出雲大社唯一の人力車夫が出雲大社と海外を繋ぐ拠点づくりに挑戦!京都東山で人力車の修行し10年。海外経験を持つ僕が「もっと出雲と繋がる場所」を作り、世界から愛される出雲を目指してゲストハウスを立ち上げます!
初めまして!生まれ育った出雲大社のお膝元で人力車をしている糸賀太郎です。
私は京都で10年間人力車の修行をし、オーストラリアでのワーホリや社会人学生を経て、地元の出雲大社にUターンし人力車で起業してから2年経ちます。これまで人力車を通して、多くのお客様に恵まれて、「もう1歩出雲と繋がれる」きっかけを作って地元を盛り上げたい!と思い、1日1組限定のゲストハウスを立ち上げるべくクラウドファンディングに挑戦します!応援よろしくお願いします!
出雲大社で人力車をしている中で、蕎麦屋に1時間並ぶ時間や人力車を待つ時間をもっと有効に使えたらいいな、といつも感じていました。出雲にはおすすめのお店がたくさんあります。そこで、蕎麦屋さんと連携して出前を頼めたり、人々が交流したり、観光情報を手に取れたりする「場所」を作りたいと思ったんです。
また、今では観光名所として有名な出雲大社ですが、地域は人口減少や空き家問題にも直面しています。生まれ育った町がこれからも多くの人に愛され続けるために、空き家を活用して、人と人とのご縁を繋ぐ「場所」を作りたいという思いもありました。
そんな思いを形にするために、お客様が待ち時間をゆっくり過ごせるラウンジとしても利用でき、さらに泊まりながら出雲を身近に感じていただけるような、1日1組限定の宿「養神館」を立ち上げることにしました。「養神館」を通じて、出雲大社や出雲の魅力をより深く感じてもらい、観光だけでなく地域の方やお店の方との交流も生み出せる場所にしたいと考えています。
ハイシーズンになると、ほとんどの蕎麦屋には行列ができ、出雲市内の宿泊施設も満室になるほど多くの人々が出雲大社を訪れます。せっかく訪れてくださる方々に、限られた観光時間をより有意義に過ごしてもらいたいと考え、私は人力車だけでなく「お客さまの居場所」を提供することが必要だと感じました。これまで人力車をご利用いただいた方々に、さらに楽しんでいただくための「特別な場所」を提供したいと考えていた矢先、大好きなお茶屋さんの隣の物件が売りに出たことがきっかけで、このビジョンが一気に進展しました。
拠点を持つことで、お客さまの体験の選択肢が広がり、出雲をより深く知っていただくことで、その人にとって特別な体験ができるのではないかと考えたのです。
さらに、私自身が海外生活を送った際に、異なる文化の中での暮らしを乗り越えることができたのは、助けてくれた仲間たちの存在があったからです。今度は海外から来られる方々に、出雲を心から楽しんでいただける仕組みを提供したいと考えました。
現在、インバウンド観光客はコロナ前に比べてまだ半分程度しか戻っていません。その理由の一つとして、インバウンド対応が十分に整っていない宿泊施設が多いことが挙げられます。海外からの旅行者が求めているのは「歴史や文化」の体験であり、それを十分に楽しんでいただくためには、出雲に滞在することが重要です。そして、海外生活の経験があり、英語が話せる私だからこそ、海外の方が安心して相談できる宿泊環境を提供できると考えています。
「養神館」は、海外からのお客さまが安心して出雲を楽しめる「関所」であり、日本の方々との交流が生まれる場でもあります。ここが、海外と日本を繋ぐ窓口になれたらと願っています。
現在、秋頃からご利用いただける予定の「雲州ラウンジ(仮)」を改装中です。このラウンジは、通りに面したくつろげるスペースとして計画しています。地元の友人である大工さんが、休みの日を使って手伝ってくれており、とても助かっています。
私が出雲大社で人力車を始めたきっかけも、地元の友人たちの強い後押しがあったからです。また、物件に関しても相談に乗ってもらい、立ち上げに際しては多くの方々が背中を押してくれました。そうした支えのおかげで、ここまで頑張ることができました。
「養神館」が地域に愛され、応援される場所になり、世界中から訪れる方々にとっても、出雲を身近に感じられるあたたかい空間になれば嬉しいです。
学生時代、学校の徒歩圏内に清水寺があったことから、人力車は私にとって身近な存在で、自然と興味を持つようになりました。興味本位で始めたアルバイトでしたが、人力車の独特な乗り心地、力強く人力車を押す男らしい背中、そして京都の美しい風景が一体となったその瞬間、「めちゃくちゃかっこいい!」と胸が熱くなったことを今でも鮮明に覚えています。
人力車の魅力は、お客さまと直接向き合い、ただの観光案内にとどまらず、コミュニケーションを通じてお客さまの興味や関心を読み取りながら、適切な説明や穴場のスポットを紹介する心配りにあります。もともと人と話すことが好きだった私は、「これは天職だな」と感じ、気がつけば10年が経過していました。
そんな中、あるお客様と親しくなったことや、海外への興味も相まって、オーストラリアで1年間の生活を送ることになりました。その経験を通じて語学教育への関心が芽生え、帰国後は英語の教員免許取得を目指しながら、社会人学生として勉強に励みつつ、週末や長期休暇を利用して2足の草鞋で人力車の仕事も続けていました。
コロナ禍を機に将来を見つめ直し、地元の島根県に戻る決断をしました。雲南市の観光協会に就職し、そこで企画したイベントで人力車を走らせたところ、予想以上の反響を得ました。その際、地元の友人が「出雲大社でやろうよ!」と言ってくれたことがきっかけで、人力車を出雲大社で始めることになりました。友人が人力車を購入し、レンタルしてもらうことで、この新たな挑戦が現実のものとなったのです。
今振り返ると、友人の後押しがあったからこそ、覚悟を決めることができたのだと強く感じています。
株式会社ルアライズ 代表取締役 栂野晶洋さんより応援メッセージをいただきました!
中高同級生で「雲州人力社中」の代表としてご活躍の糸賀くん。
同じ大社町出身の者として共にこの街の発展を見てきました。私たちが子供の頃と比べると多くの観光客が訪れるようになりました。
しかしながら、他地域の観光地と比較すると海外旅行客はまだまだ少ないように感じます。これまでグローバルな世界を見てきた糸賀くんが地域と海外旅行者が交流できるような拠点を作ってくれることに期待しています。
出雲大社周辺は、ここ10年余りで劇的に変化しました。かつては約20店舗しかなかったこのエリアも、現在では40店舗を超えるお店が立ち並び、賑やかな観光地として進化を遂げています。この変化の背景には、平成の大遷宮が大きな役割を果たしています。
平成の大遷宮は、2008年から2013年までの5年間にわたり行われました。60年に一度のこの大規模な修復プロジェクトは、出雲大社の本殿をはじめとする神社の重要な建造物を修復し、出雲大社の歴史的な姿を甦らせるためのものでした。2008年、高校を卒業し京都に移った私が、まさにその年から始まったこの大遷宮を目の当たりにし、その影響を感じずにはいられませんでした。
遷宮が完了した2013年以降、出雲大社周辺は急速に発展しました。特に、神門通りは再び活気を取り戻し、街並みも大きく変わりました。かつては釣具店や地元の小さな商店が並んでいたこの通りも、今では観光客を惹きつけるおしゃれなカフェや土産物店が増え、出雲大社の魅力をさらに高めています。
遷宮の完了とともに、出雲大社周辺には新たな息吹が吹き込まれ、街全体が観光地としての役割を強化しました。このエリアの変化は、地元住民だけでなく、訪れる観光客にとっても大きなインパクトがあったと思います。過去10年余りで大きく変貌を遂げた出雲大社周辺は、今や訪れる人々にとって、新旧が交錯する魅力的な場所となっています。この変化を体験するために、ぜひ一度足を運んでみてほしいです。
ラウンジ及びゲストハウスの改善修繕費に使用させていただきます。
・キッチンリフォーム費用30万円
・客室畳張り替え費用40万円
・ラウンジクロスと床塗装40万円