グローバル、共創をコアとした、カリモク家具の新たなプロジェクト「KARIMOKU RESEARCH」が始動。新たな複合施設「KARIMOKU RESEARCH CENTER」をオープン。

2024.10.10 17:00
カリモク家具株式会社
カリモク家具株式会社(本社:愛知県知多郡東浦町、取締役社長:加藤正俊、以下「当社」)は、新たなプロジェクトである「KARIMOKU RESEARCH (カリモクリサーチ、以下「当プロジェクト」)」を始動します。それに伴い、2024年10月26日(土)に東京・西麻布に新拠点「KARIMOKU RESEARCH CENTER(カリモクリサーチセンター、以下「当施設」)」をオープンします。

戦後、創業者の加藤正平が愛知県刈谷市に木工所を設立してから80年、当社は高品質な木の家具づくりを通じて、社会と調和を図りつつ、それぞれの時代にふさわしい豊かな暮らしを追及・提案し続けてきました。2024年10月、当社は新たなプロジェクトである「KARIMOKU RESEARCH」をスタートします。「KARIMOKU RESEARCH」とは、当社がこれまでのものづくりで培ってきた技術と技能、並びに、国産未利用材の有効活用等、当社が現在認識している課題とそれに対する現状の対応策を多様なパートナーと共有し、創発的なアイデアの交換を通じて新たな価値を共創、グローバルに発信していくプロジェクトです。

このプロジェクトの始動に伴い、Karimoku Commons Tokyo にほど近い場所に当社のものづくりの背景を体感できるユニークな活動拠点である「KARIMOKU RESEARCH CENTER」をオープンします。
KARIMOKU RESEARCHについて
「KARIMOKU RESEARCH(カリモクリサーチ)」は、「KARIMOKU RESEARCH CENTER(カリモクリサーチセンター)」を拠点とした、当社の新たなプロジェクトです。文化圏や世代を問わず、多種多様なパートナーと共に色々な形でこれからの社会における豊かな暮らしのための新しい価値を共創、発信していきます。当社はこれまでにも、化粧品のパッケージ開発や文房具などの生活に身近なプロダクトの製作、または全く新しい素材開発や現代アーティストの創作へのサポートなどを行ってきました。今後も当プロジェクトを通じて、当社が持つ技術や技能、そして様々な課題をパートナーと共有し、家具に留まらない新しいソリューションの共創を目指します。

このプロジェクトにおいて核となるのが『Survey』です。年間4つのテーマを設け、1つのテーマ毎に国内外のクリエイターやデザイナー、アーティストや企業等との対話を重ね、そこから生まれた疑問や関心事などを深く”Survey”し、再解釈・再構築を試みます。このプロセスを基に、展示や開発を同時に進行し、エキシビションや自社のメディアだけでなく、様々な方法を通してグローバルに発信していきます。これらを経て得られた成果や軌跡は、当社の技術革新へと繋げるだけでなく、新たなソリューションとなることを目指します。

また、「KARIMOKU RESEARCH CENTER」のオープン日である10月26日(土)から12月26日(木)までの間、この『Survey』の活動の最初の展示として『Survey 00 : WOOD “The Age of Wood”』を開催します。ゲストリサーチャーはデンマークを拠点に活動するデザインスタジオのChristian+Jade。彼らの多角的視点を持って、日本の森林が本来持つ美しさと計り知れない複雑さを精察し、当社と共に、悠久の時を刻んできた森林との共生のための新たなヴィジョンを描き出します。
KARIMOKU RESEARCH CENTER | 施設について
「KARIMOKU RESEARCH CENTER(カリモクリサーチセンター)」は、「KARIMOKU RESEARCH」の活動拠点として、2024年10月26日(土)に東京・西麻布にオープンする複合施設です。地上2階、地下1階からなる建物一棟をリノベーションしたこの施設は、新作の家具などを並べるスペースではなく、多種多様なパートナーとの新しいプロジェクトの共創を目的とした場です。これまで表に出ていなかったコラボレーションアイテムや工場で作られる製品化前のプロトタイプ、また試験的に作られたカラー見本や加工見本などを、実際に手に触れることが可能です。館全体で表現される様々なエキシビションやイベント、見本展示など、木工家具メーカーとして当社が日々研鑽を積んでいる技術や、デザインの細部に宿る魅力、加工することで表出する素材本来の特長に触れることで、新たな可能性に気づいてもらえます。

これまでの生産者と消費者という関係性を超え、来場者全員が未来のパートナーであり、両者が一体となって時代が求める新たな価値やソリューションを共創していくことを目指しています。建物全体の内装はこの施設にほど近い場所にあるKarimoku Commons Tokyoを手がけ、またブランドのスタートよりKarimoku Caseを共に作り上げてきた芦沢啓治氏に依頼。施設内ではセンティングデザイナーのMEGUMI FUKATSU氏による「KARIMOKU RESEARCH CENTER」オリジナルの心地よい香りが空間を満たし、視覚や聴覚、触覚だけでなく、五感に響く当社独自の演出にてご来場者の皆様をお迎えします。
Information住所 〒106-0031 東京都港区西麻布2丁目24-2
電話 03-6433-5995
Instagram:
開業日:2024年10月26日(土)
営業時間:12:00-18:00
休館日:不定休
延床面積: 422.19平方メートル
構造・規模:鉄骨鉄筋コンクリート造 地上2階建・地下1階
アクセス:東京メトロ表参道駅 A5番出口より徒歩10分
協賛:Dynaudio A/S
各フロアについて
1F ギャラリースペース
「THE ARCHIVE」『Survey=調査』の活動をもとに展示を行うギャラリースペース。床面積77平方メートル 、天井高5.2mの広々とした空間には、元々の建物のデザインを残したグリッドパターンの大きな窓から自然光が差し込みます。また建物の外装が放つコンクリートの素材感を活かし、内装にはコンクリートの色を意識した壁色や家具塗装の技術で調色された造作のパーツなど、建物がもつ力強さを引き出した明るくシンプルな空間です。
2F ライブラリースペース
「THE MATERIALS LAB」当社がこれまで製作してきた家具のアーカイブや、木工、塗装、多種多様な木材などのサンプルを展示する2Fでは、当社の知見を図書館のように閲覧することができます。広く公開されていない工場の雰囲気を体感してもらえる様に、内装のデザインは、工場で実際に使用されている什器を参考にしています。作業テーブルや、ワゴン、塗装場のポールラックなどをオマージュした展示用の棚など、長年のものづくりの中で研鑽されてきた当社独自の意匠が活用されています。展示品は定期的に更新され、当社の最新の技術研究や、日本各地の素材をいち早く観覧できます。
B1F 多目的スペース
「THE STUDY」様々な用途を想定したホール兼ラウンジのB1F。大型スクリーンと当社が造作を行った全幅3.5m の大型キッチンが備え付けられており、平時はラウンジとして活用され、これまで当社で開発されてきた家具をチューンナップしたモデルが並び、現行モデルとは異なる座り心地を試すことができます。セミナー時には、約60名を収容し200型の大型スクリーンを使ったプレゼンが可能。空間全体で65平方メートル 、天高が約5mあり、地下であるにも関わらず閉塞感を感じさせない造りです。地上階とは異なるダークトーンでまとめられた空間は落ち着きがあり、各所に当社らしい設えが施されています。
ロゴについて「KARIMOKU RESEARCH」のロゴは、1980年代につくられた、現在のカリモク家具のロゴにインスパイアされて作られた書体「KR01」と、一定の配列ルールによって構成されます。今後、「KARIMOKU RESEARCH」から発信される全てのメディアにこの書体とルールを適用することで、固定のロゴでなくとも「KARIMOKU RESEARCH」のアイデンティティを認識できるようになっています。
KARIMOKU RESEARCH MEMBERS
Brad Holdgrafer / Creative DirectionWieden and Kennedyによる「WK12」に携わった後、Apple Media Arts Labにてデザイン業務に従事。その後、デザインストア「Formerly Yes」をLAにオープンさせ、2016年 Monocle誌の「Best New Retail Store Experience」に選出。2018年に Princeton Architectural Press より絵本を出版。2022年に東京に移住して、 子ども向けのクリエイティブツールブランド「Woset」とクリエイティブスタジオ「DCA Symphony」を共同創業する。
DCA Symphony / ProduceDCA Symphonyは、東京を拠点とするデザイン、コミュニケーション、建築に関わるフルサービスを展開するスタジオです。 包括的なデザインの知見をもって、デザインが牽引していくビジネスのストーリーが、より完全な形で世に伝わるようサポートします。ブランディングからコミュニケーション、空間に至るまで、クライアントのビジネスがより多くの世界の人々の心に響くように貢献します。
MEGUMI FUKATSU / Scenting Design大分県日田市生まれ。18歳まで大自然のなかで過ごす。20代のはじめに、航空会社で働いた経験がホスピタリティーを培う原点となる。その後、香りの世界へ。 「@aroma」の立ち上げから携わり、ANA、ルイスポールセンなど、数多くのカオリ制作や空間デザインのプ ロジェクトを国内外で約20年にわたり手掛ける。香り素材を発掘するアロマプランツハンターとして産地で の活動も。近年は、大学での教佃、講演やセミナーも行い、この文化を広げることに尽力。2020年「A Green」設立。著書『Scenting Design- カオリしつらえ -』。
INTERIOR DESIGN
芦沢啓治 (芦沢啓治建築設計事務所) / Architectural Design2005年に芦沢啓治建築設計事務所を設立、建築とプロダクトデザイン両方のチームが相互に刺激しあい、それぞれ独自のスキルをもたらす環境を生み出す。建築、インテリアデザインから照明・家具デザインに一貫するフィロソフィー「正直なデザイン」から生み出される作品は、国内外から高く評価される。
カリモク家具の起源は、創業者の加藤正平が長年続く材木屋を引き継ぎ、愛知県刈谷市で小さな木工所を始めた1940年に遡る。様々な木製品を生産することで技術を磨き、1960年代に入ると、自社製の木製家具の販売を開始。高度な機械の技術と職人の技を融合させる「ハイテク&ハイタッチ」という製造コンセプトを掲げて木材生産分野における土台を作りあげ、日本を代表する木製家具メーカーへと成長を遂げる。

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