創業は明治42年9月。株式会社としての設立は昭和48年8月16日。天野宝国株式会社は国内産レザー及び海外産レザーの原反を、各製造工場、メーカー(財布、鞄、ハンドバッグ、靴、ベルト、洋服)や卸問屋(バック・靴製品卸)への卸売販売や、原反販売の為のレザー新商品の技術開発に取り組んで事業を続けてきた。
取扱商品は一般的な牛革をはじめ、独自の仕入れルートを生かし、カーフやペッカリー、コードバンといった特別な革なども取り扱っている。海外の商品は主にフランス、イタリア、トルコ、パキスタンより仕入を行っている。
レザー卸である天野宝国株式会社がレザー原反を提案する傍ら、何故皮革製品メーカーも提案するかを紹介しよう。
Asakusa革百貨店事業の発案。メーカー技術と皮革で作った商品の卸しを開始
弊社は、一般的な皮革原反を卸すことだけでなく、数多のメーカーとの取引を行っているため、製品を卸すことも可能であり、より一般消費者に近い顧客にメーカーの技術と弊社皮革で作った商品を卸すことを始めた。
その業態として皮革レーベル「ASAKUSA革百貨店」事業を発案し、2021年より商品の卸事業と、原反を探しに来た顧客へメーカーも提案している。
ものづくり業界自体の発展に貢献したい。浅草の皮革業界とサステナブル文化の融合によって
弊社は創業明治42年という五つの時代に渡る企業経営のバトンを引き継いできた。大量生産、大量消費といった日本人の戦後の価値観はとうに過ぎ去り、いかにして企業経営に独自性のある視点を持ち込むかが求められている。つまりどこでも買える商品であるならば、弊社で買う必要はなく、そこは値段のみが介在し安く売れる会社のみが勝者となるばかりである。
弊社はその為、他社では扱うことが出来ない商品を主眼にし、海外、特に弊社の外国語が良く通じる国での取引を拡大してきた。これらは全て内需を元に売上を上げていくということである。日本の第三国へのオフショア工場取引は、値段の上では売り上げに寄与することが出来るが、本質的には日本人の生活を豊かにすることが出来ないと、弊社では考えている。つまり唯一の価値観をもって、独自性のある商品(革製品)を開発すれば、必ず海外需要をとりこむことが可能だということである。
弊社では製品メーカーも紹介する“ASAKUSA革百貨店事業”をすすめることで、日本の製造業の現場である台東区に根差したものづくりの精神を体現し、浅草の皮革業界という地場産業とサステナブル文化の融合を目指し、弊社だけでなくこのシュリンクしたものづくり業界そのものの発展に寄与したいと考えている。
人や時代に合わせた革を提案。小物や家具作りに至るまで多岐に渡る製品開発
■ブランドコンセプト
天野宝国株式会社は明治42年に創業し、革を必要とするあらゆる人に向けて、時勢に合わせた良質な革を開発・提案してきた。従来の枠に捉われない新しい表現を経験豊富な加工技術に合わせて提案している。
■ブランドの営業に関して
ASAKUSA革百貨店という皮革レーベルを発案し、革問屋、製品メーカー、タンナー、加工屋といった従来の枠に捉われずレザーとレザー商品を提案していくことをすすめている。
レザー原反については、兵庫県、和歌山県、埼玉県、東京都、また海外ではフランス、イタリア、トルコ、香港、パキスタン、ポルトガル、ブラジルと幅広い仕入先からあらゆるレザーを入荷している。
また、製品メーカーもハンドバック、財布小物、靴、ベルト、洋服メーカーと多岐にわたり、原反を探しに来た顧客にメーカーを通して製品の提案も可能としている。
<製品サンプル;バック、財布、革小物、ベルト>
製造先は多数になるので顧客の好みに合わせて紹介先をアレンジ可能。
<他社と共同開発したAGING ROSE>
ヌメ革を使い、一生枯れないバラの花を考案。
<LWGシルバー認定の繁栄皮革のレザーを使った家具>
ヌメの特性を活かした家具作りも可能。
<フランスLWG認定を受けたレザーで制作したLIGHTNING No.391>
型をオマージュし究極のBTOを追求できる。
<レザー原反サンプル>
仕入先は国内含め、世界各国から一流のレザーを調達可能。
問い合わせや新規顧客が増加。皮革メーカーやECサイトを通じて
私たちはレザーを必要とするあらゆるお客様を対象に製品を提供しています。
また最近はINSTAGRAMを中心として、商品への問い合わせや新規お客様の来訪が増えてきました。
しかしながら浅草のモノづくりに貢献は出来ているが、まだまだモノづくりへの貢献度が不十分だと感じています。
そこで9月4日~6日の第98回東京インターナショナルギフト・ショー秋2024に再度出展し、素材とメーカーの紹介を続けていきます。
皮革製品メーカーさんからは引き続き新しいお取引先様のご紹介をいただいています。
ECサイトも開設しエンドユーザーからの問い合わせも増えてきましたので、日本のモノづくりを支える一つの柱として今後もASAKUSA革百貨店を活躍の場としたいです。
■ASAKUSA革百貨店 インスタグラム
革問屋や仕入先、顧客先での日常をアップしています。
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