絵本の贈り物プロジェクト ~亡くなった赤ちゃんとそのご家族へ~

2024.09.03 19:45
死産にまつわる絵本を作成し、流産や死産を経験したご家族に届けたい!プロジェクトの実行者について
はじめまして。プロジェクト実行者の鈴木れい子と申します。私は、流産や死産という深い悲しみに直面したご家族を支援するためのプロジェクト「
」を立ち上げました。
Cotton Flower Projectでは、医療機関に「天使ママお産セット」の常備を推奨する活動を計画しています。
私は、自身の死産の経験から、産院で天使ママ(赤ちゃんを亡くしたママ)のための準備がもっと進められるべきだと感じています。

Cotton Flower Projectは、赤ちゃんを亡くした経験者の皆様、自助グループの皆様、医療従事者の皆様、イラストレーターさんなど、多様なバックグラウンドを持つ方々の協力を得て、このプロジェクトを推進しています。
言葉にできない悲しみを持つご家族に寄り添い、その痛みを少しでも和らげることができるようなサポートをしたいと考えています。

このプロジェクトで実現したいこと
Cotton Flower Projectの一環として、流産や死産を経験されたご家族に向けて、赤ちゃんを失うことについて描いた絵本を作成し、個人の方へは無料で、グリーフケアなどを行うサポート団体などへは送料のみをご負担いただき、お届けすることを目指しています。
この絵本を通じて、悲しみや小さな命を大切に想う気持ち、亡くなった赤ちゃんとの向き合い方を共有し、当事者であるご家族の心の負担を少しでも軽減したいと考えています。
また、社会全体に対しても、このような経験を持つ人々への理解を深めるきっかけになればと願っています。

絵本制作のきっかけ
私は、妊娠36週で第二子を死産しました。陣痛が来て「もう会えるんだ!」と思い、産院に到着後、心拍が確認できず「子宮内胎児死亡」を宣告されました。
それはあまりに突然で、しかし、分娩台の上にいた私には選択の余地もなく心の準備もできず、亡くなった息子を産声のないお産という形で産み落としました。それは病院到着からわずか2時間での出来事でした。
その後の人生は思い描いていたものとは全く別のものに変わってしまいました。
自責の念、周囲への憤り、無気力、虚無感・・・。
私だけではなく、家族・親族・友人などもあらゆる関係者が辛い思いをしていたと思います。そして、その思いは今も消えることはありません。
出産翌日、赤ちゃんを連れずに帰宅した私に、当時2歳だった長男は泣きじゃくりながら言いました。
「赤ちゃんは?」「弟は?」
私たち家族は、大人である自分たちでさえ受け入れられていない「赤ちゃんの死」を、ましてや2歳の子どもにうまく説明することができませんでした。
また、「何もなかった。最初から居なかったことにしたい。」という夫の言葉に愕然とし、傷ついたこともありました。
しかし、これらの経験が今回の絵本制作につながりました。
私は、赤ちゃんを亡くすという深い悲しみに直面した際の孤立感、当事者でなければ理解できない痛みを身をもって知ると同時に、世の中には同じ経験をした方が驚くほどたくさんいるということを知りました。
また、20年、30年前に経験された方も当然に居て、赤ちゃんを亡くした親族の思いや苦しみは全世界・前世代共通の普遍的なものだと感じています。
どんなに短い時間であってもママのお腹に確かにいた赤ちゃんを忘れないでほしい。一人でも多くの悲しむご家族に寄り添いたい、その痛みを少しでも和らげたい。受け入れ難い事実とどのように生きていくかを一緒に考えたいという強い思いから、絵本制作を決心しました。

絵本の内容
~ あらすじ ~
ぼくは弟が生まれてくるのを楽しみにしていた。
豆つぶみたいな弟の写真をママから見せてもらって、とっても嬉しかった。
電車のこと、いっぱい教えてあげようと思ってた。
ママのお腹のなかの弟に、たくさんたくさん話しかけた。

それなのに、生まれてきた弟は、ピクリとも動かなかった。
弟に会うことをあんなに楽しみにしていたのに。
どうして・・・
~ 絵本の特徴 ~
タイトルは「いのちの長さはだれが決めたの?」です。
弟が亡くなったことに触れた「ぼく」は、死について考えます。
そして、人生で初めて大切な家族の「死」に触れたぼくに、ママは想いと願いを込めて会話をします。
なぜあの子が死んでしまったのか、意義なんて分からない。
でも、あの子の居ないこの世界で生きていかなければならない。
ストーリーは、あくまでも「赤ちゃんの死を現実としてとらえる」ことを大切にしました。曖昧で空想的な表現はせず、生物学的・文学的・宗教的・国際的な「死」に対するまなざしに触れながら、亡くなった赤ちゃんをどう想っていくかを考えられる内容にしたかったからです。
この絵本の最後のメッセージは、私が息子に伝えたいことでもあり、同じ経験をした方々にも伝えたいことでもあります。

148mm×148mm中綴じの手に取りやすい大きさ・仕様で、やさしく、ぬくもりを感じられる紙を選んで制作します。
~ イラストレーター紹介 ~
イラストレーター
水彩絵の具でこどもや動物の絵を描いています。
優しくおだやかな気持ちになれるような絵を目指しています。
東京都 八王子出身 元アニメーター
愛知県の山奥在住 
田舎で暮らす3児の母
MJイラストレーションズ13期  
イラストレーターズ通信会員
■仕事履歴
くわばたりえ著「ママの涙」イラストレーション
大城昌平著「ちいさく生まれた赤ちゃんとしての出発」
児童書・教科書 表紙、挿絵  雑誌イラストカット
似顔絵、デザインなど
■展示
東京・愛知などで展示会を開催
ー 今回の絵本制作にあたって ー
子どもを持つ親であれば、妊娠、出産、そして子育ての中で、子どもの生と死について考えること、たくさんあると思います。
もうすぐ生まれてくる…という気持ちの中で、緊張や喜び…色んな感情が湧いてきます。 
そんな中で、もし子どもがお空へかえってしまったら…
心に大きな穴が開いてしまい、きっとずっと、そのことばかり考えてしまうと思います。
絵本づくりのお話しをいたいたとき、大きな悲しみを抱えながら幼い子どもを育てつつ、プロジェクト立ち上げをしようとするれい子さんの気持ちの強さに感銘を受けました。
この絵本は、悲しみの中にいる人の心に、そっと光を届けるような、悲しい気持ちに蓋をせず、振り返ることができるような、そんな作品になったと思います。
これまでの活動と準備状況
プロジェクト開始に向けて、さまざまな準備を進めてきました。
絵本のコンセプト作りからストーリー構築、イラストのデザインに至るまで、流産や死産をテーマにした適切な表現方法を模索してきました。

イラストレーター 福光 文さんとともに、現在、レイアウト調整・色校確認等を行い最終段階に入っています。
また、位牌のイラストとして「
」様、メモリアルベアのイラストとして「
」様、「Baby Loss Awareness Week」とその国際シンボル「ピンク&ブルーリボン」の周知活動等を行う「
」様にもイラスト掲載の許諾協力をいただきました。
リターンについて
絵本完成後、お礼のメールや絵本の発送を行います。
【お気持ち応援コース】
1,000円/5,000円/10,000円/30,000円/50,000円
リターン経費を抑え、今後の活動のために大切に活用させていただきます。
お礼のメールをお送りいたします。
【絵本リターンコース】
3,500円/6,000円/10,000円
コースに合わせた冊数とお礼状をお送りします。

資金の使い道
・イラスト依頼及び印刷 一式 350,000円
・その他(リターン発送費、今後の絵本等発送費など)

スケジュール
2024年9月上旬 絵本原稿完成
2024年9月中~下旬 印刷会社入稿
2024年10月中旬 クラウドファンディング終了
2024年10月中~下旬 リターン順次発送

最後に
私たちの絵本プロジェクトにご興味を持っていただき、ありがとうございます。
この絵本が、一人でも多くの悲しむご家族のもとへ届き、心の支えとなることを心から願っています。また、このプロジェクトを通じて、社会全体に流産や死産にまつわる理解と寛容が広がっていくことを期待しています。皆様の温かい支援とご協力を心よりお待ちしております。
最後になりましたが、当初、すべて自費でひっそりと活動を行おうとしていた私に、多くの人に知っていただくためにもクラウドファンディングを活用してはどうかと背中を押してくださった関係者の皆様、本当にありがとうございます。厚くお礼申し上げます。

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