LINK-J×BioLabs×三井不動産 ライフサイエンス領域のスタートアップエコシステム強化に向け協業開始

2024.10.08 16:27
三井不動産株式会社
スタートアップ・インキュベーション・クラスター「LINK-BioBAY TOKYO」の運営をスタート

本リリースのポイント

- LINK-J・BioLabs・三井不動産は、東京・新木場および日本橋でライフサイエンス領域のスタートアップ・インキュベーション・クラスター「LINK-BioBAY TOKYO(リンクバイオベイトウキョウ)」の運営を開始
- BioLabsは三井不動産が運営する日本橋「GLOBAL LIFESCIENCE HUB」内に「LINK-BioBAY TOKYO」の活動拠点を設置
- BioLabs・LINK-Jは「Tufts Launchpad | BioLabs(米国・マサチューセッツ州ボストン)」で、LINK-J会員の米国内外での活動支援を開始


 一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(本社:東京都中央区、理事長:岡野 栄之、以下「LINK-J」)、BioLabs Global, Inc.(本社:米国マサチューセッツ州、Founder and CEO: Johannes Fruehauf、以下「BioLabs」)、三井不動産株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:植田 俊、以下「三井不動産」)は、三者で東京都が実施する「TIB CATAPULT(グローバルイノベーションに挑戦するクラスター創成事業)」に採択され、この度、ライフサイエンス領域のスタートアップ・インキュベーション・クラスター「LINK-BioBAY TOKYO」の運営を開始したことをお知らせいたします。日本・米国で実績を有する三者の協業により、日本のライフサイエンス系スタートアップ企業のグローバルな成長に資する様々な支援策を提供してまいります。
- LINK-Jは、三井不動産と産学の有志が中心となって設立した、東京・日本橋エリアを本拠点に、産官学連携によるライフサイエンス領域でのオープンイノベーション促進やエコシステム構築、新産業創造支援を行う一般社団法人です。

- BioLabsは、米国・マサチューセッツ州に本社を置き、ライフサイエンス系スタートアップ企業に特化したアクセラレーション/インキュベーションプログラムを実施しています。米国・欧州16拠点で、また、日本では事業連携協定に基づき「iCONM in collaboration with BioLabs」(神奈川県川崎市)で、シェアラボ/オフィスの運営支援を行っています。

- 三井不動産は不動産デベロッパーの枠を超えた「産業デベロッパー」として、賃貸ラボ&オフィス「三井リンクラボ」等の「場の整備」を担うと共に、「資金の提供」を実施、またLINK-Jと連携した「コミュニティの構築」を通じ、ライフサイエンス領域のプレイヤーのイノベーション創出を支援しています。


1.LINK-J・BioLabs・三井不動産は、「LINK-BioBAY TOKYO(リンクバイオベイトウキョウ)」の運営を開始
 LINK-J・BioLabs・三井不動産は、東京都が実施する「グローバルイノベーションに挑戦するクラスター創成事業(通称「TIB CATAPULT」)」 に三者コンソーシアムで採択されました(2024年9月)。三者は東京・新木場および日本橋で、ライフサイエンス領域のスタートアップ・インキュベーション・クラスター「LINK-BioBAY TOKYO(リンクバイオベイトウキョウ)」の取り組みを、下記のとおり共同で運営していきます。提供するプログラムには、BioLabsによるシーズ/アーリーステージスタートアップ向けの特別なインキュベーションプログラムも予定しています。詳細の取り組みは今後LINK-Jのウェブサイト等にてお知らせいたします。

【「LINK-BioBAY TOKYO」の取り組み】
1. BioLabsによるメンタリング&インキュベーションプログラムの提供
- BioLabsが有するメンターネットワークを活用し、ライフサイエンス系スタートアップが米国に事業を展開するためのメンタリング・インキュベーションプログラムを提供

2.「Investor Day」やマッチングイベントの開催
- BioLabs・LINK-Jの各ネットワークに属する企業・エコシステムプレーヤーとスタートアップ企業の面談・マッチングの機会を、イベント開催等を通じて提供。国内外の投資家に対し、経営方針や事業内容等をPRする「Investor Day」やマッチングイベントの開催、「BIO Japan」や「BIO International」への参加・出展支援等を実施

3. ラボ・オフィススペース、実験機器・設備および事業支援プログラムの提供
- 研究開発活動に必要なラボ・オフィススペースや、実験機器・設備を提供し、スタートアップの事業推進をサポート(利用料減免・補助等を含む)
- BioLabsの提供する事業支援プログラムおよび専門家ネットワークを活用して、技術的な支援を提供。また、三井リンクラボのオープンイノベーション支援プログラムも適宜提供


2. BioLabsは三井不動産が運営する日本橋「GLOBAL LIFESCIENCE HUB」内に「LINK-BioBAY TOKYO」の活動拠点を設置
 BioLabsは、三井不動産が運営する「GLOBAL LIFESCIENCE HUB(グローバルライフサイエンスハブ)」に「LINK-BioBAY TOKYO」の活動拠点を設置しました(2024年10月)。神奈川県川崎市殿町の「iCONM in collaboration with BioLabs」に次ぐ、BioLabsの日本国内2か所目の活動拠点となります。
 「GLOBAL LIFESCIENCE HUB」は、日本橋室町三井タワー(東京都中央区)内に設置された国内だけでなくグローバルなライフサイエンス領域のプレイヤーを集積する拠点で、既に国内外のライフサイエンス系アカデミア・VC等が27集積しています。この度の拠点開設により、国内外のライフサイエンス系企業・プレイヤーの集積を促進し、イノベーション創出を目指します。
 GLOBAL LIFESCIENCE HUBの詳細については過去のニュースリリースをご覧ください。
GLOBAL LIFESCIENCE HUBを拠点とするVCの一例
GLOBAL LIFESCIENCE HUB(東京都中央区日本橋)
GLOBAL LIFESCIENCE HUB(東京都中央区日本橋)


3.BioLabs・LINK-Jは「Tufts Launchpad | BioLabs (米国・マサチューセッツ州ボストン)」でLINK-J会員の米国内外での活動支援を開始 - 日米のライフサイエンス起業家の結節点に
 BioLabs・LINK-Jは、BioLabsが運営する「Tufts Launchpad | BioLabs(タフツローンチパッド|バイオラブズ、米国・マサチューセッツ州ボストン)」(※)のエコシステムパートナーとして、米国内外の活動に関する連携を開始しました(2024年10月)。BioLabsは、LINK-Jを通じて日本のパートナーの拠点への受け入れを開始します。
 LINK-J会員は、ボストンで「Tufts Launchpad | BioLabs」をタッチダウンオフィス(一時使用のオフィス)として活用して在ボストン起業家との交流が可能となります。これにより、日本・米国のライフサイエンス領域のプレイヤー間の連携を強化していきます。
 LINK-Jの在米国拠点は、2022年開設の「横浜・LINK-J ライフサイエンス・ラウンジ@NYC(米国ニューヨーク州)」、同年開設のカリフォルニア大学サンディエゴ校キャンパス「フランクリンアントニオホール」内「LINK-J Meeting Room」に次いで3拠点目となります。

※「Tufts Launchpad | BioLabs」
Tufts Launchpad /BioLabsは、BioLabsが運営するボストンのバイオテクノロジー分野のスタートアップに特化したコワーキング・ラボスペースです。
BioLabsにより、スタートアップに必要なリソースやネットワーキング等様々なサポートが提供されています。
■グローバルイノベーションに挑戦するクラスター創成事業(通称「TIB CATAPULT」)について
 東京都が実施する「グローバルイノベーションに挑戦するクラスター創成事業(通称「TIB CATAPULT」)」は、東京都がスタートアップとその支援者のため開設したプラットフォーム「Tokyo Innovation Base(以下、「TIB」)」を起点に、グローバルに成長するスタートアップを生み出すことを目的とした支援事業です。
【HP】
■一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)について
 LINK-Jは、三井不動産と産学の有志が中心となって設立した一般社団法人です。医薬関連企業が集積する東京・日本橋エリアを本拠点に、産官学連携によるライフサイエンス領域でのオープンイノベーションを促進し、新産業創造を支援することを目的としています。医学をはじめ、理学や工学、ICTや人工知能といった新たなテクロノジー等、あらゆる科学の複合領域であるライフサイエンス領域において、分野を超えた内外の人的交流・技術交流を促進していきます。
【HP】
■BioLabs Global, Inc.について
 BioLabsは、科学を基盤とするスタートアップのための絶対的な成長パートナーであり、企業科学の進歩を加速させ、ビジネスを成長させ、世界に永続的な影響を与えることを支援します。 BioLabsは、クラス最高のラボスペース、必要不可欠なビジネスサービス、「実際に行ってみた」 見識を提供するイノベーターやガイドの強力なネットワーク、バイオテクノロジー企業の成長における複雑な運営を通して創業者を導く比類のない経験を持つサイトチームなどを提供し、この領域でのエコシステムに大きな違いを生み出しています。現在、米国では東海岸を中心として各地のバイオクラスターに12拠点を、欧州はドイツ・ハイデルベルグとフランス・パリ近郊に計4拠点を展開しています。また、シェアラボ連携拠点「iCONM in collaboration with BioLabs」を川崎で運営しています。
【HP】
■三井不動産 三井リンクラボ・オープンイノベーション支援プログラムについて
 三井不動産が展開する(1)研究・事業サポート、(2)コミュニケーション・ネットワークサポートプログラムです。「LINK-BioBAY TOKYO」の取り組みと連携します。
・2024年5月30日「研究開発型スタートアップに対するバックオフィス支援を拡充」
・2024年1月29日「三井リンクラボLINK Stockオープン」
・2023年5月18日「三井リンクラボ オープンイノベーション支援プログラム」始動
■三井不動産グループのサステナビリティについて
 三井不動産グループは、「共生・共存・共創により新たな価値を創出する、そのための挑戦を続ける」という「&マーク」の理念に基づき、「社会的価値の創出」と「経済的価値の創出」を車の両輪ととらえ、社会的価値を創出することが経済的価値の創出につながり、その経済的価値によって更に大きな社会的価値の創出を実現したいと考えています。
 また、2024年4月の新グループ経営理念策定時、「GROUP MATERIALITY(重点的に取り組む課題)」として、「1.産業競争力への貢献」、「2.環境との共生」、「3.健やか・活力」、「4.安全・安心」、「5.ダイバーシティ&インクルージョン」、「6.コンプライアンス・ガバナンス」の6つを特定しました。これらのマテリアリティに本業を通じて取組み、サステナビリティに貢献していきます。

【参考】
・「グループ長期経営方針策定」 
・「グループマテリアリティ」 
三井不動産のライフサイエンス・イノベーション推進事業
 三井不動産は、事業領域拡大のための新産業創造を重要な戦略と位置づけています。ライフサイエンス領域では、スタートアップ企業や大学、病院、大手製薬会社等のキープレイヤーが、コラボレーションを通じてお互いの知識・技術・資本を活かしながら、業界の枠を超えて研究開発を発展させていくというエコシステムを、「コミュニティの構築」、「場の整備」、「資金の提供」を通じて構築することで、ライフサイエンス領域におけるイノベーション創出を支援します。
●「コミュニティ」の構築
LINK-Jは、ライフサイエンス領域での「オープンイノベーションの促進」と「エコシステムの構築」を目的とし、それを実現するために、「交流・連携」および「育成・支援」事業を行っています。2024年8月時点の会員数は854、2023年に開催した交流・連携イベントは1142件となっています。

●「場」の整備
三井不動産はイノベーションによる新産業の創造・育成につながるエコシステムを構築する空間(ハード)を整備します。賃貸ラボ&オフィスに加え、東京・日本橋エリアと大阪・道修町近傍エリアにライフサイエンスビルシリーズを14か所展開しており、拠点整備以降、213テナント(2024年8月末時点)が集積しています。

●「資金」の提供
三井不動産はLP投資を通じて、大学・研究機関における高度な技術シーズをより多く実用化させ、ライフサイエンス系スタートアップ企業を支援することにより、新産業創造を更に加速してまいります。

賃貸ラボ&オフィス事業展開
 三井不動産は国内において、新しいアセットクラスである「三井のラボ&オフィス」事業を 2019 年 5 月より開始しています。三井不動産がライフサイエンス領域のイノベーション促進のために取り組む「場の整備」と、一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(理事長 岡野栄之)と連携して行う「コミュニティの構築」の一環となるものです。「三井のラボ&オフィス」は国内において、現在 5 拠点(三井リンクラボ葛西、三井リンクラボ新木場 1、三井リンクラボ新木場 2、三井リンクラボ柏の葉 1、三井リンクラボ中之島)を展開し、今後も首都圏にて開業を予定しています。

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