「雨漏り当然」「ワイパーは飾り」「排ガス臭くて当たり前」! これを苦難とも思わなくなってこそ一流の旧車乗りだった

2024.10.09 17:20
この記事をまとめると
■旧車には不具合が付き纏う
■機能の精度が悪かったりコンディションが不安定なのも日常茶飯事
■「最近のクルマは優秀すぎてつまらない」という声も旧車オーナーには多い
古いクルマのあるある現象
  街なかで見かける「旧車」や「古いクルマ」。それはつまり、これまでさまざまなトラブルやアクシデントに遭遇しても、そして廃車寸前になってもレスキューされ、昭和〜平成〜令和の時代を生き延びてきた「奇跡の個体」です。なかには何十年も倉庫で埃をかぶっていたのに、発掘されたのを機に復活した個体もあるでしょう(未だに倉庫の片隅で眠っている個体も数多くあるはずです)。
  生き延びてきた……それは同時に、それなりの「ご老体」であることを意味します。なかには機械としての耐用年数を過ぎているクルマだってあるかもしれません。そんな古いクルマあるある現象をまとめてみました。モノを大切にするのはいいことなんですけどね!
●雨漏りする!
  何しろ古いクルマですから、車体のあちこちが劣化しているのはやむを得ない話。ゴム類なんてその最たる例です。小雨程度なら何とかなるんだけど、大雨に遭遇したときなんて車内にポタポタと雨水が。どうにか帰宅した翌日、助手席の足もとやトランクに水たまりが。
  将来、レストアするときに、ボディのあちこちがサビサビ&グサグサなんだろうな〜なんて思いながら急いで排水して天日干し。旧車オーナーが雨の日に乗りたがらない理由として、サビも心配だし、雨漏りはもっと心配だからということも考えられます。
●ワイパーは飾り?
  古いクルマであってもワイパーは装備されています。そして、たいていの場合、とりあえず動きます。しかし、雨が降ったときにきちんと水滴を拭き取ってくれるかは別問題。同乗者がいる場合、このように突っ込まれます。「ワイパーが役に立ってない!」と。
  そんなときは「ワイパーが役に立ってない!? あんなのは飾りです。最近のクルマに乗ってる人にはそれがわからんのです!」とでもいい返してあげてください。一部のクルマ好きはニヤリとするはずですから。
●ガタガタ音がする!
  古いクルマの維持、それはヤレやガタ、サビといった「経年劣化」との戦いと妥協の日々でもあります。ドアやボンネット、トランクを開けた際のギシギシ音、下まわりから聞こえてくるガタガタ音……。気になり出すと夜も寝られません。
  それでも、休日の駐車場やイベント会場には国内外のさまざま旧車がズラリと並んでいます。本当に致命的なダメージであれば主治医が「そろそろ直しておいたほうがいいよ」と教えてくれるので、多少のガタピシ音は想定内と割り切った方が精神衛生上、いいように感じます。
不便なところもご愛嬌
●ドアが閉まらない!
  ドアは閉まるんです。結果的に。たまにうまく閉まらず、半ドア状態になったりもします。何度も開け閉めしたり、あんまり強く閉めるとほかのところが壊れそうだし、見た目にもカッコ悪い。偶然なのか奇跡なのか、たまに「ストーン!」っと、絶妙な手応えで閉まることがあります。
  その感覚を体に覚え込ませて、次にドアを閉めてみると今度はうまくいかない。「気にしはじめるとキリがないけれど、そんなもんです」と思えるようになると、いよいよ悟りの域に達している証かもしれません。
●排ガスが臭い!
  エアコンはもちろんのこと、クーラーすら装備されていないクルマも珍しくないのが旧車の世界。一応装備されているけれど、送風口からは生ぬるい風が……。そうなると窓を開けて走ることになります。エンジンを始動後や信号待ちなど、ふとしたときに排ガスの臭いが車内になんてことも。
  同乗者からは不評かもしれませんが、オーナーからすれば「いい匂い」であることも!? ほどほどにしないと一酸化炭素中毒になってしまうので注意が必要です。
●コンディションが一定ではない!
「コンディションが一定ではない」ことをもっとも実感できるのは、エンジンのコンディションではないでしょうか。それもキャブ車をはじめとするインジェクション仕様でないエンジンであればなおさら。
  いつもより吹き上がりがいまひとつ、アイドリングが安定しないといったトラブルを予感させる状況から、1年に1度、あるかないかというくらい気もちよくエンジンが吹き上がることもあります。この違いを実感できるのはオーナーと、愛車の面倒を見ている主治医くらいでしょうか。
●家族の理解が得られない!
  四半世紀、あるいは半世紀以上の前の古いクルマを慈しみ、調子がいまひとつであればすぐに主治医のところへもち込み、日がな一日は朝から晩までクルマいじり……。こんなことを繰り返していたら、ほとんどの場合、家族には理解してもらえません。現代の、故障知らずでしかもメンテナンスフリー。真夏でもエアコンがガンガン利く。それが一部の高級車ではなく、ほぼすべての日本車に当てはまります。
  これってすごいことです。それなのに、わざわざ手間と維持費がかかる古いクルマに乗るなんて理解ができない! いや、むしろその感覚のほうが正常なのかも。ここは黙認してもらえるだけでヨシとすべきかもしれません。
●まとめ:それでもなぜか最新モデルに惹かれない不思議
  すべてとはいいませんが、旧車オーナーの「最新のクルマは文句なしに高性能でイイクルマだけど、なぜか惹かれるものがない」という声を耳にします。クルマとしてあまりにもよく出来すぎているからこそ物足りないとは、なんとも矛盾した話ではあります。「ちょっと不便くらいがちょうどいい」「自分がクルマに合わせていく感覚がたまらなく心地よい」。従順なコよりもワガママ娘に振りまわされることに魅力を感じるタイプなのかも!?
  もし、ゆくゆくは旧車を手に入れたいと考えていて、この感覚が理解できるとしたら……旧車を所有することで新たな世界が広がる可能性があります。反対に理解不能だとしたら……最新モデルを乗り継ぐことをおすすめします。

あわせて読みたい

「走行距離の短い中古車=程度がいい」と思ってないか? 中古車選びでハマリがちな低走行車のワナ
WEB CARTOP
灼熱の真夏に「空冷旧車」は走れるの? オーナーが語る「苦労の連続」
WEB CARTOP
スティック状美容液「ウルトラグロウバー」再販決定
PR TIMES Topics
旧車スポーツの中古価格が高騰してるっていうけどどのぐらい? まだ現実的な価格に収まっているクルマ5台の相場を調べてみた
WEB CARTOP
安心して中古車を買うなら保証も程度もバッチリの「認定中古車」! でも「買わないほうがいい」ケースもある!!
WEB CARTOP
【文明堂】期間限定の新色「黄色いこぐま焼き スイートポテト」新発売
PR TIMES Topics
いまでもRX-7のロータリーエンジンが新品で買えるとかマジか! マツダの「旧車乗り」を見捨てない姿勢に脱帽!!
WEB CARTOP
旧車趣味は金食い虫……でもない! 庶民のギリ現実的路線の「200万円」で始められるクルマを探してみた
WEB CARTOP
動物病院からも信頼のペットシャンプーが動物病院3院で展示開始
PR TIMES Topics
オークション史上最高額199億! ポルシェ、フェラーリ…価格高騰が著しいヴィンテージカーとは
GOETHE
新車購入の高揚感で思わず付けちゃったけど……要らなかった!? 納車後ちょっと経つと後悔しがちなオプション7選
WEB CARTOP
山形県初のプリン専門店「山形プリン」開業6周年を記念した特別ギフトセット数量限定販売
PR TIMES Topics
クルマの達人が本当に知りたい、“今乗るべき日本のクルマ”とは?
e-Begin
千葉移住した元OLの相棒は「カスタム・シェビーバン」。理想的サーフライフを拝見!
OCEANS
あなたの動画を自然に翻訳!「AI動画翻訳くん」とは?
antenna
「一生このクルマと添い遂げる」……なんて思いが打ち砕かれる出来事多数! 長く付き合うには「完璧を求めないユルい心」が大切だった
WEB CARTOP
あの嫌な匂いも解消できる!快適な車内を実現するカーグッズ5選
&GP
ロキソニンにまつわる素朴な疑問を薬の作り手が解決! 小さな錠剤に込められた想いとは
antenna
セレブと西海岸カーライフ!【ドミニク・クーパー】は、旧車好きは変わらずとも英国車からイタ車に推し変!?
Safari Online
海へのドライブは帰宅後すぐ洗車……もだけど「帰宅前」に洗う場所があった! 海に行くなら「洗車道具」を積んでおくべき理由を洗車マスターが解説!!
WEB CARTOP
“くるみ割り人形” の華やかな世界観を楽しめる限定デザインBOXが登場
PR TIMES Topics