キリン・ファンケル共同開発 パルプモールド製のボックスに入った「ファンケル スキンケア セット」が世界包装機構主催 ワールドスターコンテスト2025 「ワールドスター賞」を受賞！

キリンホールディングス株式会社
　キリンホールディングス株式会社（社長COO　南方健志、以下キリン）のパッケージイノベーション研究所（所長　松田明彦）と株式会社ファンケル（社長　三橋英記、以下ファンケル）が共同で開発した、ビール類製造時の副産物を活用したパルプモールド※1製のボックスに入った「ファンケル スキンケア セット※2」が、世界包装機構（World Packaging Organization、以下WPO）主催の「ワールドスターコンテスト2025」のギフトパッケージング部門おいて「ワールドスター賞」を受賞しました。
※1 木質繊維（古紙を含む）を水で溶かし絡み合わせ、乾燥させてできる紙成形品
※2 本ボックスを利用したスキンケアセットは2024年1月18日（木）より限定販売し現在は販売を終了しています。2024年1月12日 当社リリース

●ワールドスターコンテストとは
・「ワールドスターコンテスト」は、アジアや世界の優れたパッケージとその技術を普及することを目的として実施されるコンテストです。社団法人日本包装技術協会が主催する「日本パッケージングコンテスト」に入賞した作品が、「アジアスターコンテスト」※3、「ワールドスターコンテスト」ヘの出品資格を獲得し、入賞を目指して世界各国から出品された作品と競い合います。
※3主催：アジア包装連盟（APF）

・2025年の「ワールドスターコンテスト」はWPO加盟の世界50ヵ国から550以上の作品のエントリーがありました。

＜受賞概要＞

「ファンケル　スキンケア　セット」について
【開発概要】
ビール類の醸造に用いるビール大麦は、搬送中に擦れ、粉状のモルト粉が発生します。このモルト粉はビール類の原材料としては適さない副産物であり、通常は農場・土壌への散布などにより廃棄をしていますが、ビール類の副産物のなかでは水分を含まない繊維質素材であることから、パルプモールドで通常行う脱水処理が不要で加工がしやすいことをキリンが発見し、化粧品ボックスとしての加工を検討しました。

【技術開発概要】
本来、パルプモールドを含めた紙は、長い繊維が絡み合うことで機能や強度を保っています。仕込前モルト粉は、繊維が短く、紙に混ぜると強度が低下する可能性がありましたが、今回、紙に混ぜても強度が低下しない濃度を研究し、必要な強度を保ったパルプモールドの開発に成功しました。

【その他の受賞歴】
2024年9月　日本感性工学会主催　かわいい感性デザイン賞　「企画賞」受賞
〇評価のポイント
立体的な曲線美により、「かわいい」、安全で安心なブランドの世界観を表現したデザイン性、４種類の化粧品容器をホールドし保護性を高めた機能性、お客様が紙器を見て触れていただき、両社が環境保護をしていく姿勢を伝えるメッセージの観点から、スキンケア製品のパッケージをかわいらしくして安全安心なイメージを伝えたいという意図を評価されました。
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　当社は、2020年2月に「キリングループ環境ビジョン2050」を策定し、その中で「容器包装を持続可能に循環している社会」を目指しています。今後もお客様の利便性を考慮しながら、省資源化のために持続可能な容器包装の展開を推進し、社会課題の解決を目指していきます。