仏教界、そしてマインドフルネス流行に衝撃!全米で話題になった本がついに翻訳出版へ

2024.09.13 05:25
仏教と科学に興味がある全ての方々に、深い洞察と楽しみを提供したいと考えています。本書を手に取り限定リターン動画を視聴することで新たな視座を得ていただけることを願っています。超豪華限定リターン動画出演者:エヴァン・トンプソン(著者)、藤田一照(監訳者)、下西風澄(監訳者)、仏教のアレ編集部(翻訳協力)書籍とプロジェクトについて
『仏教は科学なのか 私が仏教徒ではない理由』エヴァン・トンプソン著 2024年11月末日発売予定
"本書は、仏教を理解しようとする多くの科学者や哲学者の必読書となるだろう。"
――心理学者・哲学者 アリソン・ゴプニック
"破壊的かつ包括的な批評である。"
――哲学者 ジョナルドン・ガネリ
昨今では仏教哲学の有用性、マインドフルネスの効果に関する本が増え、世界中でブームになっています。しかし、著者は「仏教は他の宗教とは一線を画す理性的な哲学であり、最先端の科学と合致する」「仏教はまさに心の科学」というような表現は誤りだと主張します。 
本書は、仏教に関する実践や科学に関する議論を真摯に掘り下げ、我々にさまざな視座を与えてくれます。今日の仏教モダニズム、マインドフルネス流行に対する挑戦的な論考であり、アカデミズムから瞑想実践者まで、仏教哲学やマインドフルネスに関心のあるすべての人々にとって注目せざるを得ない必読の書となるでしょう。新刊『仏教は科学なのか』+クラファン限定リターン特別動画を特別価格で受け付けいたします!
本書は仏教、哲学、認知科学の領域にまたがるとてもユニークで専門的な内容ですので、監訳者に藤田一照さん、下西風澄さん、翻訳に護山真也さん、翻訳協力に「仏教のアレ」編集部の遊心さん、道宣さんという今回の翻訳プロジェクトに最もふさわしい方々にご協力頂き、何年も読まれるような翻訳書を目指して仕上げました。さらに、『仏教は科学なのか』を10倍楽しんで頂くためにクラファン限定リターン動画をご用意しました。これは本当に貴重なコンテンツです。詳しくは各動画予告をご覧ください。
"本書で語られている仏教に関する議論や認知科学の知識は、この先日本でも常識になると思います。"
――藤田一照(元曹洞宗国際センター所長、『現代坐禅講義 – 只管打坐への道』著者)


"現代の意識の哲学において最も重要な哲学者のひとり、エヴァン・トンプソンの初邦訳。哲学・科学・宗教を横断する壮大な思考が、丁寧な論証によって綴られた一冊。ダライ・ラマと共に科学と宗教の対話の場を創設した神経生物学者フランシスコ・ヴァレラの意志を継ぐ哲学者が、現代の仏教と科学の関係をどのように捉えているのか。意識とはなにか、自己とはなにか、この本を読んであらゆる観点から考えてみて欲しい。"
――下西風澄(『生成と消滅の精神史 終わらない心を生きる』著者)


"本書は難解な一冊である。語義や文脈が複雑だということもあるが、なにより読者に特殊な読解を迫るからだ。認知科学と仏教実践をめぐる幾つものトピックでは、「認知」というものが如何なるものであったか、特に読者当人が想定している自身のそれについて幾度にわたり再考させられる。そのための「深い洞察」を得ることが必然的に求められるという点においても、現代に適切な議論の足場を吟味できるという点においても、本書は「本来的な意味で」自己啓発的だと言える。読み進めるたびに余儀なくされるであろう、度重なる沈思は、私の認知が如何に世界と繋がりをもつのかについて、現象学的な形をとらざるを得ない。当然のこと、その看破に至ってはかけがえのない価値を読者にもたらすことだろう。本書と向き合うその営為は、まるで瞑想的といってよい。本書が一般の読者にも、科学者や仏教指導者などの専門家にも、よい対話のパートナーとなることを願っている。認知とは、自己とは、その世界との繋がりとは、それらを明らかにするための最良の一冊であることは疑いない。何を隠そう、それを知るために我々仏教徒も坐っているのだ。ぜひ腰を据えて向き合ってほしい。"
――「仏教のアレ」編集部 遊心(曹洞宗 僧侶)
リターンについて1.  書籍: 『仏教は科学なのか』定価:2970円(税込み)
エヴァン・トンプソンが鋭く切り込む、仏教と科学の論考。「仏教は心の科学である」という流行の見方に大胆な疑問を投げかけ、両者の関係を根本から再考します。認知科学の最新の知見を駆使し、仏教思想を新たな角度から分析。瞑想実践者から研究者まで、すべての読者に新たな気づきをもたらすこの1冊であなたの仏教観が大きく変わるかもしれません。トンプソンの革新的な視点と鋭い分析が、仏教と科学の対話に新たな地平を開きます。
はじめに Introduction
リンディスファーン協会にて/仏教哲学の学びとロバート・サーマン/フランシスコ・ヴァレラとの出会いと瞑想実践の日々/「心と生命研究所」の仏教例外主義/瞑想リトリートの体験中の疑問/仏教モダニズムの問題/私が仏教徒ではない理由/本書の構成と狙い
第一章 仏教例外主義の神話 The Myth of Buddhist Exceptionalism
仏教例外主義 /仏教モダニズム/宗教の定義/サティ(気づき)とは何か――ニャナポニカ・テラ/仏教は信仰か――サム・ハリスの東洋例外主義/科学者としてのブッダ?――サティア・ナラヤン・ゴエンカ/ゾクチェン・ポンロプ・リンポチェと史的ブッダ/アラン・ウォレスにおける「宗教」と「科学」の定義/現象学による科学批判/ダライ・ラマと「仏教の科学」/仏教だけが「科学的」なのか/仏教は経験主義なのか
第二章 仏教は真実なのか? Is Buddhism True? 
ロバート・ライト『なぜ仏教は真実なのか』/仏教と進化心理学/ライトの議論に対する四つの疑問/第一の疑問:進化心理学は人間の心を理解するための正しい科学的なアプローチなのか?/進化心理学が間違いである四つの理由/第二の疑問:進化心理学は科学を仏教と関係づけるための正しい枠組みなのか?/身体性認知科学とは何か/身体性認知科学と仏教における自己/中観派の空の教え/仏教と科学との真の対話を実現するために/第三の疑問:自然主義的な仏教には説得力があるのか?/涅槃のパラドクスと伝統的な仏教の態度/涅槃のパラドクスと自然主義的な仏教/実存的な心の変容としての涅槃/第四の疑問:「仏教は真実なのか」という問いはそもそも妥当なのか?
第三章 仏教は無我説か?――急ぐべからず No Self ? Not So Fast 
無我説と認知科学の親和性に対する疑問/心身とは異なる自己/『無我相経』におけるふたつの議論/第一の選択肢/第二の選択肢/第三の選択肢/なぜブッダは無我を明言しなかったのか/ヴァジラー尼による無我の教え『ミリンダ王の問い』における無我/アビダルマの還元主義/無我説に対するニヤーヤ学派の批判/仏教説とニヤーヤ学説に対する認知科学の評価/現代の哲学者たちは自己をどう捉えているか/自己意識が構築する自己/構築された自己、錯覚の自己/仏教と自己認識/認知科学、エナクティブ主義、そしてコスモポリタニズムにおける自己
第四章 マインドフルネスへの熱狂 Mindfulness Mania
現代のマインドフルネスの問題点/マインドフルネスは科学的か/エナクティブ・アプローチ/瞑想と脳の関係に対するふたつの反論/第一の反論の第一段階:認知は脳にあるのではない/第一の反論の第二段階:認知機能と脳領域は一対で対応しない/第二の反論の概要/第二の反論の第一段階:認知・情動・身体のスキルを統合する訓練としてのマインドフルネス/第二の反論の第二段階/4E認知科学によるマインドフルネス/身体化された認知(embodied cognition)環境に埋め込まれた認知(embedded cognition)拡張された認知(extended cognition)/行為に導かれる認知(enactive cognition)/メタ認知としてのマインドフルネス/結論
第五章 悟りのレトリック The Rhetoric of Enlightenment 
仏教モダニズムによる悟り/覚りの曖昧さ/瞑想状態は概念的思考を伴うか/四禅・三明・九次第定/涅槃とは何か/悟りをめぐる論争と超宗派的アプローチ/信仰をもたないまま悟りの内容を語ることはできるのか/悟りのレトリックに対する批判の概要/概念依存性の問題/愛の概念依存性の問題/悟りの概念依存性    /三つの結論
第六章 コスモポリタニズムと会話 Cosmopolitanism and Conversation 
悟りの探求/梵天勧請の謎/ウパカとアージーヴィカ教の教え/サンスクリット・コスモポリス/コスモポリタニズムの現代的意義/ヌスバウムのコスモポリタニズム/シェフラーのコスモポリタニズム/アッピアのコスモポリタニズム/フランシスコ・ヴァレラが語る科学と仏教の対話/仏教と科学の対話におけるふたつの極端/仏教モダニズムとヴァレラ/「心と生命の対話」プロジェクト/アフリカ哲学から見たコスモポリタニズム/仏教徒ではなく仏教の善き友人として


著者 エヴァン・トンプソン Evan Thompson
ブリティッシュ・コロンビア大学哲学科教授。認知科学、心の哲学、現象学、異文化哲学(特に仏教やその他のインド哲学の伝統)の観点から、心、人生、意識、自己について執筆している。フランシスコ・ヴァレラとの共著に『身体化された心―仏教思想からのエナクティブ・アプローチ』(工作舎)がある。
監訳 藤田一照 
東京大学教育学部教育心理学科卒業。東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程を中途退学し、曹洞宗の紫竹林安泰寺にて得度、僧侶となる。1987年よりアメリカ合衆国マサチューセッツ州のヴァレー禅堂で禅の講義や坐禅指導を行う。2010年より2018年までサンフランシスコの曹洞宗国際センター所長(第2代)を務める。神奈川県の葉山にて実験的坐禅会を主宰。著書に、『現代「只管打坐」講義』(佼成出版社)、共著に『〈仏教3.0〉を哲学する』(春秋社)ほか、共著や訳書が多数。
監訳 下西風澄
東京大学大学院博士課程単位取得退学。哲学と文学を中心に執筆。著書に『生成と消滅の精神史─終わらない心を生きる』(文藝春秋)。論文に「フッサールの表象概念の多様性と機能」(『現象学年報』第33号)、「生命と意識の行為論:フランシスコ・ヴァレラのエナクティブ主義と現象学」(『情報学研究』No.89)など。執筆に「生まれ消える心 ─ 傷・データ・過去」(『新潮』2023.5)、「演技する精神へ ─ 個・ネット・場」(『文學界』2023.6)、「青空を見つめて死なない」(『ユリイカ』2024.4)ほか。
翻訳 護山真也
信州大学人文学部教授。研究分野は、印度哲学・仏教学。ウィーン大学博士課程修了(Dr. Phil.)。著書に『仏教哲学序説 (未来哲学双書) 』(ぷねうま舎)、共著に『シリーズ大乗仏教 9 認識論と論理学』(春秋社)など。論文に「仏教認識論とエナクティブ・アプローチ」(『比較思想研究』第43号)ほか。
翻訳協力 「仏教アレ」編集部 遊心 道宣
哲学や宗教に関心を持つ中で仏教に魅力を感じ、立教大学と上智大学を卒業後、ドイツ人の禅僧ネルケ無方師の元で出家得度。安泰寺と永平寺の修行を経て、20代を通して1万時間以上の坐禅をしてきた30代の僧侶2人組。各地で坐禅会や長期間の摂心などを主催し、精力的に仏教実践に携わる。

2. 10倍楽しむ特別動画 I: 「エヴァン・トンプソン×藤田一照×下西風澄 特別セッション(日本語字幕付き)」
出演:エヴァン・トンプソン、藤田一照、下西風澄   約60分
異端の哲学者エヴァン・トンプソン、日本を代表する禅僧藤田一照、気鋭の哲学者下西風澄による知的対話を60分にわたってお届けします。鋭く切り込む質問、書籍では語られなかったトンプソンの最新の思索に迫り、理論と実践の架け橋となる貴重な議論が展開される予定です。
3. 10倍楽しむ特別動画 II: 「なぜ私たちは仏教徒なのか」
出演:藤田一照、「仏教のアレ」編集部(遊心、道宣)   約90分
第一線で活動をされてる仏教実践者たちが90分にわたって語ります。出演者それぞれの立場から仏教の実践と本書のユニークな論点を共有します。「アメリカにおける仏教の変遷」「仏教は科学で説明できるのか」「悟りのレトリック」「仏教の探究とは何か」などエキサイティングなトピックが扱われています。




4.  10倍楽しむ特別動画 III: 「『仏教は科学なのか』のアレ」
出演:「仏教のアレ」編集部(遊心、道宣)   約50分
本書をより深く、より楽しく読むための特別ガイドをお届けします。「仏教のアレ」編集部のおふたりが、本書の重要キーワード、難しく感じるような言葉やその背景を丁寧に解説し理解を向上させてくれます。本書を読む前に重要な問いを持って読書に挑めます。この特別ガイドを活用することで、本書の内容をより良く理解できる内容になっています。




5. 10倍楽しむ特別動画 Ⅳ: 「認知科学と仏教」
出演:下西風澄、「仏教のアレ」編集部(遊心、道宣)   約90分
認知科学と仏教の接点を探るための下西風澄さんによる特別講義です。フランシスコ・ヴァレラの身体性認知科学の背景やエヴァン・トンプソンの思想背景をより理解し、楽しめる前提知識をシェアします。下西さんの純粋な仏教への疑問と仏教実践をしてきた「仏教のアレ」編集部のやりとりも圧巻です。




主催者からのメッセージ
仏教との出会いは、私の人生に幾度となく救いをもたらしました。長らく私は、仏教を宗教というよりも科学的な哲学だと信じて疑わず、「仏教のアレ」編集部の遊心さんと道宣さんの読書録で本書に出会うまでその認識は大きく覆されることはありませんでした。
本書は私に衝撃を与えました。「仏教は真実なのか」「認知とは何か」「信仰とは何か」「悟りは概念に依存するのか」など、仏教の根本を問い直す刺激的な論点の数々。その魅力に取り憑かれ、即座に翻訳出版の構想を練り始めたことを今でも鮮明に覚えています。
特別リターン動画の予告編をぜひご覧ください。一照さん、下西さん、そして「仏アレ」のおふたりによる刺激的な対話を通じて、知的興奮を体験していただけると思います。個人的に印象深かったのは、「なぜ私たちは仏教徒なのか」で、"自分も仏教モダニストなのではないか"、"自分たちは本当に仏教徒と言えるのか"といった率直な問いかけがなされていたことです。この対話から、「知的誠実さとは何か」について多くを学べると感じました。また、「認知科学と仏教」のセクションも非常に興味深いものでした。ここでは、認知科学の背景や仏教との共通点などが探られています。哲学を専門とする下西さんと、仏教実践を重視する「仏教のアレ」編集部のふたりによる対話は、本書を何度も読み返したくなるほど豊かで魅力的なものとなっています。
仏教哲学やマインドフルネスに関心をお持ちの方々にとって、この企画は新たな地平を開くものになるでしょう。この特別リターンは本書を10倍楽しめると同時に理解を10倍深めるものです。特別動画はこのプロジェクト限定でのご提供となりますので、どうかこの貴重な機会をお見逃しなくご参加ください。仏教と科学の対話が織りなす最先端の知的冒険に皆さまをご招待し、ともに仏教と科学の新たな探求の旅に出発できることを願っています。特別リターンで得た感動と興奮を周りの方々とも分かち合い、さらなる学びや議論の糧としていただければ幸いです。
Evolving 代表 糸賀祐二

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