「AMG」よりも「マイバッハ」よりも凄いサブブランドが誕生! メルセデス・ベンツの次なる一手「ミトス」とは

2024.07.13 17:30
この記事をまとめると
■メルセデス・ベンツはAMGやマイバッハよりも高性能で贅沢なシリーズとしてサブブランドの「ミトス」を創出した
■ミトスブランドからの第一弾モデルとなるコンセプトカーの「コンセプト・メルセデス AMGピュアスピード」も発表済み
■メルセデス・ベンツの将来はAMG、マイバッハ、ミトスによるさらなる高級化戦略にかかっている
メルセデス・ベンツをさらなる高みへと導くサブブランド
  メルセデス・ベンツのプロダクトポートフォリオ(車種展開)には現在、AMGとマイバッハというサブブランドが存在していることを知る人は多いだろう。前者は究極のパフォーマンスを、そして後者は究極のラグジュアリーをカスタマーに提供するためのサブブランドで、この両ブランドはすでに市場においても絶対的な存在感を得ることに成功したともいえる。
  だがそれらは、メルセデス・ベンツにとってはひとつの通過点にほかならなかった。なぜなら彼らは、メルセデスAMGよりも高性能で、かつマイバッハよりもラグジュアリーなシリーズを市場に投じることを、2022年にはすでに発表していたからだ。
  メルセデス・ベンツのもっとも熱心な愛好家に向けて、これからさまざまなモデルがリリースされていく超高級コレクターズカーのブランド名は、「ミトス(Mythos)」という。ミトスとはギリシア語で神話や伝説を意味する言葉であり、かつてフェラーリもテスタロッサベースのコンセプトカーでこの名前を掲げたことがあった。
  メルセデス・ベンツにとって今後の課題は、魅力的なラグジュアリープロダクトを生み出すことと同時に、それによる収益性を高めることにあるが、そのためには1台あたりの収益率が高いミトスのようなブランドは、今後そのブランド構築と魅力的な商品の開発に注力していかなければならないものと考えるのが自然な成り行きといえる。
  すでにメルセデス・ベンツからは、このミトスブランドからの第一弾モデルとなるコンセプトカーの「コンセプト・メルセデス AMGピュアスピード」も発表されている。250台の限定で販売されるというこのモデルは、きわめて革新的な、そして同時にメルセデス・ベンツのレーシングカーの伝統を感じさせるルックスをもち、その完成度の高さから判断するに、ほぼこのままの姿で限定生産へとプロセスを進める可能性が高い。
  250台という数字はやや大きな数にも思えるが、そこはメルセデス・ベンツというブランドのもつバリューの大きさに比例したもの。フェラーリやランボルギーニとの格の違いを物語る。
AMGとマイバッハとそしてミトスがメルセデス・ベンツを牽引する
  コンパクトなディフレクターが装備されるほかは、フロントウインドウも、そしてルーフも備わらないコンセプト・メルセデス AMGピュアスピード。
  そのネーミングのとおり、純粋にスピードを追求したこのモデルには、安全性のためにF1マシンのHALOのようなバーが装備されており、それだけでもドライバーは走りに対して特別な感情を抱くことができるのは間違いのないところだ。さらにミトスのカスタマーは、エアロダイナミクスを熟考したヘルメットを2個、納車時に受け取ることも可能だという。
  ロングノーズに新たなデザインへと生まれ変わったシャークノーズ。そしてビッグサイズに拡大されたスリーポインテッドスターのエンブレムなど、コンセプト・メルセデス AMGピュアスピードのフロントマスクは、じつに挑戦的な造形でまとめられている。
  もちろんコンパクトなリヤセクションもシート後方のフライングバットレスや、メルセデス AMGの存在を意識させるストロボパターンから、グラファイトグレーへと色調が変化する仕上げも、AMG ONEと同様にこれもまた相当に手が込んでいる。
  ゼッケン10は、1924年のタルガ・フローリオでメルセデス・ベンツが優勝した時に掲げられていた栄光の数字である。
  メルセデス・ベンツは、この「ミトス」の誕生と引き換えに、プロダクトポートフォリオを減少させていく方針であることは確かなようだ。とくにエントリーモデルに関してはその傾向が強く、それは役員クラスのメンバーからもすでに合意を得ているものだと噂される。
  メルセデス AMG、マイバッハ、そしてこのミトス。メルセデス・ベンツの将来は、これらのサブブランドによるさらなる高級化戦略にかかっているといってもよい。

あわせて読みたい

50台限定の特別仕様車「メルセデス・マイバッハGLS600ナイトエディション」登場
webCG
メルセデス・ベンツ S 65 AMGクーペ(FR/7AT)英伊でできるなら独でも
RESENSE
いつもの朝食プラス「Y1000」でウェルネスライフ。管理栄養士が奨める新習慣!
antenna
メルセデスAMG「SL63 S Eパフォーマンス」を発売!「官能的純粋」とスポーティな要素の融合
CARSMEET WEB
究極のラグジュアリーを提供する「マイバッハ」が投入したニューモデル、SL680モノグラムシリーズの神髄
octane.jp
【SUBRINA】パティスリー「LIFENRI」とコラボ「BonBon de noir 海底熟成ワインのマリアージュショコラ」登場
PR TIMES Topics
マイバッハ初のオープン2シーター「SLモノグラムシリーズ」が日本上陸
OPENERS
究極のラグジュアリー体験を青空の下で。メルセデス・マイバッハがSL680 モノグラムシリーズを発表
ドライバーWeb
エグゼクティブの快適を究極まで追求した「Mercedes-Maybach GLS」
MEN'S EX
メルセデス・マイバッハSL モノグラムシリーズを発表
THE RAKE
メルセデス・マイバッハの2シーターオープンモデル「SLモノグラムシリーズ」が上陸
webCG
【インタビュー】ブランド戦略からBEVの未来まで、メルセデス・ベンツ日本 社長 兼 CEOのゲルティンガー氏が描くビジョンとは?
CARSMEET WEB
【メルセデス・ベンツ】612馬力の走り!新型「Eクラス」のPHEVモデル、1698万円から
MADURO ONLINE
誕生から現在へと続く、12気筒の系譜。
CARSMEET WEB
改良型「メルセデス・ベンツEQS」上陸 装備を改め航続距離もアップ
webCG
ボディタイプやパワートレイン、インフォテイメントなど、その時代を映す鏡となってきたラグジュアリーカーの今昔物語
CARSMEET WEB