「YAMAGIWA UNDER 25 IDEA & DESIGN COMPETITION」受賞者が決定、表彰式を開催

2024.11.20 18:00
株式会社YAMAGIWA
表彰式 受賞者・審査員集合写真

オリジナル照明をはじめ世界の照明・家具ブランドの輸入・販売を行う株式会社YAMAGIWA (本社:東京都港区、 CEO:松川晋也)は、25歳以下を対象にしたアイデア・デザインコンペティション「YAMAGIWA UNDER 25 IDEA & DESIGN COMPETITION」の受賞者を決定し、11月19日(火)に帝国ホテルにて表彰式を行いました。
受賞作品紹介
最優秀賞
peco-poco
最終審査の様子

<作品名>
peco-poco
<受賞者>
上條 陽斗さん(24歳・東京都出身 所属:東京大学大学院工学系研究科建築学専攻)
田崎 祥さん(24歳・神奈川県出身 所属:東京大学大学院工学系研究科建築学専攻)
<作品説明>
平たいボックスを持ちあげると「ぺこぽこ」とリズミカルな感触でランタンが立ち上がり光が溢れだす。暗闇に明かりを灯すことは人間の根源的な喜びだ。ワンタッチで、あるいは触れもせずにライトを点けられる現代だけれども、このランタンに明かりを灯すための大仰な仕草は灯すことに込めた思い、その喜びを指先から伝えてくる。
<審査員講評>
私自身もデザインに関わるなかで、照明のデザインは大変難しく、光の魅力だけではなく素材、構造、デザインが三位一体になって初めて素晴らしいデザインが生まれるということを実感しています。本作品は、まさに三位一体が見事に再現されている素晴らしいものでした。現代では光というのは簡単にスイッチで灯すことができるけれども、あえて自らが光を灯すという行動を取り入れた点が非常に素晴らしかったと思います。(講評:プロダクトデザイナー 鈴木啓太さま)
優秀賞
幻渚
最終審査の様子

<作品名>
幻渚
<受賞者>
中根 海人さん(25歳・北海道出身 所属:レノボ・ジャパン合同会社)
<作品説明>
漆黒の夜の防波堤に、突如として現れる無数の柔らかな光の輪。テトラポッドの突起に埋め込まれたその光は波に呼応し揺らめき、無機質な防波堤を海と人を繋ぐ新たな空間へと変える。
日常の喧騒を離れ、静寂の中で自然と対話するようなひとときが訪れる人々を包み込む。
単なる照明を超え、命のつながりと未来への物語を紡ぐこの光が、訪れる人々にとって他にない特別な思い出をもたらす。
<審査員講評>
本作品は風景の一つを作り上げている、とてもスケールの大きな作品だと最初の審査の時から感じていました。海に並んでいる無機質なテトラポットに照明をつけ、海の波に呼応しながら呼吸するように光を放つ。まるでテトラポットが生き物になったような、そんな情景が海の中に流れたらどんなに護岸の風景が素敵になるだろうと。海の風景は今、人工的にどんどん変わってきていると思いますが、それをもう一度自然の風景に戻していく。そんな役割を照明を使って作り出す、とても素敵な提案だと思います。(講評:建築家 永山祐子さま)

YAMAGIWA賞
ALBA
最終審査の様子

<作品名>
ALBA
<受賞者>
通山 ひなのさん(25歳・兵庫県出身 所属:株式会社イリア)
松尾 瑛人さん(25歳・千葉県出身 所属:tueks Japan 代表)
<作品説明>
時間と共に外の光とリンクした表情へと変化していく照明を考えました。毎日室内で仕事をしていると外に意識を向けることが減り、あっという間に日々が過ぎていきますが、真昼の木陰の揺れ、真っ赤な夕焼けなど外の世界には印象に残る風景が多々あります。室内であっても数字だけで時間を判断するのではなく、光の表情を変化させていくことで時間を緩やかに伝える照明があることで、その日だけの風景を見せてくれる空間をつくることが出来ます。
<審査員講評>
本作品はもともと通山さんが自然の中で暮らしていた、郷愁を感じさせる自然の中での夕焼けなどの風景をあかりというプロダクトに落とし込むという発想で形にされています。あかりが時間とともに移ろっていく、新しいあかりの体験が素晴らしいアイデアだと思いました。今回のIDEA&DESIGN COMPETITIONのコンペ名にあるとおり、豊かな発想とそれが形に表れている点が高く評価されたと思います。(講評:デザイナー 廣川玉枝さま)

YAMAGIWA UNDER 25 IDEA & DESIGN COMPETITION 概要
2023年11月に創業100周年を迎えた当社は、100年の歩みの中で「照らす」という行為に価値を見出し、照明文化の発展に努めてきました。その一環として、1968年に世界初の照明コンペティション「東京国際照明デザインコンペティション」を開催。坂倉準三、丹下健三、亀倉雄策といった審査員とともに1983年まで実施し、黎明期の日本の照明文化を育ててまいりました。今回のコンペティションはこの流れを汲む、およそ40年ぶりの試みです。
本コンペティションの対象は25歳以下の方。次の100年、次代を担う人材とともに新たな文化を共に創っていくことを目的としています。募集テーマは「伝える」。照らす/照らされることで思いを「伝える」プロダクト・空間・サービス・体験のアイデア・デザインを募集しました。

(つづく)

※プレスリリース詳細は、添付ファイルをご覧ください

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