鈴木ヒラク「海と記号 Ocean and Signs」展 4月25日(金)から開催

2025.03.27 11:00
ポーラ ミュージアム アネックス
新作となる16点の大型連作を展示
海と記号 #06 2025 シルバーインク、顔料、土、アクリル、キャンバス│200 x 145 x 5cm (16点組) photo by Ooki Jingu (C) Hiraku Suzuki Studio

ポーラ ミュージアム アネックス(東京・中央区銀座)では、「描く」と「書く」の間を主題に、平面・彫刻・映像・インスタレーション・パフォーマンスなど様々な制作活動を展開している鈴木ヒラクの展覧会「海と記号 Ocean and Signs」を2025年4月25日(金)から6月8日(日)まで開催します。

鈴木ヒラクは、ドローイングの概念を拡張し、空間や時間に潜在する線を探求しています。世界各地の古代の洞窟壁画から、植物や鉱物、光の軌跡といった非人間の描く線の断片までをアーカイヴし、身体を通して再構築することで、「ドローイングの生態学」ともいえる独自の体系を生み出してきました。本展の中心となるのは、深海や宇宙を想起させる瞑想的な青の背景に、シルバーで描かれた連作《海と記号》(2025年)です。会場では16点組の大型キャンバスが円環状に配置され、水中を漂う発光プランクトン、あるいは細胞分裂や超新星などを想起させる記号群が脈動します。光を反射するインクは、液体や粒子の飛沫となって広がり、ミクロな海洋世界とコズミックな視点が入れ替わりながら、生成と消滅の連続性を映像的に物語ります。また、考古学的遺物の写真をシルバーで塗り消し、架空の記憶を描き出す《Casting (Ocean)》(2025年)や、新作映像インスタレーションもあわせて展示します。

生命の母体である海は、現代の生活と密接に結びつきながら、海洋汚染や洪水など、常に緊張を孕んだ存在でもあり、波間に揺れながら無数の点と線との交わりのうちに形成される光の記号のネットワークは、都市の日常に偏在する記号と響き合い、私たちの紡ぐ文明の起源へと問いを投げかけています。


∥ 展覧会概要 ∥
タイトル 海と記号 Ocean and Signs
会期 2025年4月25日(金) - 6月8日(日) 会期中無休
主 催 株式会社ポーラ・オルビスホールディングス
会 場 ポーラ ミュージアム アネックス (〒104-0061 中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階)
時 間 11:00 - 19:00 (入場は18:30まで)
入場料  無料
※諸事情により内容が変更になる場合がございます。ギャラリーホームページ(
)で最新情報をご確認のうえ、ご来場をお願いいたします。


作家プロフィール
鈴木ヒラク

1978年生まれ。アーティスト。東京芸術大学大学院修了後、シドニー、サンパウロ、ロンドン、ニューヨーク、ベルリンなど各地で滞在制作を行う。主な個展に『今日の発掘』群馬県立近代美術館(群馬、2023年)がある他、これまでに金沢21世紀美術館(石川、2009年)、森美術館(東京、2010年)、銀川現代美術館(中国、2016年)、MOCO Panacee(フランス、2019年)、東京都現代美術館(東京、2019年)など国内外の美術館で多数の展覧会に参加。2016年よりドローイング研究の国際的プラットフォーム『Drawing Tube』を主催。作品は金沢21世紀美術館、東京都現代美術館の他、アニエスベー・コレクション(フランス)やロンドン芸術大学(イギリス)などに収蔵されている。作品集に『SILVER MARKER―Drawing as Excavating』(HeHe、2020年)など、著書に『ドローイング 点・線・面からチューブへ』(左右社、2023年)がある。

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