ハウス食品グループ本社株式会社の子会社で、新規事業の実証を行う「パッチワークキルト株式会社」は、グループ内の新規事業創出プログラム“GRIT（グリット）”から生まれたプロジェクト「タスミィ」の第⼆弾事業実証を開始しました。2024年10月より無人販売に対応した専用什器を導入し、新たな販売形態を採用して「タスミィ」の導入保園を増やし、事業実証の範囲を全国へ拡張いたします。
1．忙しい保護者のお助け晩ごはん 「タスミィ」
「タスミィ」は大人も子どもも満足できるおかずを、保育園の無人販売什器で必要な分だけご購入いただける事業です。急な残業でお迎えが遅くなった、夕食を作る時間や体力が残っていない、そんな時にもスーパーや店に立ち寄る手間は一切なく、保育園のお迎えついでに食べたいメニューを選んで購入できます。
保育園で働く管理栄養⼠監修のメニューを、レンジ対応のレトルトパウチ１袋に“大人1人前＋子ども1人前”の分量でご用意しているため、帰宅後そのまま電子レンジで1分強*温めていただくと、すぐに夕飯のおかずが完成。栄養バランスが考慮された子どもに人気のメニューを囲んで家族一緒に夕飯の時間を過ごすことができます。
*製品により温める時間は異なります。
調理イメージ
事業推進者の石井は、妻の第⼆子妊娠時に120日間のワンオペ生活を経験。仕事・育児・家事とあまりの忙しさに長女が通う保育園のお迎え時、園長先生に「保育園の給食を売って欲しい！」とお願いしましたが、衛生面の観点から難しいことを知りました。この経験から、子どもがいる家族の食課題を解決し未来を変える社会貢献を目指し、ハウス食品グループの新規事業創出プログラム“GRIT”を利用して2020年4月に本事業を起案しました。
「タスミィ」事業推進者 石井 英貴 (いしい ひでたか)
「タスミィ」には、+me（私を足して）という意味と、頑張るお母さんお⽗さんの「助け」になりたいという願いが込められています。「忙しいお母さん・お⽗さんの心の余裕を作り、親子が一緒に過ごす温かい時間を、少しでも増やすこと」をミッションに掲げ、頑張る家族にそっと寄り添う事業を目指しています。
「タスミィ」で夕飯を食べる石井さんのお子さん
2．開始後に大きな反響をいただいた「タスミィ」、多くの声に応え導入保育園を拡大
「タスミィ」は 2023 年 4 月より、⾸都圏にある 10 園を対象に自動販売機（保育園の外に設置した園外販売） による事業実証を開始しました。開始当初から SNS で話題を呼ぶなどご好評いただき、開始 3 カ月で当初目標の 2 倍を上回る売れ行きを達成する保育園もありました。利用した保護者からは、「保育園のお迎え後に子どもを連れてスーパーに行くのは大変。保育園で買えるだけで心が軽くなる」「娘が 『美味しい！』 と親の分まで食べている。こんなに食べてくれるは珍しい！美味しい食事を手軽に買えるのはありがたい」などの声をいただきました。
開始当時は全国各地の保育園からも「タスミィ」への賛同や導入希望をいただきましたが、当時は十分な商品在庫が無く、ご要望に沿うことができませんでした。この度、生産体制の拡充見通しが立ったことと、自動販売機よりもメンテナンスや取り扱いが簡便で保育⼠の負担にもなりにくい無人販売什器を使った園内販売（保育園が商品を買い取り、園内で販売する形式）に転換したことで、導入する保育園の拡大につなげることができました（自動販売機での園外販売は 2024 年 9 月末で終了）。
3．利用者の声を活かし、より使いやすくモデルチェンジを実施
【保護者向けのモデルチェンジ】
●商品デザインの変更
より子どもが食べやすいよう具材のカットサイズや味付けを見直すなど味づくりへのこだわりを強化し、メニューや美味しさが伝わりやすく、子どもに親しみやすいデザインに刷新いたします。
●人気のメニュー8 種類を販売
これまでに販売したメニューの中で特に人気の高かった 8 種類を厳選して販売いたします。
今後も定期的にメニューを拡充する予定です。
【代表メニュー例】
「保育園で人気のハッシュドビーフ」 保育園管理栄養⼠が監修したコクのあるハッシュドビーフ
「やさしい味わいのクリームシチュー」 大人も子どもも満足できるこだわりのクリームシチュー
●展開メニュー
「保育園で人気のハッシュドビーフ」、「みんな大好き煮込みハンバーグ」、「⽢口で食べやすいキーマカレー」、「やさしい味わいのクリームシチュー」、「ごろごろ具材のミートボールデミグラシチュー」、「食べやすい鯖フレークのカレー」、「7 種の具材が入った中華丼」、「⾟くないマーボー豆腐」
●発売日
2024 年 10 月 1 日（※一部園では 9 月 1 日より先行導入済み）
【保育園向けのモデルチェンジ】
●専用の無人販売什器／EC サイトを開設
保育園の負担を配慮し、無人販売什器を無料で貸し出します。保育園の玄関口や事務室のカウンターなど、場所を選ばず設置しやすい形状を採用しています。
さらに、注文専用の EC サイトを開設し製品の発注や管理がスムーズに行えるようにいたします。
保育園は、
１. 無人販売什器を無料でレンタル（レイアウトに応じて複数パターンの中から選択）
２. 専用 EC サイトで商品を発注
３. 届いた商品を無人販売什器に補充・陳列という流れで、「タスミィ」を簡単に導入することができます。
「タスミィ」の導入フロー
4．『保護者にとっても、保育園にとっても嬉しい』 事業を目指して
「タスミィ」はこれまで保護者や保育園からのフィードバックをいただきながら、事業を検証してまいりました。今回のモデルチェンジをもとに、今期は 「100 園への導入」を目標に、様々なロケーションや特徴を持った保育施設ともコミュニケーションを重ねて『保護者にとっても、保育園にとっても嬉しい』事業として成長を目指してまいります。
現在導入している、もしくは今後導入予定の保育園
（栃木県、埼⽟県、千葉県､静岡県、大阪府､岡山県の保育園計 22 ヶ所）
※公開の了承を得た施設のみ掲載
■「パッチワークキルト株式会社」について
ハウス食品グループ内の社員が自ら手を挙げて、新規事業の創出にチャレンジする公募型プログラム“GRIT”（グリット）から生まれた事業を、スモールスタートでスピード感を持ってお客さまに直
接販売しながら、事業の提供価値を検証するために設立された会社です。
“GRIT”は、顧客課題や社会課題を起点とした幅広い新規事業のアイデアを見つけ出し、事業として育てるために2020年から年1回実施しており、2024年に第5期を迎えました。「タスミィ」は“GRIT”の第1期採択プロジェクトです。
■「タスミィ」導入に関するお問い合わせ先 ＜保育園・保育施設からのお問合せはこちらまで＞■
tasmee@patchworkquilt.jp （担当／石井、小島）
