この記事をまとめると
■クルマをアシと割り切っている人にとってはコスパこそ最優先事項
■高年式でありながら買い得感の高いモデルがある
■最新機能を装備した軽自動車やコンパクトカーが狙いめ
高年式でも安い中古車はある
クルマ好きであれば、こだわりのメーカーや車種などがある人も多く、金額以外にも重要視すべき要素があるとは思うが、移動のアシとして必要に迫られてクルマを購入しようとしている人にとっては、コスパこそが最優先事項である人も少なくない。
そこで今回は、高年式でありながらお買い得感の強いモデルをピックアップしてご紹介しよう。安いとはいえ高年式であるため、くたびれた中古車を買うよりは賢い選択といえるハズだ。
三菱ミラージュ(6代目)
三菱のコンパクトカーとして、2012年に久しぶりに名前が復活したミラージュ。残念ながら昨年夏で日本向けの生産は終了してしまったが、高年式モデルはロングセラーモデルとして熟成が進んだ1台となっている。
とくに2020年4月に実施されたマイナーチェンジ以降のモデルは、三菱の新ダイナミックシールドが採用され、衝突被害軽減ブレーキや歩行者検知機能も追加されるなど、順当なアップデートがなされている。
そんな最後期型のミラージュが、いまなら100万円前後から見つけることができる。走行距離も1万~3万km台と少なめな個体が多く、乗り潰す勢いで使うのであれば非常に魅力的といえるだろう。
ホンダN-WGN(2代目)
軽自動車でありながら質感の高い内外装と走りで安定した人気を誇るホンダNシリーズ。それだけに中古車としてもなかなか価格が下がらずに高値安定となっている。そんなNシリーズのなかでも、比較的安価に狙うことができるのが、トールワゴンスタイルのN-WGNだ。
Nシリーズは2017年9月にN-BOXが2代目へとフルモデルチェンジを果たし、翌2018年8月にN-WGNが、さらに翌年の2020年11月にN-ONEがそれぞれ新型となったが、スライドドアをもつN-BOXとプレミアム感を高めたN-ONEはいまだに高値安定。
一方、N-WGNは総額100万円以下でディーラー認定中古車も狙うことができるほか、安いものでは60万~70万円台のものも見つけることができる。N-BOXでは、この価格帯の車両は軒並み10万kmオーバーだが、N-WGNでは10万km以下のものが多いのも魅力だ。
人気のクロスオーバーSUVやアイサイトだって狙える
スズキ・イグニス
こちらも残念ながら2024年春で販売を終了してしまったモデルとなるが、コンパクトなクロスオーバーSUVとして日常のアシにピッタリといえそうなのがスズキ・イグニスだ。
パワートレインは1.2リッターのマイルドハイブリッドにCVTの組み合わせで、WLTCモードの燃費でも19km/L台を誇り、4WDモデルではビスカスカップリング式のフルタイム4WDシステムを採用し、ヒルディセントコントロールとブレーキLSD効果をもつグリップコントロールが備わるなど、真面目なクルマ作りにも好感がもてる。
また、欧州市場をメインターゲットとしていたこともあって、ハンドリングやスタビリティの高さにも定評があるため、意外にも走らせて楽しいモデルに仕上がっている点も魅力なのだが、80万~90万円ほどの予算があれば、走行距離5万km以下の車両も選べるリーズナブルさももち合わせている。
スバル・インプレッサ(5代目)
クルマで長距離移動をすることが多いユーザーにとって運転支援システムは、一度使ったら未装着のクルマには戻れないといっても過言ではないほど便利なもの。しかし、高性能な運転支援システムを搭載したモデルは高年式であることがほとんどのため、高値となってしまうのが悩みどころ。そこでオススメしたいのが、2016年から2023年まで販売されていた5代目インプレッサだ。
この5代目インプレッサにはアイサイトVer.3が搭載されており、運転支援システムとしての性能は非常に高いレベルにある。また、クルーズコントロールの速度も120km/h区間に対応したものになっているため、高速道路を使って長距離移動を頻繁に行うユーザーにとっては非常にありがたい存在となっている。
そんな5代目インプレッサも、100万円程度の予算があればさまざまな物件から選ぶことができる価格帯となっている。インプレッサには1.6リッターと2リッターが存在しているが、中古車としてはそこまで価格差もなく、動力性能はもちろん2リッターのほうが上なので、余裕があれば2リッターモデルを選びたいところだ。