この記事をまとめると
■ウォルト・ディズニーが持っていた初代「ミッキーマウス」の著作権が2023年末で切れた
■著作権切れで商業利用も可能となるため自動車メーカーとミッキーのコラボも増えるかもしれない
■これまでにミッキーマウスとコラボしたクルマたちを紹介
コンパクトカーとミッキーマウスがコラボ
米国ウォルト・ディズニーがもっていた初代「ミッキーマウス」の著作権が2023年末で切れ、2024年1月1日からパブリックドメインとなりました。これは米国の著作権法が、原則として作品発行から最大95年などと定義していることから、ミッキーマウスのデビュー作となった1928年公開の短編映画「蒸気船ウィリー」のミッキーやミニーマウス、作品そのものの著作権が切れたのです。
パブリックドメインになると、作品の動画配信などの商業利用から、キャラクターを使った新しい本や映画といった二次創作が可能となります。今後米国では、2025年にポパイ、2030年にドナルドダック、2034年にスーパーマンと、立て続けに世界的な人気キャラクターの著作権が切れることになり、新たな作品や商品の登場が予想されています。これはもしかして、自動車メーカーもミッキーとコラボし放題になるのでしょうか?
そこで、すでにミッキーマウスとコラボしたクルマたちはどんなモデルがあるのか、また、ほかの世界的人気キャラとコラボしたクルマもご紹介します。
まずは、本格的かつオシャレな大人のミッキーマウス仕様を見せてくれたのが、ふたり乗りのマイクロカー「スマート フォーツー」。2018年11月15日に、スマート誕生20周年とミッキーマウスのスクリーンデビュー90周年を記念した特別仕様車「スマート フォーツー エディション ミッキー ザ トゥルー オリジナル」を発表。2019年3月31日までの期間限定で発売しました。
ボディカラーは、ミッキーをイメージした「ラリーレッド」と、「蒸気船ウィリー」の中のレトロな色合いをイメージした「チタニアグレー」の2色を用意。どちらも、チェック柄のなかにさりげなくミッキーのアイコンが散りばめられた、リヤからサイドにかけてのトリディオンセーフティセルが大きな特徴となっています。このアイコンのなかには、ひとつだけ特別なミッキーが隠されるという、ディスニーリゾートでも人気の遊び心があるのも特徴です。
また、ドアミラーカバーにはミッキーカラーのイエロー、ドアミラー横にはモデル名とディズニーのロゴとともに、ミッキーのイラストが配されたエンブレムが装着されています。
そしてインテリアでも、フルレザーの上質感あふれるシートのヘッドレストにクラシックなミッキーマウスが描かれ、アイコンがステッチされていて特別感満載。
インテリアトリムもボディ同色となっており、室内全体のコーディネートもさすがの仕上がりです。
続いて、日本で初めてディズニーキャラクターを純正用品に採用したメーカーといえば、ダイハツ。2010年12月に、フルモデルチェンジしたムーヴにミッキーマウスのナンバーフレームやフルホイールキャップを設定したほか、シートカバーやカーペットマット、キーケースをセットにした「インテリアパッケージ」が用意されました。
インテリアパッケージの色はホワイトベージュ、ドーリーピンクの2色があり、ホワイトベージュはブラックの小さなドット柄やヘッドレスト裏側のリボンが大人かわいいデザイン。ピンクのミッキーマウスの刺繍もポイントとなっています。ドーリーピンクはホワイトのドットで、同じくヘッドレスト裏側に大きなリボンがあしらわれ、ブラウンのミッキーマウスの刺繍がワンポイントとなっています。
カーペットマットは、同じ配色で大きめのドットのなかに、3つだけミッキーのシルエットがあるというかわいさ。キーケースは、チャック開閉のポーチ型でゴールドの星がふたつ配置され、ミッキーの手がモチーフとなったチャーム付きとなっています。
ディズニーホテルばりの内装が魅力のキャンピングカーもあった
次に、限定5台という超レアなミッキーマウス仕様となっているのが、日本に正規導入が開始されて話題のフィアット・デュカトをベースとしたキャンピングカー。これはキャンピングカーの名門ビルダーとして名を馳せているトイファクトリーが、ディズニーとのコラボとして発表した「DA VINCI 6.0 <Disney100>Edition」です。同社は2022年9月にフィアットプロフェッショナル正規ディーラーとしてステランティスと契約を締結しており、ウォルト・ディズニー・カンパニー創立100周年記念として発表したもの。
その内外装のこだわりはファン垂涎のもので、まず外観は100周年をお祝いするかのような模様が車体をぐるりと囲み、100年前にミッキーマウスが生み出された当時のスケッチブックをイメージ。リヤゲートのウインドウは、ミッキーマウスのデビュー作となった「蒸気船ウィリー」の蒸気船をイメージした丸窓となっています。
そしてスライドドアを開けると、まずキュートなスケッチ風のミッキーがお出迎え。どこか昔のシアターをイメージさせる赤いソファシートは、このためだけに作られた専用生地で、ミッキーとミニーのシルエットが凹凸で表現されています。テーブルにはキャラクターがぎっしりと描かれており、ドナルドダックやプルートといった仲間たちを連想せるブルーやイエローのマットが、ディズニーの世界観を演出。バックゲートを開けると、今度はスケッチ風のミニーマウスが現れ、あちこちにミッキーのシルエットが隠れミッキー的にあしらわれています。
また、収納棚には蒸気船ウィリーをはじめ往年の代表作の有名なシーンがデザインされていたり、オリジナルのミッキーのぬいぐるみやカッティングボード、コースター、シリアルナンバー入りのキーホルダーが付属品としてついてくるのも見逃せないところです。まるで、ミッキーと一緒に旅をしている気分になれそうですね。
さて、2024年で生誕50年を迎えた日本発の世界的人気キャラクターといえば、ハローキティ。その誕生40周年を記念して2014年に登場したのが、三菱ミラージュのハローキティ40th アニバーサリーパッケージです。外観はリボンをモチーフにしたフルホイールカバーや、ハローキティデカールでおめかし。インテリアには、オリジナル手描き風絵柄のシートカバーや、オープントレイアクセントマットが大人かわいい空間を演出しています。限定400台で、購入するともれなくオリジナルのハローキティクッションやマスコット、車検証入がゲットできるのも魅力的でした。
そして最後に、日本でも大人気の世界的キャラクター、スヌーピーとコラボしたモデルといえば、2000年に登場した三菱パジェロミニ・スヌーピーエディション。これはスヌーピーの生誕50周年を記念した特別仕様車で、ヘルメットを被ったお馴染みのスヌーピーがサイドデカールとしてあしらわれ、スヌーピーが登場するコミック「ピーナッツ」の作者、チャールズ・モンロー・シュルツのサインも。タイヤハウスカバーやホイールキャップ、リヤのマットガードも専用のスヌーピー仕様となっています。
インテリアでは、思わずクスッと笑ってしまう表情豊かなスヌーピーがドアトリムクロスに使われていたり、シートにはスヌーピーの刺繍、スピードメーターにもスヌーピーが入っているのが特徴です。この後、パジェロミニ スヌーピーエディションIIが発売されますが、こちらはフロントグリルにもSNOOPYの文字が入るなど、よりコラボ感が強いモデルとなっています。
ということで、キャラクターのファンなら一度は乗りたい、メーカーのこだわり満載のコラボモデルたちでした。