キヤノンMJ
官公庁・地方自治体のニーズに応える操作性と画像処理機能を強化
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:足立正親、以下キヤノンMJ)は、キヤノン電子株式会社(代表取締役社長:橋元健、以下キヤノン電子)製のドキュメントスキャナー「imageFORMULA(イメージフォーミュラ)」シリーズの新製品として、“imageFORMULA DR-S350NW(以下DR-S350NW)”を2024年11月上旬より発売します。
imageFORMULA DR-S350NW
近年、企業ではDXに向けたデジタルワークフローや文書管理システムの導入が加速しており、紙文書の電子化のニーズが拡大しています。また、官公庁や地方自治体においても、行政サービスの利便性向上や省庁内の業務効率化を目的としたDXを積極的に進めており、行政手続きの簡素化・迅速化には紙文書の電子化が不可欠となっています。
このたびキヤノンMJが発売するドキュメントスキャナー“DR-S350NW”は、企業や自治体の受付窓口、オフィスなど幅広い設置環境に対応し、誰でも簡単にスキャンができるネットワーク対応のドキュメントスキャナーです。USB/有線LAN/無線LANに対応し、設置環境にあわせた接続が選択可能で、タッチパネルによる直感的な操作とわかりやすい画面表示により、ユーザーの熟練度に依存せず作業ミスを低減する機能を搭載しています。また、WEBブラウザを用いてスキャン可能な「CaptureOnTouch Lite Web」機能を搭載しており、PCやスマートデバイスにソフトウエアをインストールせずに、WEBブラウザから直接スキャンしてデータを保存できます。さらに、起動時間の短縮や多彩な画像処理機能を搭載するなど使い勝手を向上させています。
■USB/有線LAN/無線LAN接続に対応したネットワーク対応スキャナー
設置環境が多岐にわたる官公庁/地方自治体などにおいて柔軟に設置できるよう豊富なインターフェースを備えています。また、スキャンボリュームの多い業種に向けて無線LAN対応スキャナーとしてはキヤノンで最速※1となる50枚/分の高速スキャンが可能です。
■4.3インチ大画面カラーLCDタッチパネルによりわかりやすく使いやすい操作を実現
操作に不慣れな方でも直感的に操作ができるタッチパネルを採用しています。データ送信前のスキャン画像の事前確認やエラー時の対応手順をアニメーションで表示するなど、ユーザーの習熟度に依存しないわかりやすい操作性により、作業ミスによる手戻りを防ぎます。
■タッチパネル表示項目のカスタマイズが可能な「UIカスタマイズSDK」
作業ミスの防止のために画面に表示する内容を簡単にノーコードでカスタマイズ可能な開発キット※2を用意しています。業務で必要な項目のみを画面表示したり、表示する文字やイラストも編集することが可能なため、セキュリティ対策と業務効率化を両立します。
※1.「imageFORMULA」シリーズにおいて。
※2.開発キットは「キヤノン デベロッパーサポートプログラム」に入会いただいた会員様向けのご提供となります。
〈“DR-S350NW”の主な特長〉
-USB接続/有線LAN接続/無線LAN接続に対応したネットワーク対応スキャナー
“DR-S350NW”はUSB接続と有線LAN接続に加えて2.4GHz/5GHzの無線LAN接続での使用に対応しています。これによりお客さまの設置環境にあわせた柔軟な対応が可能です。USBでスキャナーとPCを1対1で接続することはもちろん、USBと有線LAN・無線LANの同時接続も可能なため、接続方法の設定間違いによりスキャナーが利用できないトラブルを軽減します。また同じネットワークに接続している複数台のPCでスキャナーを共有することもでき、ご利用環境にあわせた台数で導入を行うことができます。
また“DR-S350NW”はカラー、モノクロともに片面50枚/分、両面100面/分※3の高速スキャンが可能です。ADF※4の最大積載枚数は60枚※5で、1回の搬送で両面スキャンが可能なため、効率よくスキャンできます。
※3.A4縦200dpi時
※4.Auto Document Feederの略で、複数枚の原稿を自動的に給紙する機構である自動原稿送り装置のこと。
※5.A4以下の原稿(80g/平方メートル )、高さ6mmを超えない。カードは除く。
-4.3インチ大画面カラーLCDタッチパネルによりわかりやすく使いやすい操作を実現
“DR-S350NW”は対角4.3インチの大画面カラーLCDタッチパネルを搭載しており、タッチパネル操作による直感的な操作が可能です。
以下の機能を新規搭載したことで、従来機※6と比べてわかりやすい表示となっており操作性を向上しています。
・送信前にプレビュー表示が可能:事前確認による作業手戻りの防止
・エラー時の対応方法をアニメーションで表示:ユーザーによるエラー対応方法を解説
・ジョブ表示をアイコンとリストで表示切替可能:操作しやすいユーザーインターフェースを選択可能
※6.DR-S150のこと。
アイコン表示とリスト表示
-パネル表示項目のカスタマイズが可能な「UIカスタマイズSDK」
開発キット※7「UIカスタマイズSDK」を使用することで、本体ごとに画面に表示する内容を簡単にノーコードでカスタマイズすることができます。これにより業務専用の画面の作成や業務フローで使わない項目を非表示にするなど、使用するユーザーの業務内容に合わせた画面表示のカスタマイズが可能で、セキュリティ対策と業務効率化を両立します。また、メッセージや会社のロゴなども表示できます。
※7.開発キットは「キヤノン デベロッパーサポートプログラム」に入会いただいた会員様向けのご提供となります。
「UIカスタマイズSDK」操作画面
-環境に合わせて使い分けができる多彩なスキャン方法
“DR-S350NW”は利用する環境に合わせて、多彩なスキャン方法を使い分けることができます。
<スキャン方法の例>
1:PCでスキャンソフトCaputureOnTouch Proを起動しスキャンする
2:PCやスマートデバイスからWEBブラウザを用いてスキャンする(CaptureOnTouch Lite Web)
3:ドキュメントスキャナー本体の操作パネルに「よく使う設定」を登録しPCレスでスキャンする
スキャナー本体からスキャン
-写真入り文書モード、表裏結合機能など新画像処理機能を追加
“DR-S350NW”は官公庁や地方自治体など、特定の業種・業務においてスキャンする際に利便性の高い画像処理機能を搭載しました。
・写真入り文書モード
申請書や申込書など写真入りの紙文書をスキャンする際、文字の可読性を高める処理を行うと写真の色が暗く潰れたり、写真モードでのスキャンでは文字が薄くなったりするなどの場合があります。“DR-S350NW”は写真の色味と文字の可読性を両立して視認性の高いデータをスキャンできる「写真入り文書モード」を搭載しました。これにより、写真入りの原稿をスキャンする機会の多い地方自治体の窓口業務や、入力代行業務で利用しやすいデータを生成します。
・表裏結合機能
免許証などを両面で読み取った際に、表裏を並べて1つの電子データにすることが可能です。
上下結合や左右結合、左右の入れ替えなども対応できるため、一目で見やすいデータにすることが可能です。
このほか、原稿の斜行を検知し自動補正する斜行補正や、紙文書の文字の向きに合わせて原稿を回転させる文字向き検知など、便利な画像処理機能を搭載し、電子化業務の効率化に貢献します。
-WEBブラウザを用いてスキャンできる「CaptureOnTouch Lite Web」
“DR-S350NW”はWindows/Mac/iOS/Android/ChromeOS※8といった幅広いOSに対応しており、マルチOS環境下での利用をサポートします。さらにドライバーやソフトウエアをPCやスマートデバイスにインストールせず、WEBブラウザ上でスキャンの実行、画像保存が可能な「CaptureOnTouch Lite Web」の新搭載し、デバイスに依存しないスキャン環境※9を提供します。
また、「CaptureOnTouch Lite Web」や「スキャナージョブ」を操作するWEBブラウザ画面「WEBメニュー」をリニューアルし、よりWEBブラウザ上でのスキャンが実行しやすくなりました。従来※10ZIPのみであった「CaptureOnTouch Lite Web」のファイル保存形式にPDFやJPEGも追加され、ZIPファイルにパスワード付与をすることも可能です。利便性を高め幅広い作業環境で活用いただけます。
〈ソフトウエアをインストールせずにスキャンできるメリット〉
・PC/スマートデバイスを問わずどのデバイスでもすぐにスキャンできる
・同じネットワークに接続している複数のユーザーでスキャナーを共有できる
・さまざまなOSが混在している環境でも利用できる
・ドライバーやソフトウエアのインストールやバージョン管理の手間がかからず、IT管理者の管理業務負担を削減できる
〈利用方法〉
スキャナーと同じネットワークに接続したPC/スマートデバイスで、ブラウザのアドレス欄にスキャナーのIPアドレスを入力すると、ブラウザ上に操作画面が表示されます。プレビュー画面でスキャンデータを確認でき、PC/スマートデバイスにデータを保存できます。スマートデバイスの場合、本体パネルに表示される二次元コードからブラウザ上の操作画面にアクセスすることも可能です。
新WEBメニュー
※8. Windowsは、米国Microsoft Corporationの、米国、日本およびその他の国における登録商標または商標です。
Macおよび iOSは、Apple Inc.の商標です。
Android および ChromeOSは、Google Inc.の商標です。
※9. 操作するPC/スマートデバイスをスキャナーと同じネットワークに接続する必要があります。
※10. DR-S250Nの場合(2023年11月発表)。DR-S350NWのリリースに伴いDR-S250NのWEBメニューも同様にリニューアル予定です。
-電子帳簿保存法対応を支援する「CaptureOnTouch Pro」
大きなアイコン表示かつシンプルな画面構成により、スキャンモードと出力先を選びスキャンを実行する「3ステップスキャン」と、使用頻度の高い作業を登録したパネルをクリックすることでスキャンを実行する「お気に入り」機能を利用できます。直感的かつ簡単にスキャン操作を行うことが可能で、スキャンフローの高速化・効率化を支援します。また「お気に入り」機能には、電子帳簿保存法のスキャン要件に対応したパネルを簡単に登録できる「電子帳簿保存法モード※11」を用意しており、電子帳簿保存法対応を支援します。
※11. プラグインモジュールをホームページ上(https://canon.jp/support/software?gr=6)で無償配布しています。
ホームページよりダウンロードしプラグインモジュールをPCに読み込むことでCaptureOnTouch Proの「お気に入り」に「電子帳簿保存法モード」のパネルが表示されます。
電子帳簿保存法に対応するためには、スキャン要件以外にも各法令やガイドラインに従ってスキャンしたデータを管理/運用する必要があります。
-プラスチックレス梱包の採用で、環境への負荷を低減
資源や環境に対する社会的な課題解決に取り組むため、”DR-S350NW”は梱包包装材にプラスチックを使用せず代替素材を採用することで、環境負荷低減を図っています。
紙製のローラー保護部材
-Made in Japan
開発・設計から組立までのすべての工程を日本国内で行い、高品質なスキャナーを生産しています。組立は2022年8月に竣工した新工場※12で、最新の設備により品質と環境に配慮した生産を実現しています。
※12. キヤノン電子 美里工場(ISO9001/45001/ISO13485認証取得)
〈ドキュメントスキャナーの国内市場動向〉
国内のさまざまな業種にてDXの推進が求められ、その一つとして業務プロセスをデジタル化する動きが加速しています。これに伴い、紙文書の電子化やOCRによるデジタルデータ化など、スキャナー活用に対する市場のニーズは高まりつつあります。また、国内でのIT投資の復調傾向にありドキュメントスキャナーをシステムと連携させて導入するケースも増加しています。ドキュメントスキャナーが選ばれる理由としては、読取速度が速く一度に多くの紙を連続してスキャンできること、検索性や使い勝手がよいデータを生成する画像処理機能が充実していることなどが挙げられます。こうした市場でのニーズを受け、ドキュメントスキャナー市場は、今後も堅調に推移すると見込んでいます。ドキュメントスキャナーの2023年の国内市場規模は約12万台で、2024年もほぼ同規模になると予想しています。(キヤノンMJ調べ)
〈主な製品仕様〉
製品仕様の詳細は、ホームページをご参照ください。
・一般の方のお問い合わせ先:キヤノンお客様相談センター 0570-08-0072
・イメージフォーミュラ ホームページ :