食用魚としてアメリカから日本に輸入されたアメリカナマズは、とっても美味しいお魚なのに、現在は未利用魚として処分されてしまっています。そんなアメリカナマズを食用化し、自然溢れる霞ヶ浦と川魚漁師の未来を守るためのプロジェクトです。
【目次】
1.はじめに
2.霞ヶ浦が抱える問題
3.そもそもアメリカナマズとは?
4.アメリカナマズを食用魚として活用したい!
5.霞ヶ浦天然黄金なまずジャーキー誕生!
6.販売できない理由&資金の使い道
7.クラウドファンディングスケジュール
8.最後に
1.はじめに
私は茨城県かすみがうら市で天然うなぎ専門うなぎ村を運営している麦わら村長です。
小さい頃から川魚漁師の家系で育ち、2023年6月天然うなぎ専門うなぎ村を開業しました。
私は、天然うなぎ漁師として霞ヶ浦で活動しているのですが、最近、霞ヶ浦で大繁殖しているアメリカナマズ問題にも注目して取り組むようになりました。
<水揚げされた特定外来魚 アメリカナマズ>
その理由は、アメリカナマズによる被害が色々な面で大きくなっているからです。
本当は、自然が豊かで美しい場所なのに、このマイナスイメージが強くなってしまっては来てくれる人も減ってしまう…
そのため、未来の霞ヶ浦を守るため、川魚漁師や近隣住民を守るためにこのプロジェクトを立ち上げました。
今回、立ち上げたプロジェクトは霞ヶ浦で生きているも大きな影響を与えているものなので、ぜひ、最後まで読んで霞ヶ浦の現況を知ってください。
2.霞ヶ浦が抱える問題
現在、霞ヶ浦では4つの問題を抱えています。
1.在来種の漁獲量低下
2.川魚漁師の減少
3.釣り客によるアメリカナマズの不法投棄
4.腐敗したアメリカナマズによる悪臭問題
1.在来種の漁獲量低下
<天日干しされたシラウオ>今までは、霞ヶ浦を代表する魚というとワカサギやシラウオ、川海老、うなぎが有名でしたが、一時期ブラックバスやブルーギルなどの外来種が増えました。
しかし、現在は霞ヶ浦の魚といえばアメリカナマズと言っていいほど個体数が増加して、元々生息していた在来種や以前の外来種までも食い尽くされ、霞ヶ浦の在来種であったワカサギやシラウオの数は減少し続けていて、令和5年度の漁獲量は過去最低記録になりました。
2.川魚漁師の減少
現在、霞ヶ浦の漁師の高齢化も大きな問題で、平均60歳以上の漁師さんがほとんど
シラウオの休漁期間中は、アメリカナマズ漁をして一生懸命駆除をしてくれているのですが、ガソリンの高騰、体力的な問題、後継者不足で引退していく方も多く…
また、捕る魚が減れば生計も厳しくなり、新規参入はなかなか見込まれません。 このまま霞ヶ浦で漁をする人がいなくなったら、霞ヶ浦は外来魚のみが生息する湖になってしまう恐れがあります。
3.釣り客によるアメリカナマズの不法投棄
<湖岸に放置されたアメリカナマズ②>最近、霞ヶ浦ではアメリカナマズ目当ての釣り客が多く訪れていますが、
・特定外来種に指定されているため生きたままの運搬が禁止されていること
・他の魚に比べて捌くのが難しいため、加工方法がわからない
・そもそも、食べられるのかすらわからない
などの理由で釣り場に捨てて行ったり、霞ヶ浦に捨てていってしまう方が多くいます。
4.腐敗したアメリカナマズによる悪臭問題
堤防などで釣り客が放置したアメリカナマズが腐敗してしまうと、
悪臭が発生してしまい、県外から来たサイクリストや観光客、釣り客に不快な思いを与えてしまっています。
また、霞ヶ浦に生息している鳥が道端に運んで食い散らかしてしまい、走行者の妨げになっています。
3.そもそもアメリカナマズとは?
<船上で〆られる前のアメリカナマズ>現在は、特定外来生物に認定されるほど危険な魚として騒がれているアメリカナマズですが、最初は食用の魚としてアメリカから日本に輸入され、養殖をするために霞ヶ浦へとやってきました。
しかし、アメリカナマズを美味しく料理することができなかったため、食用化に失敗。
さらに、大型台風の被害として養殖していたアメリカナマズが逃げ出したことが始まりで2000年ごろから霞ヶ浦で大繁殖したと言われていますが、現在では霞ヶ浦だけでなく琵琶湖や猪苗代湖など日本全国の湖や河川に大きな被害を与えています。
4.アメリカナマズを食用魚として活用したい!
<料理人・シェフによる食材研究会の様子>
このクラウドファンディングを開始するまで、私たちは天然アメリカナマズについて研究・試作・試食を重ねてきました。
現在は、ほぼ未利用魚として業者が回収して肥料や飼料として活用されていますが、せっかく食用魚として日本に輸入されてきたので、なんとか美味しい魚としてたくさんの人に食べてもらいたい。
そんな想いが強くなってきて、この魚をいかに多くの人の口に届けるか考え抜いた結果、開始したのが食べて助ける霞ヶ浦アメリカナマズ試食会でした。
<実際の霞ヶ浦アメリカナマズ試食会メニュー>
第1回は「アメリカナマズフライとカレー」
「アメリカナマズと言えばフライということでみんな大好きカレーとともに」
第2回は「アメリカナマズの蒲焼定食」
「天然うなぎの蒲焼よりも美味しいと言わしめた逸品です」
第3回は「アメリカナマズの唐揚げ」
「5回開催中、一番人気だった唐揚げは秒でなくなるほど好評でした」
第4回は「アメリカナマズの天ぷら定食」
「アメリカナマズの天ぷらは、唐揚げやフライよりも素材をそのまま味わえる品でした」
第5回は「アメリカナマズの酢豚」
「ナマズ料理といえば中華!ということで中華にも挑戦しました」
月ごとに違うメニューを提供したところ、イベントに参加をしてくれた人は100人以上
<アメリカナマズ試食会の様子>
そして、実際に届いたアンケートの声は以下の通りです。
~試食をする前~
・アメリカナマズって泥くさそう…
・美味しくなさそう…
・昔、食べたことがあるけど美味しくなかった
~試食をした後~
・美味しい!!もっと食べたい!!
・予想と全然違う
・全然くさみがない!
・身がフワフワしている!!
・あっさりしていて食べやすい!
・冷めても臭くないし、脂っこくもない!
このように多くの高評価の声をいただきました。
<アメリカナマズのフィレを購入されている様子>
過去5回開催しましたが、毎月食べにきてくれる方や友人や家族に紹介してくれる方、アメリカナマズのフィレを購入してくれる方も増加。
しかし、食用として向いているのは、体長40cmから55cmくらいのサイズのアメリカナマズ
55cm以上のアメリカナマズは、丁寧にした処理をしても臭いが気になってしまい食用には向きませんでしたが、最近では、保護犬施設の方や愛犬家の方達とともに犬猫用の食材として研究・開発を進めております。
高タンパク・低カロリー、さらに低価格なアメリカナマズは、ペットフードが苦手な子や健康に気をつけている子にもおすすめです。
5.天然黄金なまずジャーキーの誕生
<天然黄金なまずジャーキー・スパイシー味>
天然黄金なまずジャーキーとは「年齢性別関係なく、いつでもどこでも手軽に食べられるもの」をコンセプトに研究・開発した手作りの加工食品です。
<黄金色に輝くアメリカナマズ個体>
私たちがこだわったのは、霞ヶ浦で捕れた天然アメリカナマズの中でも、身が黄金色に輝いている個体かつ体長40cmまでのみ使用すること
理由は、黄金色に輝く個体は霞ヶ浦の天然アメリカナマズの証拠であること、脂のノリがよく、ジャーキーに加工したときに輝きや風味、食感が違うためです。
<熟成された1本のなまずジャーキー>
丁寧に手作業で作り上げた天然黄金なまずジャーキーの特徴は、飴色に輝くこの輝き
中まで味を染み込ませ熟成させてから燻製にするので、噛めば噛むほど旨みが出てきて、気がついたら袋が空になっていることもしばしば。
天然アメリカナマズの問題点である川魚独特のにおいも燻製にすれば、この問題点は解消できました。
さらに、天然黄金なまず1匹から複数本作れるので、作れば作るほど天然アメリカナマズの数も減らすことができる品物です。
これは美味しい!と思っても、あくまでも自分たちだけの意見。
そのため、たくさんの人から感想を聞いたところ多くの方から
「もう一度食べたい!」
「これどこで買えるの?」
「こんな美味しいジャーキー初めて食べた!」
と言われるくらい人気になりました。
しかし、現在の状態では販売ができないのです。
6.販売できない理由!
<天然黄金なまずジャーキー工房改装予定建物①>
こんなに大人気なのに販売できない理由
それは…
・水産製品製造業の許可がない
・許可を取れる施設がない
・大量生産するための設備がない
この3点の問題があるからです。
現在は、天然黄金なまずジャーキーを生産・販売するための許可がないため、作っても不特定多数の方や場所に販売することができません。
今までは、うなぎ村の厨房でさばき、外で燻製をしていましたが、今後商品として茨城県内の道の駅や空港で発売するには特定の設備や施設が必要なんです
そのため、既存の小屋を改装して、天然黄金なまずジャーキー専用工房を作り、水産製品製造業の許可を取りたいと考えました。
<天然黄金なまずジャーキー工房改装予定建物②>
なぜ、この小屋を改装しようと考えたかというと、現在は物置として使用されているこの場所は私たちがうなぎ村として活動を始めたきっかけの建物であること、外観は崩れているけれど建物の骨組みはしっかりしているので新築するよりもコストカットができることから「この建物を活かして建設したい」そう考えたからです。
このプロジェクトが成功し建物と設備が整えば、霞ヶ浦の天然なまずをうなぎ村を訪れた方だけでなく、日本全国に住む多くの人に届けることができ、環境保全・在来種の資源保護、川魚漁師と霞ヶ浦の未来を助けることができると私は信じています。
<集まった資金の使い道>
今回、集まった資金は霞ヶ浦天然黄金なまずジャーキーの工房や食品加工の生産体制を整える資金に充てたいと思います。
資金の使い道の内訳は、
1.食品製造業許可を取るための建設費・工事費用
2.製造に関わる設備費
3.商標登録にかかる費用
4.リターン作成・配送費
5.キャンプファイヤー手数料
7.クラウドファンディングスケジュール
令和6年8月 クラウドファウンディングスタート
令和6年8月末 クラウドファウンディング終了
令和6年9月から、順次返礼品発送開始
【注意】天然黄金なまずジャーキーに関しては、設備が完成後の制作・発送となるので、発送まで少しお時間をいただきます。 発送時期に関してはSNSや活動報告のページで随時ご案内いたします。8.最後に
<船上からの霞ヶ浦の景色>
本当は美味しいのに放置されているアメリカナマズを見てきていつもいつも胸が締め付けられる思いをしている今・・・
皆さんに食べてもらえるようにするには、どうしてもこのプロジェクトを成功させて建物設備を整えて生産体制を整える必要があります。
アメリカナマズの生きる道・・・
アメリカナマズを人気者にするため・・・
霞ヶ浦のため・・・
1人1人のご支援が今後の霞ヶ浦を
変えるきっかけになります。
私たちの大切な霞ヶ浦を助けてください。
【クラウドファンディング実績】
<かすみがうら市天然うなぎ専門うなぎ村>
2022年7月 「霞ヶ浦の天然うなぎでまちおこし!自然を魅了した『うなぎ村』をつくりたい」プロジェクトSUCCESS
2023年6月11日 天然うなぎ専門うなぎ村が開村
2024年6月11日 1周年を迎えることができました。
2022年1月「女子中学生の挑戦!愛ちゃんが一生懸命さばいたうなぎを食べてほしい」プロジェクトSUCCESS
ご協力いただいた方々のおかげで、2代目候補の娘は天然うなぎを捌けるようになり、現在では焼きの修行も開始。
土日や春・夏休みなどを中心に、学校や部活の空き時間を利用しながら修行を積んでいます。
これも、クラウドファンディングにご支援いただいた皆様のおかげです。
本当にありがとうございます
うなぎ村が存続できているのは、支援者の方の暖かい応援と水産資源を与えてくれている霞ヶ浦があるからこそ。
これからも、大切な環境資源を守り未来へ繋げていくために暖かいご支援をよろしくお願いいたします。