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朝ドラ「ばけばけ」放送決定を受け、小泉八雲・セツ夫婦の出会いから名作『怪談』誕生までを描いた小説『ヘルンとセツ』が増刷！

2024.07.05 10:00

株式会社ＮＨＫ出版
舞台地・島根県をはじめ本書への反響続々・著者田渕久美子さんのコメントも

『ヘルンとセツ』田渕久美子著

2025年度後期放送の連続テレビ小説「ばけばけ」の主人公のモデルは松江の没落士族の娘・小泉セツ。そのセツと後の小泉八雲（ラフカディオ・ハーン=ヘルン）の出会いから『怪談』が生まれるまでを描いた時代小説『ヘルンとセツ』（2022年8月30日／NHK出版刊）の増刷が決定しました。
『ヘルンとセツ』
　明治になり松江藩でも、武士たちはその身分、家禄を失った。小泉セツは幼いころは上士の娘として大切に育てられてきたが、住んでいた住まいを追い出され、働く意欲を失った父に代わって、縫物仕事や機織りで稼ぎ、糊口をしのいでいた。折しも日本に憧れ、来日したものの、原稿が採用されず、学校教師となったラフカディオ・ハーンが松江の尋常中学校に赴任する。縁あってセツはハーンの身の回りの世話をすることに。セツが語る民話にハーンが高い関心を示し、何度も繰り返し話すように頼む。こうして二人の共同作業が始まった……。

　松江の史跡、名所を舞台に、1890年に松江の尋常中学校教師として赴任した“ヘルン先生”ことラフカディオ・ハーン（後の小泉八雲）と、松江藩上士の家に生まれた出雲の神々・武⼠の文化をもつセツの共同作業、異文化混交の中から芸術が生み出されるまでの物語をドラマチックに描いた時代小説。

1890年、ニューヨークから来た作家ラフカディオ・ハーン（ヘルン）。武家の娘として生まれるが、明治維新により困窮の底に沈んでいたセツ。宿縁の出会いが小泉八雲『怪談』を生んだ

「ばけばけ」制作発表により再注目！
　2025年の秋から放送されるNHKの連続テレビ小説「ばけばけ」が小泉セツをモデルにした作品であることから、舞台となる島根県・松江市、出雲市をはじめ山陰地方を中心に『ヘルンとセツ』がいま再び注目を集めています。「放送前に小泉八雲・セツ夫婦について知りたい！　夫婦の物語を読みたい！」という多くの反響を受けて、この度増刷が決定しました。増刷分より新しいデザインの帯にて、出荷予定です。（7月中旬出来予定）

新しい帯デザイン

　この機会にぜひ手に取っていただき、朝ドラ「ばけばけ」のヒロインモデル、小泉セツに思いを寄せてみてください。
※『ヘルンとセツ』は「ばけばけ」の原作ではございません。
著者・田渕久美子さんよりコメント
武士の娘の矜持をもったセツとアイルランドからアメリカを経て日本に渡ってきたヘルン（ラフカディオ・ハーン）、二人の奇跡の出会いは、若いころから温めてきたテーマでもありました。増刷が決まり、さらに多くの読者に二人の物語を読んでいただけるのは嬉しい限りです。
今回、朝ドラ「ばけばけ」のモデルになるとうかがって、セツに新たな光が当たるのだと感激。どんなドラマになるのか楽しみにしています。

『ヘルンとセツ』目次
序章
第一章お嬢
第⼆章零落
第三章アリシアとの別れ
第四章鏡の池
第五章運命の女性
第六章セツの結婚
第七章神々の国へ
第八章盆踊り
第九章武家の娘
第十章ヘルン先生
第十一章出雲大社
第十⼆章すれ違い
第十三章湖畔の家
第十四章借金
第十五章出逢い
第十六章怪談
第十七章ときめき
第十八章誤解
第十九章本当の気持ち
第⼆十章ヘルンとセツ
第⼆十一章旅立ち
著者紹介

田渕久美子（たぶち・くみこ）島根県生まれ。脚本家・作家。主な脚本に、NHK連続テレビ小説『さくら』（橋田壽賀子賞）、日本テレビ系『冬の運動会』（放送文化基金賞・テレビドラマ番組賞）、NHK大河ドラマ『篤姫』、『江～姫たちの戦国～』、NHK日台共同制作ドラマ『路（ルウ）～台湾エクスプレス』など。小説は、『江』上下巻、『美女と男子』、『おね』上下巻（以上、NHK出版）。

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