社会はどこから変わる?「NSK Future Forum 9」無料配信スタート

2024.12.12 19:00
スパイラル
武藤将胤(一般社団法人WITH ALS代表理事)、九段理江(小説家)、ブレイディみかこ(作家)らが登壇!
ベアリングをはじめとする、さまざまな「動き」を円滑にする部品を製造している日本精工株式会社(NSK) は 「NSK VISION 2026 Project: SENSE OF MOTION-Future Forum 9」(略称:NSK Future Forum 9) を2024年12月12日 (木)よりYouTubeにて配信いたします。
「NSK Future Forum」は、2016年の創立100周年を機にNSKが策定したビジョンを実現する「NSK VISION 2026 Project“SENSE OF MOTION”」の中心プログラムで、世界の「あたらしい動きをつくる人々」 を招聘し、 これからの社会と未来のあり方を考えるフォーラムです。

「社会はどこから変わる?ー動かす力は個人にある」
いま、世界のどこかで起こったことが、地球の隅々に影響してしまうようになりました。これまでの時代の積み重ねの中で、気候変動などの環境の側面、孤立や雇用などの人的資源の側面、グローバル経済による相互影響、 AIという未知の領域などが複雑に絡み合っているのが現代社会です。これらは「やっかいな問題(wicked problem)」と呼ばれていて、なかなか一筋縄で解決できるようには思われません。
現代社会の問題をどうやって解決したらいいのでしょうか。社会という大きなものを動かすのは並大抵のことではないように思えます。でも、社会はどこから変わるのかを考えてみると、これまでも、そしてこれからも、人々の挑戦があってこそ変わってきたことがわかります。
社会は私たちがよりよく変えられる。今回はそんな挑戦者たちと、現代社会と未来への挑戦を語り合ってみたいと思います。

■開催概要
タイトル:NSK VISION 2026 Project SENSE OF MOTION ─Future Forum 9(略称:NSK Future Forum)
配信開始:2024年12月12日(木) 15:00~
視聴料:無料(申し込み不要)
視聴ウェブサイト:
主催:日本精工株式会社
プロデューサー:紫牟田伸子
企画制作:スパイラル/株式会社ワコールアートセンター
アートディレクション:菊地敦己

■プログラム
オープニング― 市井明俊、小川紗良

プレゼンテーション1「テクノロジーとつくる、 あたらしいボーダレス」:武藤将胤
難病ALSの当事者ならではの発想を活かし、視線入力や音声合成、脳波、分身ロボットなど様々なテクノロジーを用いて、多岐に渡る活動を実施されている武藤氏。 「全ての人が自分らしく挑戦できるBORDERLESSな社会の創造」についてお話しいただきます。
セッション1「幻とのつきあい方」:九段理江 × 宮地尚子
SNSやAI等が広まっている社会において、「本当の自分」はどう変化しているのでしょうか?私達が見ているものは「現実」なのでしょうか?AIを用いた小説で注目を集める九段氏と精神科医・宮地氏が、私達の リアリティに揺さぶりをかける、注目の対談です。
プレゼンテーション2「他者の靴を履く:アナーキックエンパシー」:ブレイディみかこ
多様性が謳われる中で問われるのは、表面的な優しさや配慮ではなく、他者を想像する力。システムにとらわれない、ひとりひとりから自然と生まれる相互扶助の可能性について考えます。
セッション2「100人100通り:『ちょうどよい』社会のあり方」:菅原直樹×矢田明子×小川紗良
相互扶助があたり前にある、誰もが誰かの元気をつくれる社会の仕組みづくりをしていこうという人たちがいます。コミュニティナース・演劇など独自のアプローチを通じ「ちょうどよい」関係をつくり出す。暮らしと地続きの、現実の動かし方についてお話をうかがいます。
クロージング― 市井明俊、小川紗良
■登壇者プロフィール
小川紗良 Sara Ogawa文筆家・映像作家・ラジオパーソナリティ
2014年より俳優として活動を始め、現在は文筆業と映像制作を主軸に活動している。2023年1月からはJ-WAVE「ACROSS THE SKY」にてラジオパーソナリティを務めている。監督作に『海辺の金魚』(東映ビデオ)、著書に『海辺の金魚』(ポプラ社)『猫にまたたび』(blueprint)などがある。
2023年3月に創作の拠点として「とおまわり」を設立。「ときめく遠回りをしよう」をコンセプトに、読み物・映像作品・暮らしの道具などを届けている。
武藤将胤 Masatane Muto一般社団法人WITH ALS代表理事・COMMUNICATION CREATOR・EYE VDJ
1986年LA生まれ、東京育ち。
過去には、(株)博報堂で、様々なクライアントのコミュニケーション・マーケティングプラン立案や新規事業開発に従事。
2013年に難病ALSを発症、2014年に宣告を受ける。
ALSになったことをキッカケに一般社団法人WITH ALSを2016年に立ち上げ。現在は、クリエイティブの力で、「ALSの課題解決を起点に、全ての人が自分らしく挑戦できるBORDERLESSな社会を創造する。」ことをミッションに活動している。エンターテインメント、テクノロジー、介護の3領域で課題解決に取り組んでいる。
クリエイターとして、2020年東京パラリンピック開会式や2022年CANNES LIONS、2023年ARS ELECTRONICA、2024年SXSWなど国際的イベントにも多数出演。また、EYE VDJ MASAのアーティスト名で、オリジナル楽曲作品を制作。
Photo:(C)新潮社
九段理江 Rie Kudan小説家
1990年、埼玉生れ。2021年、「悪い音楽」で第126回文學界新人賞を受賞しデビュー。同年発表の「Schoolgirl」が第166回芥川龍之介賞、第35回三島由紀夫賞候補に。2023年3月、同作で第73回芸術選奨新人賞を受賞。11月、「しをかくうま」で第45回野間文芸新人賞を受賞。2024年1月、「東京都同情塔」で第170回芥川龍之介賞を受賞した。
宮地尚子 Naoko Miyaji精神科医師
兵庫県生まれ。1986年京都府立医科大学卒業。1989から1992年ハーバード大学に客員研究員として留学。1993年より近畿大学医学部衛生学教室勤務、2001年より一橋大学大学院社会学研究科・助教授、2006年より教授。専門は文化精神医学、医療人類学。主著に、『傷つきのこころ学』(NHK出版、2024年)、『傷を愛せるか(増補新版)』(筑摩書房、2022年)、『トラウマにふれる』(金剛出版、2020年)、『ははがうまれる』(福音館書店、2016年)、『トラウマ』(岩波書店、2013年)、『震災トラウマと復興ストレス』(岩波ブックレット、2011年)、『環状島=トラウマの地政学』(みすず書房、2007年)など。
Photo:Shu Tomioka
ブレイディみかこ Brady Mikako作家/保育士/ライター
1965年福岡県福岡市生まれ。高校卒業後、音楽好きが高じてアルバイトと渡英を繰り返し、1996年から英国ブライトン在住。ロンドンの日系企業で数年間勤務したのち英国で保育士資格を取得、「最底辺保育所」で働きながらライター活動を開始。2017年『子どもたちの階級闘争』(みすず書房)で新潮ドキュメント賞、19年『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)で第73回毎日出版文化賞特別賞、本屋大賞ノンフィクション本大賞受賞。ほかにも『他者の靴を履く』(文藝春秋)など著書多数。近年は、『リスペクト』(筑摩書房)、『両手にトカレフ』(ポプラ社)などの小説作品も手がけている。
Photo:草加和輝
菅原直樹 Naoki Sugawara「老いと演劇」OiBokkeShi 主宰/劇作家/演出家/俳優/介護福祉士 1983年、栃木県宇都宮生まれ。平田オリザが主宰する青年団に俳優として所属。2010年より特別養護老人ホームの介護職員として勤務。2012年、東日本大震災を機に岡山県に移住。2014年「老いと演劇」OiBokkeShiを岡山県和気町にて設立し、演劇活動を再開。並行して、認知症ケアに演劇的手法を活用した「老いと演劇のワークショップ」を全国各地で展開。2016年より活動拠点を岡山県奈義町に移す。OiBokkeShi×三重県文化会館「介護を楽しむ」「明るく老いる」アートプロジェクト(2017年~)など、劇団外でのプロジェクト、招聘公演も多数実施している。平成30年度(第69回)芸術選奨文部科学大臣賞新人賞(芸術振興部門)受賞。第68回岸田國士戯曲賞最終候補作品にノミネート。
矢田明子 Akiko Yata株式会社CNC 代表取締役/一般社団法人Community Nurse Laboratory代表理事
島根県出雲市出身。 父の死をきっかけにコミュニティナース着想。2014年島根大学医学部看護学科卒業後、自身も活動しながらコミュニティナーシングの担い手の育成を開始。2017年Community Nurse Company株式会社設立。2020年一般社団法人Community Nurse Laboratoryを創業し学生への普及啓蒙を開始。2022年第10回アジア太平洋高齢者ケア・イノベーションアワードグランプリ受賞。2023年デジタル庁「デジタル化社会の中長期的展望に係る調査研究」外部有識者。著書「コミュニティナース ―まちを元気にする“おせっかい”焼きの看護師」。2023年社名を株式会社CNCと改め、全国の企業や自治体と連携しコミュニティナーシングの社会実装を進めている。
市井明俊 Akitoshi Ichii日本精工株式会社 取締役 代表執行役社長・CEO
1986年に早稲田大学商学部を卒業し、同年日本精工株式会社入社。主に自動車事業で営業やマーケティング(事業戦略の立案など)にたずさわり、また全社経営戦略の立案、管理部門全体の統括などを担当した。ヨーロッパやインドに駐在経験あり。
2021年4月より取締役 代表執行役社長・CEO。東京都出身。



■SENSE OF MOTION-Future Forumとは
あたらしい動きが感覚を覚醒させる。
私たちの世界はつねに動いていきます。人は生きるために動き、常にあらたな動きを発明し、あたらしい世界を築いてきました。“動く”ことこそ、社会の変化を呼び覚まします。 “動き”は物理的・身体的であり、それがあたらしい感覚を脳に覚醒させるのです。「動きの感覚=SENSE OF MOTION」を体感することにこそ、未来をドライブさせる源泉があります。「SENSE OF MOTION-Future Forum」は、あらたな発想で未来の社会を革新していく人々を応援し、育み、ネットワークしていくプラットフォームです。さまざまな分野であらたな領域を開拓する人々との対話を通じて、本質的な豊かさを実現する未来世界への扉を開く場となることを目指しています。

■日本精工株式会社(NSK)とベアリングについて
日本精工株式会社(NSK)は、1916年の創立以来、ベアリングを始めとする、さまざまな「動き」を円滑にする部品を製造しているグローバル企業です。NSKは、1916年、初の国産ベアリングの生産に成功し、100 年におよぶ歴史の中で、ベアリングや自動車部品、精密機器製品などを開発・生産し、世界中の産業の発展を支えてきました。企業理念に示している“MOTION & CONTROL(TM)”を事業活動の基盤とし、あらゆる産業の発展、円滑で安全な社会に貢献し地球環境の保全をめざしています。今後も、部品メーカーの枠にとどまることなく、革新的なアイディアを具現化していきます。

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