第18回キッズデザイン賞を受賞

2024.08.21 13:00
ミサワホーム株式会社
キッズデザイン賞創設以来18年連続・計68点の受賞
○ いつもの快適ともしもの安心 レジリエント×LCCM(R)※1住宅「SMART STYLE Roomie」大屋根タイプが受賞
○ 高天井のおおらかな空間で家族がつながる住まい「SMART STYLE Roomie」平屋蔵タイプが受賞
○ 子ども視点の保育空間デザインを目指した「子どもの身体活動からみた園庭園舎デザイン検証プロジェクト」が受賞

 ミサワホーム株式会社(代表取締役社長執行役員 作尾徹也)は、第18回キッズデザイン賞(主催 特定非営利活動法人キッズデザイン協議会/後援 経済産業省、内閣府、消費者庁)において、戸建住宅2点およびミサワホームグループのシンクタンクである株式会社ミサワホーム総合研究所(代表取締役社長 千原勝幸)と早稲田大学研究室を含む4者※2による保育園での子どもの身体活動の検証プロジェクトの合計3点で受賞しました。ミサワホームの同賞の受賞は18年連続、累計受賞数は68点となります。

 このたび受賞した戸建住宅「SMART STYLE Roomie」大屋根タイプ・平屋蔵タイプはミレニアル世代の共働き世帯を想定した企画住宅です。「大屋根タイプ」は屋根形状をいかし、1階のリビングと、家族が個々に自由な活動を行う2階の「マルチコモンズ」が勾配天井を介してつながることで、家族の触れ合いを生む「上下空間連続設計」を提案。防犯・プライバシーに配慮しながら外部を取り込む中庭空間「エントランスガーデン」は、自然を身近に感じながら安心して外遊びができる空間を実現しています。「平屋蔵タイプ」は大空間LDKと屋外をシームレスにつなげ、家族のふれあいを育む設計。仕事や趣味に集中しながら、家族とほどよくつながる空間を複数取り入れています。さらに効率的な収納計画や家事動線が、暮らしのON/OFFの切り替えと余暇時間を創出します。

 保育園における「子どもの身体活動からみた園庭園舎デザイン検証プロジェクト」は、建替えにともなう園舎環境の変化が子どもの生活行動にどのような影響を与えるのか、主に身体活動の視点から検証。雨天日など「終日園舎内で過ごす日の活動量低下」の改善に向けた提案と効果検証を通して、子どもの健やかな成長を育む保育空間デザイン手法の確立を目的とした産学連携プロジェクトです。室内自由遊びの場を保育室から遊戯室に一部変え、体を動かしたくなるような仕掛けを遊戯室や廊下に取り入れることで、身体活動量や遊びの内容が改善されたことを明らかにしました。

 ミサワホームは子どもや家族の成長を支える「心の拠りどころ」となる“HOME”を提供し、これからの未来を担う子どもたちのためにできることを真摯に考え、今後も豊かな創造性を育む生活空間の提案を通じて、子どもたちの安全・安心な住環境整備や、より子どもを産み育てやすい社会づくりに貢献できるよう取り組みます。

※1 「LCCM」は、(一財)住宅・建築SDGs推進センター(IBECs)の登録商標です
※2 株式会社ミサワホーム総合研究所/ミサワホーム株式会社/早稲田大学スポーツ科学学術院鳥居研究室・早稲田大学スポーツ科学学術院石井研究室/社会福祉法人わかたけ福祉協会わかたけ保育園 共同受賞

■キッズデザイン賞受賞内容
1.「SMART STYLE Roomie」大屋根タイプ(子どもたちを産み育てやすいデザイン部門)

 特徴的な大屋根形態の「ミニマルECOフォルム」は、大容量の太陽光パネルを搭載し、コンパクトな床面積でもLCCM住宅を実現。高天井による豊かな居住空間を実現し、いつも(日常)の暮らしと、もしも(災害時)の生活を支えるレジリエンス性能に優れた住まいです。心地よい空間を構成する勾配高天井空間が上下階をつなぎ、家族を見守りつつも互いに気配を感じる安心感をもたらすとともにタテへの拡がりが実面積よりも広びろと感じられ、一人ひとりが自由に活動できるパブリック空間「マルチコモンズ」や、屋外の自然を身近に感じられるサンルーム空間「マルチ ヌック」によって、家族の多様なニーズを叶えます。
 外部(ソト)を取り囲むように、建築と一体的に構成した中庭空間「エントランスガーデン」は、周囲の目を気にせず自然を身近に感じられ、子どもの遊び場や趣味のスペースなど多目的に活用ができます。玄関までのアプローチに位置しているため、プライベートとパブリックの中間領域として、近隣とのコミュニティを自然と築きやすい設計です。
2.「SMART STYLE Roomie」平屋蔵タイプ(子どもたちを産み育てやすいデザイン部門)

 おおらかに庭とつながる平屋形態をいかし、自然豊かな子育て環境を実現します。ほどよい高さの塀や植栽の連続によって防犯性を高めた「セキュリティ外構」は、子どもの飛び出しを防止しながら居心地のよいアウトリビングを構成し、自然と触れ合いながら安心して過ごすことが可能です。家族それぞれが仕事や趣味に集中できる居場所を、家の内外に複数設けた「マルチプレイス」が家族のほどよい距離感を実現します。
 2つの大収納空間「蔵」を設け、ダイニングキッチンに面した蔵は日用品や防災用品の備蓄に、寝室に面した蔵は季節の衣類や趣味の品の収納にするなど、用途に合わせた使い分けを提案します。また洗濯と物干しが一か所で完結する水廻り動線と、キッチン廻りの回遊動線をリンクさせるなど家事効率を高め、家族の時間を創出します。
※関連ニュースリリース
3.子どもの身体活動からみた園庭園舎デザイン検証プロジェクト(子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門)

 調査対象園の新園舎設計はミサワホームが手掛け、「子どもたちを健やかに育む“回遊する”保育園」をコンセプトに、子どもが自然と体を動かしたくなるような空間を提案。本プロジェクトでは大学・企業・保育園が協働し、園舎建替えにともなう建築環境の違いが子どもの生活行動にどのような影響を与えたのか、主に身体活動の視点から検証しました。
 その結果、新園舎について「終日園舎内で過ごす日の活動量低下」が課題であることを明らかにし、通常保育の流れを大きく変えずに、すべての子どもが自然と体を動かす機会につながるよう、保育室での自由遊びを一部遊戯室へ移動して実施しました。さらに遊戯室・廊下の床や壁に模様を施し、体を動かしたくなるような仕掛けを提案し、4・5歳児クラスを対象に効果検証を行いました。
 改善策の実施前後で終日活動量を比較した結果、歩行数、中・高強度活動※3長さについて、5歳児クラスは歩行数、中・高強度活動共に、実施後の方が有意に多い結果になりました。※4 さらに遊戯室、保育室のそれぞれで実施した室内自由遊び時の活動量と子どもの様子を比較したところ、中・高強度活動長さ(平均値、10分換算)は遊戯室の方が有意に長く、遊びの内容も上肢を多く使うなど改善されたことがわかりました。
 このことから、室内自由遊び時に気軽に遊戯室を利用できるよう、遊戯室を中心に保育室を隣接して配置するなど、双方向のアクセスを良好にすることが、子どもが自然と体を動かす機会につながるという知見が得られました。園庭環境を整えることに加え、雨天日・猛暑日の遊びの場として、園舎内にも子どもが体を動かす機会が確保された空間づくりがより重要と考え、引き続き子ども視点での保育空間デザイン手法の確立に取り組んでいきます。
終日歩行数及び中・高強度活動(5歳児クラス)
自由遊び時間 中・高強度活動

注 P値(P-value)は有意確率のこと

※3 運動・身体活動の強さを表す、活動強度(単位:METs)のこと。低強度(2.9メッツ以下)、
中強度(3~5.9メッツ、歩行程度の活動)、高強度(6メッツ以上、走る、激しい運動等の活動)に分類されます。
※4 4歳児クラスの終日活動量における歩行数、中・高強度活動長さ(平均値、分換算)について、有意差は認められませんでした。

※調査の詳細レポート
(vol.110)
(vol.111)


■受賞歴を紹介する特設サイト
*この件に関する問い合わせ先*
ミサワホーム(株) 管理本部 広報・渉外部 コーポレートコミュニケーション課 阿部正成・織田島南
TEL:03-3349-8088/FAX:03-5381-7838/E-mail:koho@home.misawa.co.jp

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