株式会社BUZZ GROUP
Pxrge Trxxxperのキャッチーなワードセンスとインパクトのあるパンチラインが必聴!
文:Misaki Hoshino
写真:KK (Kohki Kanai)
過激なリリックを凄まじい熱量でシャウトする攻撃的なスタイルで人気を集めるPxrge Trxxxperが、2024年12月5日(木)にEP『RESIDENT EVIL』(レジデントエビル)を配信リリースした。
-リリース情報-
Pxrge Trxxxper『RESIDENT EVIL』
配信日:2024年12月5日(木)
配信リンク:
トラックリスト:
1.Intro
2.Requiem
3.BIOHAZARD
4.Not Whisper
5.GOAT TASTE (feat. Dumbperson)
過激かつ巧みなリリックと圧倒的なパフォーマンスで一躍シーンの注目を集めるPxrge Trxxxperが、先行リリースされ大きな話題となった「BIOHAZARD」を含む5曲入りのEP『RESIDENT EVIL』をリリース。
トラックは全曲NEMLANDが担当し、オペラやホラー映画からのサンプリングを活用した壮大かつ凶悪な雰囲気を纏った独創的なドリルビートに、メタルコアやトラップメタルの影響を感じるPxrge Trxxxperの切れ味の鋭いラップが融合した、唯一無二の作品に仕上がっている。
才気走った、Pxrge Trxxxperのキャッチーなワードセンスとインパクトのあるパンチラインに、くらってしまうこと間違いなし!
インタビュー前編に続き、後編をお届け!
ーEPのタイトル『RESIDENT EVIL』の由来はなんですか?
Pxrge Trxxxper:RESIDENT EVILはホラーゲーム、バイオハザードの英語圏の洋題なんですけど、ゲームも好きで特にバイオハザードシリーズとかはめちゃくちゃやってます。
ー今回のEPのテーマは?
Pxrge Trxxxper:バイオハザードといえばウイルスなので、俺のShit拡散!って感じです。
ーテーマを楽曲「BIOHAZARD」のリリックからわかりやすく説明していただきました(笑)
ーEP『RESIDENT EVIL』のトラックは全てNEMLANDさんとのことですが、二人の出会いのきっかけは?
Pxrge Trxxxper:NEMLAND君は、X(旧Twitter)に上がってたトラックを聴いて、「ヤっバっ!」って衝撃を受けて、自分のやりたいイメージに凄くマッチしていて、この人しか居ないなと思いました。NEMLAND君も「パージと俺、相性めっちゃ良い」みたいに言ってくれていて。
X(旧Twitter)で知って、DMして、それで楽曲「6ig6a6y」(ビックベイビー)*を出した感じでした。
制作もオンラインで進めていたので、初めて直接会ったのがついこの間で、2024年10月13日に渋谷・clubasiaであったイベント「Paranoid」の時なんです。
*「6ig6a6y」は、EP『FATALITY』の1曲目に収録されている。
配信リンク:
ーそうなんですね!出会いはネット、X(エックス)なんですね。
Pxrge Trxxxper:そうなんですよ。でも、NEMLAND君とも会う前にはビデ通(ビデオ通話)しました。
やっぱり実際会った時に「気まず...」ってなるのはキャパい(ヤバい)じゃないですか(笑)
なので、ちゃんと慣らして、みたいな感じでした。
NEMLAND君とは好みもめっちゃ合うんですよ、もう本当に。音楽も、もちろんなんですが、映画とか、音とか、好きな曲とかもめちゃくちゃ感性があっていて、やっぱり感性があう人ってめっちゃいいですね。
ー制作のやりとりも、オンラインで曲を送り合ってというような感じですか?
Pxrge Trxxxper:そうです。今まではレコーディングは宅録だったので、トラックをもらって、曲が出来たら送る感じです。
今回のEPのレコーディングは、というか「BIOHAZARD」から全部ATSUKIさんにお願いしています。
ーNEMLANDさんのトラックの魅力、特徴はなんだと思いますか?
Pxrge Trxxxper:オペラとかクラシックっぽい要素を取り入れていて、そこから結構ハードな感じのドリルにしたりとか、あとホラー要素です。
ホラー映画のサンプリングとか、効果音とかを入れてたりするんですよ。しかもそのチョイスがめっちゃ良くて。
EP『RESIDENT EVIL』の1曲目の「Intro」でも、ジョーカーの声を挟んだりしていて。
もうそういうところとかがぶっ刺さってます。
ーNEMLANDさんとも映画の趣味が合うって話でしたが、どういうのが好きなんですか?
Pxrge Trxxxper:「パージ」以外だと、色々なんですけど、「ジョーカー」もそうだし「エルム街の悪夢」とか、「レザーフェイス*」とか。色々見ます。
*レザーフェイス:名作ホラー映画「悪魔のいけにえ」の前日譚で、同作に登場する殺人鬼レザーフェイスの少年時代を描いた作品。
ー音楽を始めてからはどのくらいなんですか?
Pxrge Trxxxper:始めたのが中学2年生からなんで、3年半です。
ー3年半!思えばまだ18歳ですもんね。それでは、音楽を始めたきっかけはあるんですか?
Pxrge Trxxxper:042ghxst(オーフォートゥゴースト)君 [ex.₩(ウォン)] ですね、Xgang(エックスギャング)の。
サンクラ(SoundCloud)を友達とかとディグってて、15歳の時に「この曲やばくね?」って友達から教えてもらってから「やば!この人みたいになりたい!俺も曲つくりたい!」って思いました。
そこからライブ映像とかもめちゃくちゃ見たし、かなり影響を受けました。
ーそういえば今回のEPのレコーディングとミックス/マスターをATSUKIさんにお願いしたとのことでしたが、ATSUKIさんと言えばそれこそ042ghxstさんしかり、Xgangのトラックとかレコーディングとかもご担当されていますよね。
Pxrge Trxxxper:そうなんですよ、やばいっす!
元々は、参加したスラムフッドスターの企画「TOKYO DRILL2」でATSUKIさんもビートを提供してて、一緒に参加したX 1ark(ラーク)とも「トラックやばすぎる!めっちゃえぐいじゃん」って話してたんですけど。
ATSUKIさんのスタジオでレコーディングしてみたらめっちゃ良くて。
そもそもスタジオで録ったのが初めてだったんですけど、今まで宅レコで、最初イヤホンだったんですけど、イヤホンはやめて、インターフェースもマイクも買ったけど、結局のところパソコンを買ってなかったからスマホに繋いでたんですよ。
ずっとGarageBandとかBandLabとかのアプリでやってたんです。
だからスタジオでヘッドフォン付けて発声したのが聞こえた時に、音が違いすぎて「なんだこれ!やば!」みたいな。
今までイヤホンとかで聞いてレックしてた時は、あー俺、こんな感じなのかみたいな感じでやってきてて、その中でも「この声結構いいじゃん」とか、そういうのも思っていたんですけど、スタジオでの発声はもうレベルが違いすぎて、今までの発声もここでやってたら相当いいものが出来てたんじゃないのって思うくらい、もう半端ないなって感じでした。
俺、ATSUKIさんともめちゃくちゃ相性が良くて、ATSUKIさんもこの間それを言ってくれたんですけど、レコーディングしてて「この発声でOKだからキープ」ってなるとこが同じなんですよ。
好きな音楽も同じだし。
*Pxrge Trxxxperが参加した「TOKYO DRILL2」を主宰したメディア、スラムフッドスターの代表”スラムリッチ”さんはATSUKIさんの地元の後輩でもある。
ーご自身の名前の由来は?
Pxrge Trxxxper:“purge”は好きな映画の”パージ”からとったんですけど、“purge”の言葉自体は「要らないものを追放する」とか「排除する」という意味なんです。
自分の中のいらないネガティブな感情を排除する、切り捨てていく、みたいなイメージでつけました。
Trxxxperは、騎士という意味で、これはなんとなくつけた感じです。
ネガティブな感情とかも、もちろんあってもいいと思うんですけど、足枷になることもあると思ったからですね。
ーご出身地はどちらなんですか?
Pxrge Trxxxper:茨城県の下妻市です。
なんですけど、東京とか、関西とか、色々なところで遊んでいる感じです。
高校1年生の時とかは地元でもライブをしたりしていたんですが、やっぱり色々な所でライブしたいっていうのがあったんで、16,17歳の時にはもう東京の人たちと関わって都内でライブをしていました。
ー高校には通いながら活動していたんですか?
Pxrge Trxxxper:県立の高校に、1年生の冬頃までは通っていたんですが辞めちゃいましたね。
校則が凄く厳しい学校で、やっぱり編み込みとかもやりたかったし、学校に通っていると時間が結構限られてくるじゃないですか。
通ってた学校が遠かったので、通学に1時間とかかかっててしまい家に帰ってきたらもう18時とか19時とかになっちゃうみたいな感じだったんですよ。
宅録なので、俺のあの発声をその時間からやるっていうのは結構厳しくて、色々考えて辞めることにしました。
ー最初から現在のようなスタイルだったのですか?
Pxrge Trxxxper:そうですね、でも昔のほうが凄かったかも。めちゃくちゃトラップメタルって感じでした。
ー自身の世界観に影響を与えた音楽やカルチャーは?
Pxrge Trxxxper:世界観に影響って言われると難しいですね。絶対あるはずなんですけど、今ぱっと思い浮かばないですね。
音楽でいうと、USのMVに出てるようなライフスタイルに憧れたというか、「めっちゃ楽して稼いでるじゃん」って思ったことが始まりだったりするんですけど、その後Xgangを知って、こういう音楽もあるんだ!とアドレナリンがめちゃくちゃ出たりとか、色々ありますね。
あと、父親が2PacとかビギーとかHIPHOPが好きで、俺が母親のお腹の中にいる時からずっと流してたらしくて、小学生の頃からそういうHIPHOPの話を聞いたりしていたので、その影響もあるかもしれない。
ーメタルコアやトラップメタルの影響を受けたドリルミュージック、今のジャンル感ってどのようにして生まれたのでしょうか?
Pxrge Trxxxper:USのSosMula(ソスムラ)みたいなトラップメタルとか、シカゴドリルとか、激しい曲にハマってて。
6ix9ine(シックスナイン)とかSosMulaとかって発声が出てる感じじゃないですか、特にその感じが好きになっちゃって。
それで俺も独自のスタイルっていうのがやっぱ欲しいと思って、トラックをドリルにして、その叫ぶようなスタイルでやったらどうだろうと思って始めました。でもこれは結構後付けかも、色々なトラックで本当に叫んできて、自分的に一番ハマった(しっくりきた)のがドリルだった、というのもあります。
ースラムフッドスター主催の「TOKYO DRILL2」にエントリーしたきっかけは?
Pxrge Trxxxper:X 1ark(ラーク)ですね。X 1arkが先にエントリーしてて、俺がいいなーって言ったら「パージも出るやろ」って言われてX 1arkから説明を受けて、いいね、俺も出ようってなったんですよ。
ーTOKYO DRILL2を受けての反響はどのようなものでしたか?
Pxrge Trxxxper:めちゃくちゃでかかったですね。DMとかもそうだし、クラブで声かけられるようになったりとか、そういうのが増えたんで。
ー今ちょうど話にも出てきましたが、X 1ark(ラーク)さんとの出会いはどのようなものだったのでしょうか?
Pxrge Trxxxper:X 1arkとの出会いは、正直めっちゃ俺がファンだったんですよ。15歳の時からTikTokがめっちゃバズってて、友達と「やべえなこいつ、タメだってよ」みたいな話をしてたんですよ。
それで、DMでX 1arkに「応援してます」みたいなのを送ってたんですけど、ある時返信が来て、返信というかTikTokのスクショが送られてきたんですね。
X 1arkのアンチがたまたま”パージ”っていうアカウント名で、そいつがめちゃくちゃアンチしてきてたみたいで。
「これ君?」って連絡が来たんですけど、俺はまじでファンだったんで「俺じゃないよ」って言ったら、「そうか、ありがとう分かったわー。君の曲めっちゃ好きだし頑張って、応援してるよ」って言ってきてくれて、そこからX 1arkが一緒に曲やろうよみたいに声をかけてくれたんですよ。
X 1arkとはビデオ通話で本当毎日のように喋ってたんですけど、はじめて直接会ったのは「TOKYO DRILL2」の撮影の時でした。
ーライブをする際に意識していることはありますか?
Pxrge Trxxxper:発声をとにかくデカくして、いつも以上にデカくして盛り上げる、みたいな感じです。
ーライブパフォーマンスの完成度の高さをどのようにして実現していますか?
Pxrge Trxxxper:なんだろう。042ghxst君とか、ORIGAMI(オリガミ)君(*Xgangのメンバー)の動画をめっちゃ見たりしました。
ー過激なリリックも話題となっていますが、どのようなバックグラウンドがあるのかなど言える範囲で伺えたらと思うのですが
Pxrge Trxxxper:バックグラウンドですか...家族のことで言えば、まぁ家族は仲が良いんですけど、なんて言っていいか分からないけど、薬の問題とか、暴力とかはありましたね。
暴力は結構やばくて、よく覚えているのが、小学校1年生の時の運動会で、リレー競争の時に父親から「一番取れなかったら、本当にぶっ飛ばすからな」みたいなことを言われて、それで俺2位だったんですよ。そしたらもう本当に皆の前で引きずり回されて。
今ではもう暴力とかされる歳でもなくなったし、父親もする歳じゃなくなってきたというか、前よりは減ってきたし。そういうのはありましたね。
お父さんは酒をめっちゃ飲むので、高1の妹がいるんですけど、お母さんと妹はやっぱり可哀想ですね。
まあ、でも、愛の道だったんだろうけど、なんか行き過ぎた愛の道というか。だからといって、それを恨んでるとかは、別に無いですけど。
ー今後やってみたいこと、今後のビジョンは?
Pxrge Trxxxper:アーティストとしては、とりあえず音楽だけ作っていきたいです。
本当に、リアル追求はマジ大事だと思うんですけど、音楽が良くないと結局はそんなに称賛されないというか。
今までやることはやってきたんで、もうそれはやめて、今は音楽をめちゃくちゃ作り込んで、1日2曲とか作ってます。
ミュージックビデオも出して、X 1arkと頑張っていきたいですね。
だからとりあえず音楽で成り上がる!それでめちゃくちゃ成り上がったら海外進出とか、ゲーム実況とかしてみたいです(笑)
X 1ark & Pxrge Trxxxper 「Dual Phantom」
10月8日に渋谷・Spotify O-EASTで開催された、「FUJI TRILL 20TH ANNIVERSARY “THE PURGE TOUR” FINAL IN TOKYO」の前日に公開となったミュージックビデオは、インタビューでも名前が上げられた盟友、X 1arkとの楽曲。OVER KILLの2人も出演する必見の作品だ!
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