ラジオ日本『わたしの図書室』一度、聞いたら忘れられない、ぞっとする物語!

2024.09.13 00:00
2024.09.13 up提供:ラジオ日本
文学作品の朗読番組、ラジオ日本の『わたしの図書室』では、岡本綺堂の怪異譚集「近代異妖篇」から「木曽の旅人」「影を踏まれた女」を4週連続放送。そこに出るのは怨念なのか、死霊なのか、はたまた物の怪なのか?秋の木曽山中、十三夜の江戸を舞台に、岡本綺堂の怪奇の世界が繰り広げられる。


 「修善寺物語」など新歌舞伎の劇作家、また「半七捕物帳」などの時代劇推理作家として知られる岡本綺堂は、一方で、「三浦老人昔話」「青蛙堂鬼談」などの怪奇もの、怪談も数多く残している。

 岡本綺堂は明治5年(1872年)に東京・高輪で生まれた。父親は元徳川幕府の御家人で、維新後はイギリス公使館で書記を務めていた。幼いころから父の影響で、芝居や歌舞伎に親しんで育つ。綺堂の随筆「明治劇談/ランプの下で」には、父親に連れられて市川團十郎の楽屋を訪れたことなどが書かれている。

 また、同著によると、近所の湯屋の番台で暇をつぶしていた元旗本の息子・金さんに借りた草双紙、また、外国帰りだった叔父が語る西洋の怖い話などの影響で、「わたしの幼稚な頭は芝居と怪談とで埋められてしまった」という。



【放送予定と作品紹介】
9月12日(木)・19日(木)23:30~24:00放送 「木曽の旅人」  
★朗読:羽佐間道夫
 語り手はT君。
 父との旅の途中で訪ねた軽井沢の宿で出会った男から聞いた昔話。
 その男は山で材木を採る杣(そま)。6歳の息子とふたりで山の小屋で暮らしていた。そこへある晩、ひとりの若い旅人が疲れた足を休めにやってくる。しかし、なぜか幼い子供はその男におびえ、賢いはずの犬は狂ったように吠え続ける。この旅人はいったい何者なのか? 
 大正2年に「炭焼の話」として「やまと新聞」に初出。のち、「木曽の旅人」と改題された。物語の流れはほぼ同じだが、結末は大きく変更されている。
 声優界の重鎮、羽佐間道夫の迫真の朗読が聞きもの。


9月26日(木)・10月3日(木)23:30~24:00放送 「影を踏まれた女」  
★朗読:井田由美(日本テレビ・アナウンサー)
 語り手はY君。月夜といえば、こんな話を知っている。
 明日は十三夜という晩のこと。江戸・柴井町の糸屋の娘が、通りで遊ぶ男の子たちに影を踏まれてしまう。男の子たちは逃げ回る娘を取り巻きその影を思うままに踏んだ。自分の影を踏まれると寿命が縮まる。そんな言い伝えを気に病んだ娘は、悪霊に憑かれたのか鬼に魅入られたのか、みるみる衰えていく。心配した両親は老いた行者に言われるまま、ある夜の子の刻(深夜12時)、1本のロウソクに火を灯して眠る娘の影を映し出した。果たしてそこに映ったものは? 井田由美の醸す静かなるおどろおどろしさが耳に残る。
わたしの図書室放送局:ラジオ日本放送日時:毎週木曜 23時30分~24時00分出演者:羽佐間道夫、井田由美(日本テレビアナウンサー)
出演番組をラジコで聴く
羽佐間 道夫井田 由美
※放送情報は変更となる場合があります。

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