創業100周年の「ゴンタロー製菓」(秋田県男鹿市)。名物「フローズンキャンディ」は「夏に食べたくなるケーキを作りたい」という亡き先代社長の思いから誕生。この度、たくさんの方に食べていただきたいと思いクラファンに挑戦します。先代から新社長へ受け継がれた思いを、これからのゴンタローを応援してください!地域商社・詩の国秋田が運営するECサイト「詩の国商店」は、厳選された秋田県産品の魅力を発信中。コラボ企画第7弾のお相手は、創業100周年を迎えた秋田県男鹿市の老舗菓子店「ゴンタロー製菓株式会社」。たくさんの方に先代社長の思いがぎゅっと詰まった「フローズンキャンディ」を味わってほしいです!お祝いと応援よろしくお願いします。
4代目・籾山功 代表
皆様、初めまして。秋田県なまはげの里、男鹿市のゴンタロー製菓株式会社籾山功(もみやま・いさお)です。2023年に先代の父が亡くなり、4代目代表取締役に就任しました。弊社は2024年4月に創業100年を迎えました。
弊社自慢の「フローズンキャンディ」は1本1本手作りしているアイスバーです。菓子屋だからこその組み合わせや材料を使ったスイーツです。父は亡くなる直前まで、工場に立って「フローズンキャンディ」を作り続け、わたしたちに伝え続けていました。楽しそうに作っている姿が、今でも忘れられません。これまで大切に育ててきた「フローズンキャンディ」をしっかりと引き継ぎ、1人でも多くの方に手にとっていただけるようこれからも製造を続けていきます。
「フローズンキャンディ」陳列用の冷凍ショーケースが現在故障中です。現在はその冷凍ケースにアイスの見本を陳列しています。「ケースに並んでいるたくさんのフローズンキャンディを、直接見てあれこれと楽しく悩みながら選んでもらいたい!」と思っており、導入費用の支援をお願いしたく、プロジェクトをスタートさせました。見た目もきれいな「フローズンキャンディ」を店頭でお客さまに選んでいただけけるよう、新たなショーケースを設置したいと思っています。ご支援、よろしくお願いいたします。
「フローズンキャンディ」は従業員をいたわる気持ちから生まれました
フローズンキャンディの生みの親、3代目・籾山章吾さん
2017年、3代目・籾山章吾さんは、とある悩みを抱えていました。「暑い夏にクリームたっぷりのケーキはあまり売れない。せっかく上質なクリームとフルーツがあるのだから、夏でも食べたくなるケーキに代わるものを作れないだろうか?」ここから、章吾さんの挑戦は始まりました。
当時のお菓子業界のトレンドはジェラート。もちろん社内でもジェラートを推薦する声が出ました。「ジェラート販売は、硬いアイスを扱って手首に腱鞘炎を起こしたり、中腰の作業で腰痛になれば大変だ。あまりスタッフの負担にならないものはないだろうか?」と、悩みに悩んだ末、行きついた先がフローズンキャンディでした。ゴンタローこだわりの「フローズンキャンディ」は1本1本手作りです。
アイスのベースを流すバランス、フルーツの貼り付け、フルーツの厚み、塩のふりかけ等、少し違うだけで味が変わります。試行錯誤を繰り返し、ついに15種類のラインナップが完成しました。秋田県産の食材にもこだわった「鹿角りんご」「男鹿梨」、雄物川町のすいか糖を使用した「スイカメロン」など、秋田ならではのフレーバーもだんだんと増え、現在では季節限定を含めて30種類を超えます。手間暇をかけ、素材にもこだわっているからこそ、見た目も味も楽しめるフローズンキャンディを皆さまへお届けしています。
(左)発売当時のラインナップ (右)現在のラインナップ
創業100周年を翌年に控えた2023年5月、3代目・章吾さんに予期せぬことが起きました。章吾さんに病気が見つかり、医師から余命わずかだと宣告を受けました。章吾さんには「100周年を迎えたい」という強い思いがありました。
100周年ポスター(3代目・章吾さん)
章吾さんは、限られた時間の中で病気と闘いながら、息子の功さんをはじめとしたスタッフへ、自分が持っている知識と経験を毎日、毎日、伝え続けました。フローズンキャンディは章吾さんが1人で作っており、スタッフにとっては初めての経験でした。功さんは「手間がかかって、難しく、何百本も失敗した」と話していました。章吾さんは入院を断り、亡くなる直前まで工場に立ち続けましたが、余命宣告を受けてから7カ月後の2023年12月末に亡くなりました。
章吾さんが息を引き取る間際に、息子の功さんに「頼んだぞ」と声をかけました。「いよいよ別れの時が来るのだな」と功さんは悲しみの中、覚悟を決めました。父親が作り上げ、大切に育ててきた「フローズンキャンディ」。父親から託された想いを胸にしっかりと引き継ぎ、多くの人にこの思い出のフローズンキャンディを食べてもらおうと、決心した瞬間でした。
当時の本店の様子
長い歴史を持つ「ゴンタロー製菓」の初代代表取締役は籾山勘蔵さん。当時は、和菓子屋「長栄堂」としてスタートしました。しかし、多くのお客さんはその名前よりも、馴染みのある屋号「権太郎(ごんたろう)」と呼び続けたことから、お店の名前も「ゴンタロー製菓」に変更しました。新しいもの好きだった勘蔵さんは、「今後は洋菓子の時代が来る」と確信し、いち早く洋菓子に興味を持ち、当時は革新的だったアイスや飴などの製造にも挑戦していたそうです。その後、初代の熱い思いを継いだ2代目の籾山修孝さんが浅草の洋菓子店で修業し、ゴンタロー製菓は和菓子も洋菓子も販売できる菓子店へと発展しました。
初代・籾山勘蔵さん(左)、2代目・籾山修孝さん (右)
ゴンタロー製菓は、秋田県の特徴的な出っ張りの部分にあたる男鹿市にあります。なまはげの里・男鹿では、秋田の県魚である「ハタハタ」が漁獲され、「寒風山」や「ゴジラ岩」は秋田で有名な観光スポットです。
秋田県と同様に少子高齢化の問題をかかえる男鹿ですが、最近では醸造所、旅館、カフェ等が続々オープンし、ホテルも建設中です。夏の「男鹿ナマハゲロックフェスティバル」は、2024年で13回目を迎え、年々盛り上がりを見せています。
ゴンタローでは、男鹿の風景・風物をイメージしたネーミング、食材を使った和・洋菓子が数多くあります。男鹿ならではのお菓子ばかりですので、お土産としても大人気です!
商品名に「なまはげ」「ハタハタ」が入っているがお菓子がたくさん
サウナ後にぴったりのアイス
ご縁がありまして、功社長とは仲良くさせていただいております。先代の社長から引き継いだお店と技術を、自分なりのアイデアを加えて男鹿の名物としようとする姿にとても感動しています。男鹿市の老舗旅館「森長旅館」でも、ゴンタローさんにオリジナルアイスを開発していただきました。レモンと、塩と、ミルクが効いたサウナ後にぴったりのアイスです。ゴンタローのアイスが男鹿、秋田を代表して、世界中の方に発信され、愛されることをとっても期待しています。
日々、切磋琢磨する仲
秋田市の八百屋「中田商店」3代目の中田裕輔です。ゴンタローの籾山功社長とは、高校の同級生でもあり同じく跡継ぎでもあり共に秋田を盛り上げようと日々、切磋琢磨しております!ゴンタローのアイスは今でも有名ですが、更に進化、成長しようとする姿はカッコよく輝いてます!そんなゴンタローさんをリスペクトし、今後も応援しております!
リターン画面には、各フレーバーの画像や味の説明もありますので、ぜひご覧ください!
皆様にご支援いただいた資金は、CAMPFIREへの手数料(20%)やリターンの準備費用を除き、フローズンキャンディ陳列用の冷凍ショーケース(200万円相当)の導入資金の一部として使用させていただきます。本店の冷凍ショーケースが故障してしまったため、現在はその冷凍ケースにアイスの見本を陳列しています。「ケースに並んでいるたくさんのフローズンキャンディを、直接見てあれこれと楽しく悩みながら選んでもらいたい!」籾山功社長はそう語ります。プロジェクト終了後、冷凍ショーケースを設置した際には、活動報告にてご報告させていただきます。
~今後のスケジュール~
・2025年3月31日:プロジェクト終了
・2025月4月~:リターン品の発送
※3月発送分のリターン品につきましては、プロジェクト期間内に発送いたします。
最後まで読んでいただきありがとうございます。籾山功さんは4代目となってから日も浅く、まだまだ学ぶことが多い日々だと話しています。歴代の代表が100年かけて築き上げてきた「ゴンタロー」の看板は重く、押しつぶされてしまいそうになることもあると思います。しかし、新生「ゴンタロー」は始まったばかり。先代の父から託された思いを胸に、いつかその背中に追いつき、先代たちを超えていきたいと話す功さんの目には輝きがありました。
このプロジェクトを通じて、フローズンキャンディ、ゴンタロー製菓を知っていただき、ぜひ創業100周年をお祝いしていただけると嬉しいです。また、新代表「籾山 功」のこれからもぜひ応援してください。どうぞ、よろしくお願いいたします。