【島根県松江】地域を超えた地域課題解決プロジェクトから生まれたコワーキング誕生秘話―コミュニティとファンづくり・みんなの『第2のふるさと』に

2024.06.28 14:21
島根県松江市 宍道湖を一望するコワーキングスペース
(以下enun) は
(浅利観光株式会社) 内に2022年9月にオープンし、約1年半で延べ4,500名超の利用者がつながり、学びやマッチングを通じてビジネスの種を生むチャレンジも始まっています。この場所が生まれるまでの地域課題解決プロジェクトからコワーキング&コミュニティ運営を担当する
(以下当社)は、地域づくり事業としてワーケーション企画運営やコワーキング運営事業なども担っています。
コロナ禍における奮闘からスタートした地域課題解決プロジェクト
オープンから遡る2020~2021年は新型コロナウィルス感染拡大により、旅行客やビジネス出張が制限され、地域の宿泊施設(特にビジネスホテル)においては甚大な売上収益減少に直面し、テレワークの広がりや新しい生活様式や働き方が広がる中で、アフターコロナも以前のような集客は見込めず、ビジネスユーザーは半減するとも予想されていました。
宿泊だけでない新たなニーズの掘り起こしや活用シナリオを検討する地域課題解決プロジェクトを実行したいという想いから、浅利観光株式会社植田社長にご提案に伺ったのが2021年1月でした。これからの地域は経済社会の変化に対応するための新たな付加価値サービスが求められることなどをお互いに熱く語っていたのを思い出します。
当時殆ど使われていなかった宴会場と飲食エリアに『新たなコミュニティの場(コワーキングスペース・シェアオフィス・サテライトなど)の施設を整備し、県外県内からの新たな顧客層の利用を加速しブランド化する』という壮大なプランは、収支計画のめども立たずコワーキングを利用する方もクリアにイメージできないまま半信半疑だった社長が『成功の対義語は失敗ではなく、何もしないこと!まずは可能性にかけてやってみよう!』と地域課題解決プロジェクトを実行する決断をしていただいたことが今に繋がっています。
ワーケーションから繋がる関係人口 ~地域課題解決プロジェクトへの参加~
2019年から島根県松江市と一緒に推進してきたワーケーションで松江を訪れていただいた方々を『work@アンバサダー(以下アンバサダー)』として、多様な働き方を楽しみ島根や松江を応援するコミュニティとして繋がっていただいており、現在は100名を超える方に登録いただいています。ワーケーション推進事業者である当社にとってコロナ禍はピンチでもありチャンスでした。企業の出張やワーケーションなどが制限される一方で、個人で働き方を選択できるワーカーや働きながら旅するデジタルノマドなどニーズはあり、多くの方が来訪され旅先でも働くために安心安全で施設が整備されているコワーキング施設は必要不可欠でした。
2021年1月アンバサダーの方々に、新たなコワーキング&コミュニティをつくる地域課題解決プロジェクトへの参加を呼びかけ、賛同いただいた約20名(関東や関西エリアと地域メンバー)によりオンラインでスタートしました。
ワーケーションの宿泊施設となっていた松江ニューアーバンホテルはリアルに想像でき、ワーケーション内での地域交流会でも社長やスタッフの方々と面識があったため、課題をもつ地域や事業者を応援したいという気持ちと、自らが行きたいと思う場所にするという想いで様々なアイディアや企画も前向きにディスカッションされました。この時のアイディアも今のコワーキングのデザイン設計などに生かされています。
ワーケーションから繋がる関係人口 ~副業・外部人材活用~
約半年間に渡るオンラインミーティングでの地域課題解決プロジェクトによる設計・コンセプト・ネーミングアイディアから、プロジェクトは次の段階に進んでいきます。アイディアを具体的な設計デザインコンセプト・PR活動・クラウドファンディングにつなげていかなければなりません。関わったアンバサダーのそれぞれの特性やキャリアを生かして副業として関わっていただきました。それぞれの分野のプロフェッショナルなお仕事は現在もコワーキングの中で生き続けており、オープン後も関わりを持ち続けたり違うプロジェクトでご一緒したりと関係性が続いています。仕事として関わりを持つことで、何度も来訪しその地域や人をもっと理解したいという地域愛も生まれています。
地域外の視点でプロジェクトに関わることで、思いつかなかったアイディアやネットワークが広がることも外部人材を活用する地域側のメリットでもあります。
みんなの『第2のふるさと』に
オープンを迎えた2022年9月および 翌年1周年記念にも、プロジェクトに関わってくださったアンバサダーをはじめ、ワーケーションでつながった方が再び松江やコワーキングやホテルに再訪いただき一緒にお祝いをしました。
地域課題解決プロジェクトの目的は地域の社会課題や事業者の課題を解決するためですが、副次的効果として関わった全ての方が地域や事業者のファンになることです。
関わってくださった方々のお名前をプレートとして残していただいており、このネームプレートを見に帰ってきますという方も少なくありません。enunはみんなの『第2のふるさと』となり、再来時には単独ではなくご家族とお友達とご一緒にと輪が広がっていき、場所だけでなく人を訪ねる旅として、コワーキングスペースに立ち寄る方も多くいらっしゃいます。
松江ニューアーバンホテル(浅利観光株式会社)代表取締役社長 植田裕一氏 メッセージ
コロナ禍にスタートしたプロジェクトでしたので、どの様になるのか不安もありましたが、ワークアットの皆さんやアンバサダーの皆さんと事業を進める中で、必ず必要とされる拠点が生まれると根拠のない自信が芽生えていました。コワーキングスペースは全国たくさんありますが、応援してくださる方の熱い想いや心意気やプロフェッショナルな方々に支えられている施設は他には無いと思います。現在も入居者や施設利用者がアップデートの提案をして進化を続けており私たちの想像を越えつつあり誇りに感じています。私たちの仕事は利用者がアップデートできる環境を整える。持続可能な施設であり続ける様努める事です。これからも進化が止まらないenunに期待をしてください。
写真左:浅利観光株式会社 代表取締役社長 植田裕一氏/写真右:ワークアット株式会社代表取締役社長 林 郁枝
コミュニティと地域づくり、ローカルコワーキングの役割
コワーキングスペースenunでは『つながる・ひろがる・はじまる。』をコンセプトに、各イベントや学びのプログラムを実施しており『enun challenge』と称した地域課題解決プロジェクトを定期開催しています。
プロジェクトスタートから1年半後にオープンしたenunは、~人口減少対策のための人材育成や関係人口創出~​の場所としてあらゆる地域の多様な方が集う場所になり、新たなビジネスを生みだす第一歩がはじまったばかりです。民間事業者から始まったコワーキング&コミュニティつくりは、行政や地域創生のための関係機関や事業者による協力もあり、産業振興や企業誘致、移住定住や関係人口創出、観光やデジタルノマド誘致、地域課題やイノベーション創出など地域のコミュニティを支える場所にもなりつつあり、地域におけるコワーキングスペースの役割や可能性がひろがっていくことを実感しています。
次々とはじまる 地域課題解決プロジェクト
オープン以降 地域世代を超えて次々とプロジェクトがはじまり、新たな事業や更なるプロジェクトなどビジネスの種が生まれています。
【事例❶】「農」からはじまる地域活性化プロジェクト ​~ 農×○○ アイディア創出 ~​
プロジェクトのつづき▶農業関係人口創出と就農支援の​新事業プロジェクトが生まれています。


【事例❷】隠岐の島町に新たな価値を生み出す コワーキング&コミュニティをつくろう​
プロジェクトのつづき▶2024年7月コワーキングオープン​にアイディアが引き継がれています。​


当社では『誰もが健やかで生き生きと働き自己成長できる社会へ』をMISSIONにコワーキングスペースenunの運営を通じて、マインドフルネスなどの人材育成事業や、ワーケーションやツーリズムの企画運営による関係人口創出や移住支援などで『地域活性化』を支援しています。
地域や世代を超えて多様な価値観の方が出会いによるイノベーション創出や地域との共創を目指します。


■コワーキングスペース『enun(縁雲)』とは 
縁がつながって、雲のように人が自由に集まり、あたらしいことに出会える場所。いろいろな技能や知識をもった人との出会いを起点に、お互いに情報をシェアし、あたらしい関係を育てていく。そんな場所から多様な地域の人が繋がって、コラボレーションや新しいビジネスが生まれるワーキングスペースです。地域と地域、地域と人が繋がっていく要はやはり『人』ユニークな曜日代わり6人のコミュニティマネージャやスタッフが皆さまをお待ちしております。
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【企業概要】
ワークアット株式会社 
島根県松江市西茶町40-1 松江ニューアーバンホテル本館2階 enun Room F
代表取締役社長 林 郁枝
設立日 2020年3月
事業内容
•地域滞在パッケージ(ワーケーション)の企画・運営・コーディネート
•コワーキングスペース運営
•自己啓発・マインドフルネス等 各種研修の企画・開発・運用
•ストレスなどのデータ分析を用いたサービスの企画・開発・運用
•各種地域づくり支援コンサルティング
・コワーキング企画運営・関係人口創出・人材育成・地域課題解決・ヘルスサイエンス等

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