"見えないもの"を想像して「妖怪図鑑花屋敷徘徊」

2025.01.05 13:30
一般社団法人パフォーミングアーツ協会
2025年1月8日(水)、浅草花やしきにて行われるイベント「妖怪図鑑花屋敷徘徊」に向けて、国内外を活躍する奇才のコンテンポラリーダンサー、山本 裕と山之口理香子のインタビューを行いました。
山之口理香子、山本 裕

裕:「妖怪図鑑」はダンスや舞踏の精鋭メンバーによる妖怪パフォーマンスです。今までに京都嵐山芸術祭、豊岡演劇祭、すみゆめ、そして今回は台東区からのバックアップといった様々な機会に恵まれ、回を追い、様々な場所で上演する度に内容をアップデートしてきました。

理:私達は大抵は自分自身から派生した表現を踊ることが多いですが、この「妖怪図鑑」では、妖怪を演じながら自分自身の能力と融合させて表現するというレアなスタイルをとっています。それをこの精鋭メンバーで演じるということが面白いし、私自身が妖怪をすごく好きなので楽しいですね。
山之口理香子
裕:作品の決められたフレームは有りつつ、その中で演者に様々な場所で遊んでもらいながら変化を楽しみ、シリーズ化するという創り方に挑んでいます。今回は浅草花やしきというスペシャルな場で上演出来ることに、ただただ感謝です。

理:本当にスペシャル過ぎて、他に聞いたこと無いですよ。夜のライトアップと妖怪の組み合わせも綺麗でしょうね。楽しい妖怪達の小芝居も必見です。



裕:僕の中で“妖怪”や“百鬼夜行”には凄く興味があって、10年位前から作品にする構想がありました。妖怪はその時代には説明のつかない未知の現象や出来事、要するに“見えないもの”への畏れやロマンから想像を膨らませ生まれたもの。人間じゃないのに人間の想像から生まれたからか、人間くささが集約されながら、特定の能力を持ち得る不思議な存在なんですよね。

理:確かに人間くさいし、妖怪と自分が繋がってるって感じます。普通に生きていて人と共存しにくいっていうか、生きづらいことって度々ありますよね、周りと違うとちょっとつまはじきにされるみたいな。だからこそ空想や妄想の世界が日常の近くにあったりすることは、凄く生きていく中で大事なことだと思うんですよ。そういったことが自分を豊かにする力にもなるし、他者への許容にも繋がる。だからちっちゃい頃から想像力を育んでいくことが、世界を平和にするってことなのかなって思います。
裕:そうやな、人と人との間に妖怪がいれば上手くいくような気がする。僕達もあらゆる“見えないもの”を想像して作品を創り上げていくし、あらゆる境界を超えていきながら境界を無くしていきたい。「妖怪図鑑花屋敷徘徊」ではそういった世界をお届け出来るよう出演者、スタッフ一同、心を込めてみなさまをお待ちしています。
最後に理香子ちゃんの将来の夢を教えて下さい。
山本 裕

理:踊り続けられたら満足ですが、劇場を作りたいという夢はあります。様々な人達に使っていただきたいし、面白いことが出来たら。なので劇場を作るためにはどうすればいいのか誰か教えて下さい(笑)。裕さんの将来の夢は?

裕:夢とは思っていても実際は叶わないことばかり。でも思っても無い方向に何かが叶うことがあって、そういう機会を手にした時のほうが力を発揮して逆に上手くいってるような気がしてる。だから本当に叶えたい夢は狙わないほうがいいのかなぁ。妖怪も狙わずして永年愛されてるわけやからな(笑)。
過去の上演写真
隅田川 森羅万象 墨に夢 プロジェクト企画「妖怪図鑑北斎百物語続々」

イベントの詳細
台東区芸術文化支援制度対象企画「妖怪図鑑花屋敷徘徊」
2025年1月8日(水)18:40-
※開演10分前に浅草花やしき入園口にてお集まり下さい。
浅草花やしき(浅草)
前売一般:3,500円、当日一般:3,800円
前売高校生以下:2,500円、当日高校生以下:2,800円
未就学児:無料
【チケット申し込み】
【English page & ticket】
チラシ表

プログラム・内容
チラシ裏
「妖怪図鑑花屋敷徘徊」
演出:山本 裕
出演:伊藤キム(がしゃどくろ)、カナキティ(雪女)、川村真奈(ろくろ首)、川村美紀子(鬼)、輿一朗(子泣きじじい)、船木こころ(九尾の狐)、山之口理香子(ねこ娘)、山本 裕(あかなめ)、米澤一平(天狗)、若羽幸平(笑い般若)
宣伝美術:陶山ゆつき
記録写真:manimanium、金子愛帆
記録映像:Hiroki Konno
主催:山本 裕&Honey→B
協力:一般社団法人パフォーミングアーツ協会
※令和6年度台東区芸術文化支援制度対象企画
当日配られる開演おふだ
山本 裕
文化庁主催公演新人賞、ダンスプラン賞、全国舞踊コンクール第1位、Outstanding Contemporary Choreographer Award(アメリカ)、Dance Theater Prize(チェコ)など多数受賞。文化庁新進芸術家海外研修員(オランダ)。ヨーロッパやアジアのフェスティバルより招待、ゲスト出演している。オン・ステージ新聞新人振付家ベスト。振付家、ダンサーとしての実績とジャンルを超えた幅広い活躍が評価され、各地の芸術祭のアートディレクターを務める。
山之口理香子
舞踊家。多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科卒業。文化庁制定新人賞、全国舞踊コンクール現代舞踊第2位、ヨコハマコンペティション第1位、埼玉全国舞踊コンクール第2位、座間全国舞踊コンクール第1位など全国規模のコンクールにて幼い頃より様々な賞を受賞。近年では劇作・演出家根本宗子の作品に振付出演の他、様々なアイドルグループ等振付も行っている。また自身が着用するゴシック&ロリータブランドのコラボイベント等多岐に渡り活躍している。
聞き手:浅賀晴子
写真:manimanium
協力:浅草花やしき
記事:一般社団法人パフォーミングアーツ協会

本記事に関するお問い合わせ先
山本 裕&Honey→B
MAIL:dance.honey.b@gmail.com
TEL:090-8381-6846

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