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産業用PCの電源断問題を解決し産業分野のお客様に更なる貢献を！アドテック『電源ガチャ切りオプション』

2024.07.05 10:00

アドテックは1983年の創業以来41年、産業分野のお客様に向けてメモリやストレージ製品を製造・販売をしている国産メモリメーカーです。

お客様には長年、産業分野での実績や品質管理、サポートの体制、製品提案力などの面で多くのご支持をいただき、産業分野や公共分野で製品の製造装置・検査装置や駅の自動改札、医療機器などに私どもの製品をご採用いただいております。

その中でアドテックは、従来の製品群（産業用のメモリやストレージ）以外のプロダクト、例えば近年は産業向けIoT製品や産業用ネットワーク製品、産業用のソフトウェア開発やソリューションの提案、高耐久・高品質な産業用コンピューターなど新しい分野や製品へのチャレンジを進めています。

今回は産業用コンピュータ（以下「産業用PCと言います」）の製品群の中から『電源ガチャ切りオプション』というソリューションをご紹介します。

この『電源ガチャ切りオプション』は、お客様からいただいたご要望をもとに私たちが開発したサービス・製品で、産業用装置の開発、設計に広く貢献できるサービスです。

ー　産業用途における、産業用PCの電源断によるトラブルの解決や特殊要件にお応えしたい

(『電源ガチャ切りオプション』の図)

今回ご紹介する『電源ガチャ切りオプション』は、アドテックの産業用PCに付随するオプションです。

このオプションを使用したPCでは、万一、PCの稼働中に電源が切断されるようなトラブルが発生した場合も、大切なお客様のデータやOSの破損（＝PCが正常起動できなくなる等のトラブル）が起こることなく、データを正常に保持することが可能になります。

産業用PCは多くの場合、産業用の装置に組み込まれて、その装置の稼働の中枢の役割を果たします。そのため一般のPCと違い、堅牢で耐久性に優れた設計をされています。

しかし、堅牢な産業用PCでも上記のような電源トラブル下では、正常なOSのシャットダウンが行われないので、データの破損や最悪の場合OSが立ち上がらないなど、装置自体にクリティカルなトラブルが発生するリスクを抱えることになります。

また、一般的に産業用PCは装置の筐体の中に組み込まれることも多く、装置全体の電源をブレーカーで一括ON/OFFする運用が求められる場合があります。
その場合、装置と同様に産業用PCもブレーカー側で "バチン！"と電源が切断されることに耐え、かつブレーカー側で電源が投入された際に自動で起動する仕組みが求められます。
『電源ガチャ切オプション』はそのようなブレーカーON/OFF運用も実現可能にします。

産業用PCや産業用装置の分野では民生用PCとは違い、このような電源回りの不測のトラブルの際でも、システムを停止することなく上記のブレーカーON/OFF運用など、特殊な要件が求められます。

ー　産業用のBTOとしてスタートした産業用PC事業。ご要望に応えてオプション開発へ

元々アドテックの産業用PC事業は『お客様のご要望にマッチする製品提案』を第一に考えた、産業用のBTO（Build To Order）のPCの事業としてスタートいたしました。
そういった中でお客様のご要望として多くの事柄をうけたまわり、それを具現化するような製品開発をしてまいりました。

そのような製品開発を進めていく中で、お客様から以下のご要望がありました。

　「電圧の瞬低や瞬断などによる予期せぬ電源断からシステムやデータを守りたい」
　「装置と同様にブレーカーでの電源のON/OFFを行いたい」
　「遠隔で再起動をした際にシステムやデータを、指定した初期状態に戻したい」
　「装置の筐体内のスペースやPCの設置スペースの都合上、電源断対策のUPSが設置できない」
　「コスト面からの要求として、PC単体でUPSのような電源断対策ができないか？」等

こういったお客様のご要望にお応えすべく、アドテックは今回ご紹介する『電源ガチャ切りオプション』を開発しました。

ー　多様なニーズに応える『電源ガチャ切りオプション』新たな市場での、予想を超える反響

この『電源ガチャ切りオプション』は昨年12月のサービスリリース以来、多くのお客様からお問い合わせをいただいております。

また、そのお問い合わせの中には、私たちが当初想定していた「装置組み込み用途のPC」以外にも、『工場の生産ラインの制御向け』や『デジタルサイネージ向け』、『産業用ネットワークアプライアンス向け』など、様々な分野のお客様からご興味をいただいております。

ー　お客様の声を反映したアドテックの製品開発。産業分野での更なる貢献を目指す