横浜美術館コレクション展「新収蔵作品特別展示――淺井裕介《八百万の森へ》」「新たにむかえた作品たち――生活・手仕事・身体」

2025.01.10 11:30
公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団
休館中に収集された作品を初公開!
淺井裕介《八百万の森へ》2023年 土、アクリル樹脂、木炭、鉛筆、弁柄、パネル 325×390 cm 横浜信用金庫創立 100 周年記念寄附による購入

横浜美術館リニューアルオープン記念展「おかえり、ヨコハマ」とともに、3階展示室で開催するコレクション展では、ふたつのテーマに基づき、休館中に収蔵した作品を紹介します。

ひとつめは、横浜にゆかりのあるアーティスト、淺井裕介(あさい・ゆうすけ、1981年生まれ)による新作《八百万の森へ》です。この作品は、横浜信用金庫が創立100周年記念事業として、2023年に横浜市文化基金に寄附を行ったことをきっかけに収蔵されたものです。
吉澤美香《は-9》1990年 ABSインク、ABS樹脂 201.5×202 cm 北田治氏寄贈
ふたつめは、1980年以降の現代アートです。横浜美術館は、19世紀から現在にいたる美術作品を収集しています。現代アートの収蔵にあたっては、すでに収蔵しているコレクションとの関係を考慮し、当館ならではの視点で「今という時代」を語ることのできる作品を集めています。今回は、こうした観点から休館中に収蔵された、1980年代と2010年代の作品を中心に紹介します。




本展を皮切りに、横浜美術館では、休館中に収蔵した作品に焦点をあて、さまざまな切り口からコレクションの魅力を紹介していきます。ぜひお楽しみください。
・展覧会の見どころ
淺井裕介が「横浜」のために制作した新作!
淺井裕介による作品《八百万の森へ》は、2024年7月5日~7日の3日間限定で、無料で特別展示を行いました。9枚のパネルを組み合わせることで生まれる本作は、淺井が指定した7パターンを基本に絵柄を変化させていくことができます。本展では、7月とは異なる絵柄の作品をご覧いただけるとともに、作品の完成までを記録した資料や映像も新しく展示します。

休館中に収集された現代アート!
3年間にわたる休館の間、横浜美術館は様々な作品を収蔵する機会に恵まれました。本展はその中から、1980年代と2010年代の現代アートを中心にご紹介します。1980年代には、男性が中心だった美術界の価値観を覆す女性アーティストが数多く登場しました。また、男性アーティストの間でも、身体や手仕事的な創作などを扱う作品が目を引くようになります。ジェンダーに対する問いかけや環境問題などを取りあげる2010年代の作品とともに、現在に繋がるテーマが提示された1980年代の現代アートをご覧ください。
・関連イベント
ギャラリー・トーク
さまざまな切り口で、学芸員やエデュケーターが作品の見どころや楽しみ方を紹介します。
■開催概要
横浜美術館コレクション展
・新収蔵作品特別展示――淺井裕介《八百万の森へ》
・新たにむかえた作品たち――生活・手仕事・身体

会  期:2025 年 2 月 8 日(土)-6 月 2 日(月)
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休 館 日:木曜日(ただし3月20日[木・祝]は開館)、3月21日(金)

主  催:横浜美術館

観覧料:一般500(400)円、大学生300(240)円、高校・中学生100(80)円、小学生以下無料
※(  )内は有料20名以上の団体料金(要事前予約、美術館券売所でのみ販売)
※毎週土曜日は、高校生以下無料
※障がい者手帳をお持ちの方と介護の方(1名)は無料
「おかえり、ヨコハマ」展ご観覧当日に限り、「おかえり、ヨコハマ」展の観覧券でコレクション展もご覧いただけます。

お問合せ:横浜美術館 TEL:045-221-0300(10:00~18:00 木曜休館)

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