株式会社The Chain Museum
人と人、自分と自分などの間にある関係について考えをめぐらせながら、ペインティングやドローイング作品を発表している土取郁香の個展を開催します。本展の出展作品はArtStickerにて販売予定です。
株式会社The Chain Museum(本社:東京都渋谷区、代表取締役:遠山正道、以下「The Chain Museum」)は、麻布台ヒルズ内にある「Gallery & Restaurant 舞台裏」にて、2025年4月25日(金)よりアーティスト・土取郁香による個展「輪郭はゆれている」を開催いたします。
※会期前にプライスリストをご希望の方は
までお問い合わせください。
※4月25日(金)18:00~20:00に、どなたでもご参加いただけるオープニングレセプションを開催します。
「Gallery & Restaurant 舞台裏」では、土取郁香展の個展「輪郭はゆれている」を開催します。
1995年に兵庫県に生まれた土取郁香は、京都造形芸術大学(現:京都芸術大学)大学院美術工芸領域修士課程を2020年に修了し、現在は京都府を拠点にしているアーティストです。土取の作品には、キャンバスに油彩とアクリル、そして時にはスプレーを用いながら、人物どうしが寄り添い、お互いの身体が溶けてしまっているような描写が頻繁に見られます。まるで深く愛し合い、静かに口づけを交わすふたりのようにも、距離は近くても心の距離は隔たった矛盾を抱えた関係にも、ひとりの人間の心が引き裂かれ、内面に相反する感情が同時に生まれる瞬間にも感じられるかもしれません。ぼやけて混ざりあう輪郭線は、鑑賞者がその場に立つ時の心情や状況によってゆるやかにその意味を変え、私たちの心に柔らかな傷跡を残していきます。
今回の展示作品は、ピンク色をはじめ、印象的な色づかいによって描かれています。体温が伝わってくるような色彩表現は、冷たい季節から暖かい季節へと向かう光や植物の色の移り変わりを捉えているものです。その彩りが私たちに伝えるものは、上着を脱ぎ捨てて愛する人と街に出る高揚感かもしれませんし、あるいは生ぬるい春の気温に酔い、ひとりで歩む気だるい夕暮れ時の気分かもしれません。「Gallery & Restaurant 舞台裏」で土取の作り出す情景に、あなたの心を委ねてみてください。
過去作品:「I and You」 2025, oil and spray on canvas, 1167 × 910 mm (C)Fumika TSUCHITORI, courtesy of the artist and WAITINGROOM
キス、抱擁する 2 人、愛し合う 2 人。 2 人の人物というモチーフを使った作品は絵画史、美術史の中に多数見つけることができる。これを普遍的な、ずっと昔から滅びることなく受け継がれてきた主題であると考える。今も古びることなく。美術史や、映画、そして自分のバックグラウンドとして少女漫画から引用した"密接した 2 人"のイメージのモチーフを中心として制作している。
"密接した 2 人"には愛情や安堵を示すものと、片や死、恐怖、憎しみの感情、一方的に振るわれる暴力的なもの、を引用している。それは、密接する 2 人のイメージが愛情からなるものと暴力からなるもの、真逆と思っていたことが絵画上ではとても似ている、見分けがつかない、そのことに気付いた経験に由来している。(抱き合えるのは別々の体だからだ、では暴力は?)その矛盾について、絵画にはなにが示されていて、隠されていて、なにをあるものとして、ないものとしているのか。絵画の中で逡巡している。
土取 郁香(つちとり・ふみか)
1995年兵庫県生まれ。2020年に京都造形芸術大学(現:京都芸術大学)大学院・美術工芸領域・修士課程を修了。現在は京都を拠点に活動中。
2人の人物を描いた《I and You》、風景の中から色やかたちなどの要素を抽出した《a scene》の2つのシリーズの制作を通して、特定の対象をかけがえなく思うことや、人と人、自分と自分などの間にある関係について考えをめぐらせながら、ペインティングやドローイング作品を発表しているアーティストです。
近年の展覧会に、2025年グループ展『To Sway and Surround : Japanese Female Abstraction』(Each Modern/台北)、2024年個展『フレームとブレス』(日本橋三越本店 三越コンテンポラリーギャラリー/東京)、『Drawings』(WAITINGROOM、NADiff a/p/a/r/t、BABY The Coffee Brew Club内ギャラリールーム/東京)、グループ展『コレクターズIII ―Turning the World―』(福岡市美術館/福岡)、『日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション』(東京都現代美術館/東京)などが挙げられます。
Gallery & Restaurant 舞台裏での個展の会期中、江戸川橋/神楽坂エリアのギャラリーWAITINGROOMにて、ドローイングのグループ展『SPRING SHOW ‒ Drawings‒』(4月9日から5月25日まで)でもドローイング作品が複数点展示される予定です。
展覧会概要
土取郁香個展「輪郭はゆれている」
会期
2025年4月25日(金) ~2025年6月1日(日)
オープニングレセプション:4月25日(金)18:00~20:00
会場
Gallery & Restaurant 舞台裏
住所
〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA B1F
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営業時間
・ギャラリー
【火-日】
11:00-20:00
・レストラン
【火-金】
カフェタイム/13:00-17:00(L.O.16:30)
ディナータイム/17:00-22:00(L.O.21:00)
【土】
カフェタイム/13:00-20:00(L.O.19:00)
【日】
カフェタイム/13:00-18:00(L.O.17:00)
※土日はカフェメニューでの営業をしております。
定休日
月曜定休
※月が祝日の場合は翌日が休業日となります。
観覧料
無料
アクセス
東京メトロ日比谷線神谷町駅5番出口より、駅直結 徒歩1分
主催
ArtSticker (運営元:The Chain Museum)
協力
WAITINGROOM
展覧会URL
会場:Gallery & Restaurant 舞台裏
2023年11月に麻布台ヒルズ ガーデンプラザAにオープンしたGallery & Restaurant 舞台裏はアート作品を鑑賞したあとに誰かと語り合いたくなる空間として、お酒や食事を楽しめるスペースを内包しています。ここでは作品と出会うことで芽生えた感情、もしくは混乱や困惑なども一緒にいる誰かと共有することができます。
26坪という限られた空間ですが、展示スペースの裏側に回り込むとそこにはシェフのいるキッチンがあり、冷えた白ワインと気楽な前菜、本格的なコース料理も召し上がっていただけます。美術館に所蔵されるようなベテランのアーティストから、グローバルなマーケットで熱い視線を集める話題のアーティストまで、ときには演劇やダンスのようなパフォーマンスも企画します。
▽Instagramアカウント
ArtSticker(アートスティッカー)について
株式会社The Chain Museumが運営する、アートに出会う機会と、対話を楽しむ場所を提供し、アート鑑賞の「一連の体験をつなぐ」プラットフォーム。著名アーティストから注目の若手アーティストの作品まで、幅広く収録。作品のジャンルも、インスタレーション、絵画、パフォーミングアーツなど、多岐にわたっています。
また、ArtStickerはデジタル上だけでなく、リアルでユニークな場所と出会うことで、アートやアーティストが世界と直接つながることを希求しています。
▽ArtSticker Webサイト
▽ArtSticker ダウンロードURL
App Store:
株式会社The Chain Museum概要
社名 :株式会社 The Chain Museum(読み:ザ・チェーンミュージアム)
所在地 :東京都渋谷区猿楽町17-10 代官山アートビレッジ3階 代官山TOKO
代表者 :代表取締役 遠山 正道
▽株式会社 The Chain Museum 公式Webサイト