人と人が繋がる瞬間がイイ!コーヒー体験が生み出す素晴らしさを器具を通して伝えたい、HARIOグループ「ハリオ商事」営業担当の奮闘記。

2024.08.15 09:30
株式会社ハリオ商事は、耐熱ガラスメーカーHARIOグループの総合商社として、世界中のバリスタから支持されているコーヒー器具やキッチンウエアなどの企画~販売を行っています。その他にもペット用品、メディア運営、ホワイトサンドなど幅広い分野にて事業を展開しています。


100年にわたりキッチン用品を作り続けてきた実績とノウハウをベースに、2021年10月には新しいアウトドアコーヒー器具を提案する「Zebrang」をローンチ。
現在では、究極の持ち運びやすさを追求したシリコーン製のコーヒードリッパー「V60 フラットドリッパー」や、誰でもどこでも最上の手軽さで本格的なコーヒー作れるマグ「真空二重マグコーヒーメーカー」など、アウトドアでの使いやすさに最大限こだわったコーヒー器具を展開し、多くの方にご愛用いただいています。


近年は、アウトドアコーヒーを通じて人とのつながりの輪を広げることを目指しています。
外で飲むコーヒーがどのように人との心を紡ぐ役割を果たすことができるのか、Zebrang営業担当である中村史門さんに話を聞きました。
コーヒー器具屋として提供できる新しい価値。五感をフルに活かして楽しむアウトドアとの共通項
―まずは中村さんのことを教えて下さい。
中村史門です。新卒でHARIO株式会社に入社し、今年で丸10年目。営業職をしています。「趣味はコーヒー」であった僕にとってぴったりな会社にご縁をいただくことができました。コーヒーへの情熱に火がついたのは、生まれ育った京都の豊かなコーヒー文化を知り、数多くのカフェを巡り歩いた大学時代。
現在は、株式会社ハリオ商事でアウトドアコーヒー器具ブランド「Zebrang」の営業を担当しアウトドアコーヒー器具の魅力と外でのコーヒー体験を広める活動をしています。
―コーヒー器具として知名度のあるHARIOグループですが、「アウトドアコーヒー器具」を専門にした「Zebrang」を立ち上げた理由は何ですか?
ハリオ商事の存在意義ということですよね。それは「新しい事業を作っていく」ということです。


“コーヒー器具屋として、どういう価値を提供していけるだろうか”
“世の中に、僕たちだからこそ提供できることってなんだろう”


HARIOグループという組織の中でどんな可能性があるのかと当時のメンバーで話し、再解釈をしていったわけですね。
コーヒーを飲むだけならコーヒーメーカーでも良いし、今の時代コンビニでも十分美味しいコーヒーが飲める。そんな中でもHARIOのコーヒー器具は、自分もしくは誰かのために手間暇かけて器具を使い、美味しいコーヒーを飲むために存在していると感じたわけです。


では、その価値とはいったいなんだろうかと考えました。
コーヒーを淹れている空間はスローな時間が流れていて、ある意味「コーヒーを淹れることしかしていない時間」なんですね。例えば、歯磨きしながらスマホをいじったりとか、テレビを見ながらご飯を食べたりとか当たり前にしていますけど、コーヒーを淹れる時間はそれしかしていない。まさに、贅沢な至福のひと時なんです。それこそが、僕たちが提供してきた価値なんだと再認識しました。


コーヒーをわざわざ淹れて飲む瞬間は、五感に集中しているんですね。ゆっくりお湯が立ち上っていく湯気を眺めたり、コーヒーがポタポタ落ちていく、その音に耳を澄ましてみたり、人間が人間らしくいられる時間なのだなと。


自分達の存在意義を再確認した上で、どのように新しい価値を提供していけるのかと考え始めた時が、コロナ禍真っ只中でした。「アウトドア」に新たな需要が生まれていました。先程、僕たちが提供してきた価値は「五感に集中できる時間」とお話ししましたけど、アウトドアもまさに五感をフルに活かして楽しむ時間です。相性が良いことは明白でした。
アウトドア×コーヒー器具の市場調査をしていく中で、コーヒー器具の専門家として「もっとこうしたら、アウトドアでも美味しいコーヒーを淹れられるのでは」と思うことが多くありました。アウトドア好きの方から見たコーヒーと、コーヒー好きから見たアウトドアは似ているようで異なるのではないかと。
コーヒー器具屋としてのアウトドア×コーヒーのアプローチが新しい体験を提供できると思ったんですね。自然の中でコーヒーを飲むだけでも本当に美味しいですけど、そこに使用感も心地よい、所作も美しくなる、そして本当に美味しいコーヒーを楽しめる時間を生み出したい、と思ったのです。
―今までやってきたHARIO製品の営業スタイルとは変わりましたか?
変わりました。
今まで全く接点がなかったアウトドア業界へ営業をしていくので、今まで自分が担当してきたコーヒールートとアウトドア業界の価値観や温度感は全然違うなと、まず一つ感じたところですね。自然を相手にしている人たちなので、建前や難しい数字よりも本音で会話ができるか、ある意味人間性を強く見られていると感じます。服装もスーツで行くと、逆にギョッとされる感じで(笑)
あとは、「本当にいいものかどうか」がより求められる世界だということを強く感じましたね。例えば、山用であればいかに軽くてコンパクトか、その中で機能性を重視される印象です。アウトドアって衣食住といいますか、命に関わることだから安全性が保たれているかも重視されるため、一つのギアに対するレベルがかなり高いですね。


ただ流行っているからとか、他業界で売れているからという理由では通用しない。バイヤーさんの審美眼に刺さるモノづくりをしているかを問われる業界だと思いました。
良いモノをつくっているか。ブレない絶対軸で、アウトドアの歴史に残るハイレベルなギアを目指す
―営業をしていく中で、苦戦していることがあればお伺いしたいです。
アウトドアブームが終焉したと言われていることです。
世の中の流れとしてアウトドア需要が高まってギアを買う人が増えて、たくさん物が売れた時期がありましたけど、徐々に落ち着いてきて「本当にいいものしか残らない」とお客様にも言われていますね。
まさに、メーカーとしての力が試されていくフェーズに入っています。
新しいものを作るのもそうですけど、今ある製品をちゃんと良いモノだって伝えていかなくてはいけないと思っています。
―今あるZebrangのギアは、アウトドア業界で勝てる製品だと思いますか?
思います!
自信を持っている部分とまだ改善点がある部分の両軸がありますが、自信持てる部分はコーヒー器具屋としてのノウハウ。僕たちは、アウトドアでも美味しいコーヒーを淹れられる方法を分かっています。その反面、アウトドアの長い歴史で残ってきているハイレベルなギアを見ると、僕たちZebrangはそこに達していかなくてはならない。
何を大事にしているかというストーリーを伝えていくことは必ず必要ですが、絶対的な軸は「良いモノをつくっているか。」だと思っています。
僕たちが自信をもってお客様に使ってほしいと思うモノを作ることが大前提で、絶対にぶれてはいけないところだと思います。
それと同時に「新しいアウトドア体験」を掲げているZebrangに、共鳴してくれるお客様に出会っていけるかということも同じくらい大切だと思っています。
ブランドの第一弾製品「V60 フラットドリッパー 02 PLUS Zebrang」。アウトドアでもV60ドリッパーと同じ味のコーヒー抽出を可能に
―一番こだわって作った製品を教えて下さい。
「V60 フラットドリッパー 02 PLUS Zebrang」です。一番最初に発売した製品で、Zebrangというブランドの名刺代わりに伝えています。というのも、HARIOの名が世界的に広がった「V60」というコーヒードリッパーがあるのですが、そのV60をシリコーン素材にしてコンパクトに持ち運べるようにした製品だからです。実際、V60は耐熱ガラスや磁器、樹脂など様々な素材がありますが、どれもアウトドア用に開発したものではありませんでした。
アウトドアで使ってもらうことを考えるとやっぱり大事なのが、コンパクトさや軽さ。
「V60 フラットドリッパー 02 PLUS Zebrang」は一枚のシート状になっていて、組み立てるとV60の形状になり、同じ味でコーヒーを抽出できるこように作りました。
―「V60 フラットドリッパー 02 PLUS Zebrang」の苦戦ポイントはありましたか?
そうですね。シート状になることと円錐形のドリッパーになることという条件だけであれば、そんなに難しくないのかなとは思います。しかし、すでに完成したアイテムとしてHARIOのV60があって、先述の条件を抑えた上で同じ抽出にしないといけないという制限がありました。
V60は抽出が速いドリッパーです。抽出速度が速いおかげでいろんな味を作れるのですが、シリコーン素材で同じ速度に持っていく点でかなり苦戦しました。試作品を作っては抽出実験をして、遅くなりうる要因の仮説を立てての検証を何度も繰り返しました。
Zebrangのブランドを通じて、コーヒーを接点に人と人がつながる世界を作りたい
―今後「Zebrang」というブランドで成し遂げたいことはなんですか?
コーヒーを軸として人と人がつながる世界をつくることです。Zebrangを3年程運営してきて、「外でコーヒーを飲む」ことと、「家の中でコーヒーを飲む」というところが線と線で繋がった感覚があります。場所を問わずコーヒーを楽しめることを知り、個人的にも人生の幅が広がったなと。
ありとあらゆる生活の中にコーヒーを取り入れることで、その人の生活を豊かにすることができると、その可能性を肌で感じています。例えば、コーヒーを通して生活に変化が生まれたり、「コーヒーでも飲みに行こうよ!」と誰かと会う目的になったり、仕事の休憩時間にコーヒーを淹れて公園へ行き、息抜きしてみたり。街を歩いてる人のカバンの中からコーヒー器具がひょっこり顔を出している世界なんかになったら面白いですね!
とにかくコーヒーが行動の目的になり、コーヒーを通して人とのタッチポイントをどんどん増やしていきたい。それをZebrangという一つのブランドを通じて、コーヒーを一つの接点として人と人がつながる世界を作っていきたいと思っています。


その為にも本当に良いと思ってもらえるものを作り続けたいですし、良いものを伝えていく営業職として、出来る限り多くの方に届けていくことが僕のミッションです。


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