商業印刷用の高速ロール紙カラーインクジェットプリンター「Jet Press 2160CFG」新発売

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
業界トップクラスの高速印刷と高精細な画質を両立する新開発の技術を搭載

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長・CEO：浜 直樹）は、商業印刷市場向け高速ロール紙カラーインクジェットプリンター「Jet Press 2160CFG」の受注を本日から国内で開始(※1)します。新商品は、従来機(※2)の特徴であるオフセット印刷に迫る高画質を継承し、当社が2024年4月に発表した新開発のプリントヘッドの駆動技術を搭載しており、業界トップクラス(※3)の最速毎分160m(※4)（A4カット紙換算(※5)で毎分2,096ページ）での印刷を実現しました。さらに1200×1200 dpiの高解像度印刷時には業界最高速(※3)となる毎分106m（A4カット紙換算(※5)で毎分1,388ページ）での印刷も可能にしました。パンフレットやダイレクトメール、流通系の商品カタログなど、商業印刷に求められる高画質な印刷と高生産性に加え、デジタル印刷ならではの機動性を備えた商品です。

Jet Press 2160CFG


印刷業界では、人手不足に伴い業務効率化への対応が迫られる中、生産性の向上が重要な課題となっています。そのため、印刷会社には、オペレーターの作業負担を軽減するため、高品質な印刷物を安定的に生産するための最適な生産設備や印刷技術が求められています。富士フイルムグループでは、これらの課題を解決するために高性能インクジェットヘッド「SAMBAヘッド」を「Jet Press」シリーズに搭載(※6)。「SAMBAヘッド」のノズルやインク流路は、サブミクロンの精度で加工するMEMSプロセス(※7)によって生産されているため、印刷時に微小インクドロップの滴量均一性と吐出方向の正確性を実現します。また、プリントヘッドのノズル付近のインクを絶えず循環させることで常に最適な吐出を維持します。これらの特長により、長時間の連続印刷でも高い生産性を維持しながら、安定的に高画質な印刷が可能です。

インクジェットプリンターでの高画質、高速印刷には、時間あたりのインク吐出量を増やす必要があり、これまではその制御が難しいという課題がありました。今回発売する「Jet Press 2160CFG」では、「SAMBAヘッド」を活用して新たに開発した高精度に最適なインクの吐出をコントロールする駆動技術を搭載しており、高精細な画質を保ちながら印刷速度の高速化を実現。高速且つ、高精細な画質での印刷を実現する新商品の提供を通じ、お客様の生産性向上やプリントビジネスの拡大に貢献します。

Jet Press 2160CFGに搭載されている「SAMBAヘッド」

【「Jet Press 2160CFG」のその他特長】
- 色再現性と階調性に優れた水性顔料インクに定着剤を含有させ、インクが浸透しにくいオフセット印刷塗工紙にもプレコートなしでプリントが可能。インクの浸透性が大きく異なる上質紙を含め、幅広い種類の用紙に対応。印刷会社で日頃お使いのオフセット印刷用紙にも高画質なデジタル印刷が可能となり、商業印刷のデジタル化を加速。
- 給紙装置および巻取装置(※8)より、一度のジョブで数万ページの大量プリントにも対応可能。大量且つ短納期のプリント業務において高い生産性を発揮。
- メイン乾燥機には大径のヒートドラムを採用し、水性インクが浸透しにくいオフセット印刷塗工紙にも高速印刷しながら強力な乾燥能力でインクを定着。またオプションの補助乾燥機で乾燥能力をさらに強化することも可能。インクを早く乾かすことでオフセット印刷用紙において発生しやすい紙しわを軽減(※9)します。

【標準価格】

※1：受注生産のため、設置時期については都度調整。
※2：Jet Press 2150CFG
※3：水性顔料インクのロール紙カラーインクジェットプリンター（シングルヘッド）において。2024年12月時点。当社調べ。
※4：1200×600 dpi での印刷時。用紙の種類によって設定できる速度が低下する場合があります。
※5：A4ページを2列配置で両面プリント
※6：Jet Press 2150CFG、Jet Press 750S
※7：Micro Electro Mechanical Systems（微小電気機械システム）。
※8：オプション
※9：紙しわ軽減の効果は、用紙特性（水分の浸透性、用紙厚など）やインク量（画像密度、画像面積など）によって変わります。用紙種類に応じて乾燥条件を設定可能。



富士フイルムビジネスイノベーションについて
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