誰も手軽に使用できる電気を生活者に届ける。軽量化ポータブル電源への挑戦とJackeryならではのこだわりとは

2025.02.25 16:34
ポータブル電源とソーラーパネルを開発・販売するJackery(ジャクリ)。創業は2012年、アメリカ・カリフォルニア。「グリーンエネルギーをあらゆる人に、あらゆる場所で提供する」というビジョンを実現させるため、少しでも軽く、少しでも出力を高め、あらゆる安全機能を追加して、製品を日々向上させています。13年間で、40カ国500万台以上の製品販売を達成致しました。


ポータブル電源の用途は多岐にわたります。災害時の電源確保だけでなく、屋外での利用にも対応しているため、アウトドアでの調理や娯楽機器の給電なども可能です。2019年に日本市場に最も早く参入したポータブル電源ブランドとして、近年の日本における需要の増加を背景に、当社は製品ラインのさらなる拡充に努めています。
 当社が2024年に発売した人気製品「Jackery ポータブル電源 240 New」「Jackery ポータブル電源 1000 New」「Jackery ポータブル電源 2000 New」から、Newシリーズの特徴や、開発背景からJackeryならではのこだわりをお伝えします。
左から2000 New、1000 New、240 New
■急速に変化するポータブル電源トレンド
ポータブル電源の電池種類は、三元系リチウムイオン電池(NMC)とリン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)の2つが主流となります。Jackeryのミッションは「いつでも、どこでも、誰とでも」電源が使えるように、世界中にポータブル電源とソーラーパネルを普及させることを掲げているため、軽さは大事な要素でした。三元系はリン酸鉄と比較してエネルギー密度が高いため、ポータブル電源の小型軽量化が実現できます。持ち運び易さを考えた結果、従来は三元系を中心とした製品を開発してきました。2023年までのキャンプブームを背景に、キャンプや車中泊などのアウトドアシーンで、200Wh~800Whの小・中容量のポータブル電源が人気を集めました。


一方、電気自動車向けにリン酸鉄リチウムイオン電池の採用が拡大する中、ポータブル電源でも長寿命なリン酸鉄が選ばれるようになりました。リン酸鉄は三元系と比較して重量が増すものの、ポータブル電源の認知度向上と利用シーンの多様化により、ポータブル電源そのものの期待が高まりました。さらに、2023年夏より、当社は10年間使用可能な、長寿命リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載し、拡張性やアプリ機能など最新技術を取り入れたポータブル電源を発売しました。


しかし、近年頻発する災害を受け、従来のアウトドアシーンの需要に留まらず、家庭用のバックアップ電源として高出力・大容量モデルへと購買行動が変化しています。ポータブル電源を1家族に1台備え、災害時にはその1台で主要な電化製品を賄いたいと考えることから、大容量のポータブル電源の需要が高まっています。特に2024年は、能登半島地震や記録的な豪雨など、自然災害による停電被害の発生によって「電気」の重要性が見直され、家庭をはじめとし、企業・学校・介護施設・携帯電話基地局などでもポータブル電源の需要が高まりました。ユーザー層がさらに拡大する中、男性だけではなく、女性やシニア層でも使いやすくように、軽量化と機能性の向上を両立できる製品の開発が迫られています。それらの開発においては、搭載する電池によるところもありますが、ポータブル電源においてはBMSや全体の設計がより大切です。
■累計販売12万台以上のJackeryポータブル電源「Newシリーズ」特徴
幅広いユーザー層のニーズを満たすために、2024年は新しいシリーズ「New」で容量別の人気製品を発売しました。
① 「Jackery ポータブル電源 240 New」
世界累計50万台以上販売した「Jackery ポータブル電源 240」がリニューアルし、リン酸鉄リチウムイオン電池の採用、UPS機能の追加、アプリ操作の導入など様々な面でアップデートを行いました。双方向PD設計だから、デバイスへの充電も本体充電も一本のケーブルで便利。Jackeryの特徴である折りたたみ式ハンドルとフラットな天面に加え、AC充電ポートを従来の背面から側面に配置したことで、収納スペースがアップしました。約3.6kgと軽量で、一般的な同容量帯製品と比べて約22%コンパクトに*。充電時間も5.5時間から約1時間へと大幅に短縮しました。軽くてコンパクトなため、ポータブル電源初心者をはじめ、停電の備えやアウトドア、車中泊に手軽に持ち出せます。
※2024年4月時点 200~300Wh容量帯 双方向インバーター搭載のリン酸鉄モデルにおいて(Jackery調べ)
製品ページ:
② 「Jackery ポータブル電源 1000 New」
累計60万台以上販売した大容量で複数の家電が動かせる1000Whの新定番、「Jackery ポータブル電源 1000 New」も発売しました。バッテリー内部構造の設計などを見直すことで、従来製品よりも全体のサイズを20%削減した持ち運びやすい軽量設計を実現し、最速60分の緊急充電に対応し、幅広い家電に対応する性能を兼ね備えた製品です。一般的なポータブル電源の中でも大容量な1070Wh、定格出力は合計1500Wで、複数の家電を同時につないで使用することはもちろん、高出力が必要な調理家電まで動かせるため、アウトドアだけではなく日常シーンでも幅広く活用できます。


62種類の保護機能を搭載した、最先端の高速充電技術 「ChargeShieldテクノロジー2.0」は、独自の段階的可変速充電アルゴリズムを採用することで、さらなる安全性能の向上を実現しました。また、Jackeryアプリで「バッテリー節約モード」に設定することで、バッテリーの充電を85%に制限し、80%を下回った場合のみ充電することでバッテリー寿命を1.5倍に延長します。さらに自然放電を抑える「超ロングスタンバイモード」を搭載しています。
製品ページ:
電源の容量が大きくなれば重量が重くなるのは必然です。より高出力・より大容量のモデルを望まれる方に対して、より軽量化 × 機能性を両立できる製品を今後も注力していく社内戦略がありました。
■軽量化への技術的な挑戦
世界中で進む電気自動車(EV)の普及に向けて、車両の軽量化も最重要課題として認識されています。軽量・高強度で低コストの材料を開発したり、EVに搭載される部品の形状の最適化をしたり、EVの軽量化を実現するために求められる技術が登場しました。そこで生まれた新技術のCTB(セル・トゥ・ボディ)は電池パックに車体の構造体としての役割を持たせることで、部品点数を減らしてスペースを確保し、より多くの電池セルを搭載できるようになりました。リン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)の弱点である、エネルギー密度が低さを補う手段として、EVによく使われています。


そこで、Jackeryの開発チームは同じバッテリー製品であるポータブル電源にも、この技術が使えないか検討しました。開発チームは、軽量化を追求する一方で、安全性とパワーを損なわないよう徹底的にテストを重ねました。


2024年8月に発売した「Jackery ポータブル電源 2000 New」は世界初、2000Whクラスのポータブル電源にCTB技術を採用し、同容量帯で最軽量・最小*を実現しました。
※2024年8月時点 2000Wh容量帯 双方向インバーター搭載のリン酸鉄モデルにおいて。Jackery調べ。


製品ページ:
「セル + モジュール + バッテリーパック」という従来の3層構造ではなく、EVメーカーも採用している、セルをボトムケースのハニカム構造に直接統合する方式(CTB構造)により、スペース利用率が向上し、エネルギー効率、強度も従来の構造よりはるかに高くなりました。ブラケット外側の固定点のみでロックする従来の固定方法に比べ、CTB構造により衝撃やひずみに対する対応力が強化され、耐震性、耐久性も向上しました。
2042Whの超大容量に加えて、定格出力2200W(瞬間最大4400W)の高出力のため、電子レンジや電気ケトルなど消費電力が高い家電も長時間使用できます。保管時に電池残量が減ってしまう「自然放電」を抑制するJackery独自の低自然放電技術によって、100%の電池残量で5年間以上の長期保管が可能になりました。
■ユーザーコミュニティとのつながり
大容量のポータブル電源は20万円超えの価格ということもあり、多くのユーザーにとって決してすぐに購入を判断できる製品ではないことをJackeryは認識しています。ユーザーが購入を躊躇している主な理由は「価格」「容量」「サイズ」「使いやすさ」の4つとなりますので、Jackeryでは無駄なデザインを排除し、本来のユーザーニーズに立ち返って製品を開発してきました。


Jackery Newシリーズは、使いやすさにもこだわりを持っています。直感的な操作インターフェースや、明瞭なディスプレイを搭載し、ユーザーが簡単に操作できるよう設計されています。また、持ち運びやすいハンドルや、コンパクトなサイズも、ユーザーの利便性を高めています。


オフライン活動や定期的なユーザーアンケート調査を通じて、ユーザーニーズをいち早く把握し、マーケティング、カスタマーサポートセンター、商品開発チーム間の効率的な連携体制を構築しています。


ユーザーからのフィードバックを基に製品の改善を行い、より良い製品づくりを目指しています。
Jackeryは、環境負荷軽減を企業活動の重要柱として位置づけ、常に新たな挑戦を続けています。たとえば、従来製品化粧箱の天面に採用していたプラスチック製ハンドルを、特許取得済みの紙製ハンドルに刷新することで、環境への影響を大幅に軽減しました。同様に、緩衝材として使用していたEPEフォームも紙製に変更し、リサイクル可能な素材の活用を推進しております。さらに不要となったポータブル電源については、廃棄処分に頼るのではなく、資源有効利用促進法に基づくリサイクル回収を実施し、持続可能な社会の実現に貢献しています。


また、Jackeryは再生可能エネルギーを意識した製品開発にも力を入れており、ポータブル電源のみならず、ソーラーパネルとの連携を強化することで、アウトドアはもちろん、家庭や企業の様々なシーンで使用できる製品ラインを展開していきます。これからも環境保全と技術革新を両輪とし、新たな価値の創造に挑戦し続けるJackeryに、ぜひご期待ください。

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