴ける現代において、わざわざレコードで音楽を聴くというのは、明らかに不便で不合理なことです。場所をとるし、手間もかかるし、なによりお金がかかる。効率的とはとても言えません。
 しかし、考えてみれば芸術というもの自体が、そもそも効率や合理性とは対極にあるものです。小説や映画に心を揺さぶられ、空想の世界に浸っても、腹が満たされるわけでもない。それでも私たちは芸術を求め、その体験が心を豊かにしてくれることを知っています。効率や合理性を超えたところにこそ、実に人間らしい時間が存在するのです。
 レコードで音楽を楽しむという行為には、音楽鑑賞が合理化されるなかで失われつつある、多くの非合理的な喜びが詰まっています。たとえば、場所をとる大きなジャケットは、ミュージシャンが表現した世界への入り口です。巨大な見開きを広げ、歌詞カードをじっくり眺め、針を落としてサウンドに没頭する時間。前の持ち主が残した落書きやシールの跡に、見知らぬ誰かの記憶や思いを重ねてみるのも、レコードならではの魅力と言えるでしょう。
<中略>
 CDやストリーミングで繰り返し聴いてきた音源も、レコード盤で再生するとまったく新たな魅力が浮かび上がってきます。おとなしいと思っていたギターリフが、実は凶暴な歪みを伴っていたり、スカスカだと感じていたアンサンブルが、巨大な塊のようなグルーヴとして躍動していたりと、発見に満ちているのです。レコードという本来の形で再生されることで、当時のミュージシャンが意図したであろう真のサウンドが蘇ります。
 レコードという非合理なメディアがもたらす豊かさや深みは、合理性だけを追求するだけでは決して手に入らない。こうした非合理こそが、レコードで聴く音楽の本当の贅沢なのです。
<本書より抜粋>

 ビートルズが活動していた1960年代当時、 多くの人たちに届けたかった音に一番近いのは “レコード”です。さらに、メンバー自身がミックスに立ち会ったのはモノラル盤のみだったという制作背景もあります。そのため、僕がリアルタイムで経験することが叶わなかった“あの時代”に思いを馳せるための最良の手段が、当時のレコードを聴くことなのです。
───<ビートルズ>より抜粋

 僕の場合、すべての作品に対して同じことが言えるのですが、頭の中でサウンドを再現しながら聴ける状態でないと――つまりほぼ暗記した状態にならないと――その音楽を“好きだ”と素直に言い切れない自分がいます。というのも、楽器の響きやフレーズ、メロディラインを含め、曲の構造を深く理解しないまま、ただ雰囲気だけで好き・嫌いを決めるのは避けたいと思っているからです。その点において『ペット・サウンズ』を好きになるまでに時間がかかったのは、楽曲から得られる情報量がとても多いため、自分の脳内に楽曲の構造をインストールするのにものすごく時間がかかったからだと考えています。本作における多種多様な楽器を駆使した複雑なアレンジを自分の中に落とし込んだうえで゙聴いた時、ブライアン・ウィルソンの天才的なセンスに脱帽しました。
───<ビーチ・ボーイズと『ペット・サウンズ』>より抜粋

 あれは僕が27歳の頃のことでした。とある年配の音楽好きの方から、“スペクター・サウンドの本当の魅力は、モノラル専用の針で聴かないと体験できないよ”というアドバイスをいただいたのが、ことの始まりでした。(中略)いざ聴いてみると CD ともサブスクとも聴こえ方が全然違っていました。ひとつの塊となって鳴り響くサウンドに圧倒されてしまったのです。少し悔しいけれど“あのオッサンの言っていたことは間違っていなかったんだ”と思いました。今思い返してみても、自分の音楽観が一変するほどの衝撃的な出来事でした。
───<フィル・スペクターと“ウォール・オブ・サウンド”>より抜粋

 多くのロック・ミュージシャンを悩ませ続けた大衆性と精神性のジレンマを飛び越え、国内で初めて“サステナブルなロック・ミュージシャン”として、長年にわたる継続的な活動モデルを確立したのは、サザンオールスターズだと考えています。なぜ彼らが音楽シーンの第一線で活躍し続けることができたのか。それは、“ポップで良質な楽曲を作る”ことを第一義としつつ、その枠内で最大限の音楽的冒険を行なったからです。僕はこの手法を“桑田佳祐モデル”と呼んでいます。
───<1970年代の邦楽ロック>より抜粋

 僕が小泉今日子の「Fade Out」で最も魅力を感じるポイントは、“楽器演奏が歌詞の続きを描く”という点にあります。この曲は約8分の長尺で、<二人きりハイウェイに消えてゆくわ>と最後のサビを歌ったあと、4つ打ちのビートに乗せて情熱的なサックス・ソロが楽曲を締めくくる構成になっています。つまり、物語の結末を伝えるのは言葉ではなく楽器なのです。燃え上がるようなアバンチュールを象徴する、火を吹くようなサックスとともに、楽曲は文字どおりフェード・アウトしていく。これは、実は昔から使われてきた手法でもあり、“セクシャルな描写はみなまで言わずとも楽器に任せる”という演出は、過去の音楽作品にもたびたび見られます。例えば、キッスのライブ・アルバム『地獄の狂 獣キッス・ライヴ』に収録されている「彼女 (She)」では、<彼女が服を脱いだら>と歌った直後に、エース・フレーリーが鬼のような怒涛のギター・ソロを弾き始める。これは、“あとは察しろよ”というような古典的な手法ですが、近田春夫のアプローチもこれに近いものがあるように感じます。
───<女性シンガー>より抜粋
THE BEACH BOYS
ザ・ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』
THE ROLLING STONES
転がり続けるロックンロール・バンドの魅力
HAPPY END
はっぴいえんどと日本語詞
JAPANESE RARE GROOVE
民謡



<目次>
【Side A ── OVER SEA/海外名盤】
1.THE BEATLES/ビートルズ
2.MOTOWN & MONO VIYNL/モータウンとモノラル・レコード
3.THE BEACH BOYS/ザ・ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』
4.PHIL SPECTOR’S WORKS/フィル・スペクターと“ウォール・オブ・サウンド”
5.THE ROLLING STONES/転がり続けるロックンロール・バンドの魅力
6.BRITISH INVASION/ブリティッシュ・インヴェイジョン
7.1960’S US ROCK/1960年代のUSロック
8.HARD & PROGRESSIVE/ハード&プログレッシブ・ロック
9.1970’S HARD ROCK/絢爛豪華なロック黄金期
10.JEFF BECK/ジェフ・ベック
11.BLUES & JAZZ/ブルースとジャズ

【Side B ── DOMESTIC/国内名盤】
12.HAPPY END/はっぴいえんどと日本語詞
13.ELECTRIC INSTRUMENTAL & GROUP SOUNDS/エレキ・インストとGS
14.DOMESTIC ROCK MUSIC/1970年代の邦楽ロック
15.JAPANESE PROGRESSIVE ROCK/日本におけるプログレッシブ・ロック考
16.JAPANESE RARE GROOVE/民謡
17.FEMALE SINGERS/女性シンガー
18.CITY POP/山下達郎とシティ・ポップ

<著者プロフィール>
▲みの(みのミュージック)

みの:音楽評論家、ミュージシャン。1990年シアトル生まれ。千葉育ち。2019年よりYouTubeチャンネル「みのミュージック」を開設。チャンネル登録者数は49万人を超える(2025年4月現在)。ロック・バンド「ミノタウロス」としても活動。ラジオDJとしても活躍。

<編集担当より一言>
 古今東西の音楽に精通する音楽クリエイターの「みの」。発売された年代やジャンルを問わず、すべての音楽作品に狂熱的な愛情を注ぎ続ける彼の中には、一体どのようなサウンドが鳴り響いているのだろうか?──そんな好奇心から本書の企画はスタートしました。
 制作を進めていくと、彼の所有するレコード・コレクションの膨大な量にたちまち圧倒されることとなります。華やかな時代を彩った名作から、時代の影でマニアたちに愛され続けてきた隠れた名作、希少なレア盤などが次から次へと登場します。本書に収録されているレコード作品の撮影は1日で終わらず……長い年月をかけて蒐集したコレクションをすべて撮り終えるのに撮影日を複数回に分けながら数ヶ月もの時間を要しました。本書に収録された作品群を見れば、彼の中に息づく膨大な知識量にも納得することは間違いないでしょう。
 そして彼は生粋の「音楽プレイヤー」でもあります。自ら音楽を作り、ステージ表現する「音楽家」です。聴くだけでなく、演奏したことで気付いた発見など、楽器プレイヤーの視点からも作品の魅力を紹介した濃厚な内容のディスク・ガイドが完成しました。本書を読むことで、すでに聴いたことのある名作アルバムは「ひと味違う」魅力を放つ作品になることでしょう。そして、あなたの知らない素敵な音楽作品との出会いもあるはずです。
 ぜひ本書をサウンドトラックに、素敵なミュージック・ライフを楽しんでください。
(編集担当:尾藤雅哉/BITTERS)

<書誌情報>
タイトル:『みののミュージック』
著者:みの
発売:2025年6月9日(月)前後
デザイン/DTP:猪野麻梨奈
撮影:西槇太一
仕様:192ページ/4C/並製本/B5変型判
ISBN:978-4-9913867-0-1
発行/発売:株式会社ビターズ
価格:本体3,000円+税(3,300円)
ご予約はこちら→
※書店さま・販売店さまへ
弊社のオリジナル・タイトルは、株式会社トランスビュー(
)さまへ直取引の代行をお願いしております。ご注文の際はトランスビューさまへご連絡していただくか、BookCeller(
)経由をお勧めしています。


<株式会社ビターズについて>
2024年7月設立のコンテンツ・カンパニー。事業内容は、出版をはじめとしたコンテンツ制作、コンテンツ制作受託など。
◎事業内容:出版、コンテンツ制作受託、イベント企画制作、その他
◎Webサイト:

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