株式会社ジョリーグッドは、高精度なVRソリューションとVR空間のユーザー行動を解析するAIによる、医療福祉向けサービスを開発・提供するメディカルテクノロジーカンパニーです。
2014年5月15日に創業し、3年ほどは放送局や観光業、職場体験、企業の従業員教育など様々なVRソリューションを開発してきました。現在は医療・ヘルスケア業界向けに事業を展開しています。
ジョリーグッドが医療業界にフォーカスしたきっかけは2018年、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社と株式会社NTTドコモと共同で実施した、
です。
その後、ジョリーグッドの医療VRは進化を続け、国・省庁による総額15億円・13の支援事業にも採択され、様々なパートナーと医療VRを共同開発し、日本全国の大学や病院で活用されています。
また、2023年にアメリカに現地法人を設立するなど積極的に海外展開を進めているほか、医療・ヘルスケアの変革を牽引するため、以下の新たな取り組みを始めています。
2023年11月〜
ここでは2024年5月までの10年の歩み、事業の変遷をご紹介します。
2021年12月に提供開始した医療VRプラットフォーム「JOLLYGOOD+」
は、600本以上の医療VRを定額で体験し放題のサブスクリプションサービスです。導入実績は250施設以上と堅調に成長を続けています。
医療教育VRをセルフ制作して活用するユーザーには、撮影・編集機材・操作指導がセットになったサービス「JOLLYGOOD+make」
を提供しています。
※「JOLLYGOOD+」は、発達障がい向けのVRトレーニング「emou」
、手術室のVRライブ配信・データ蓄積を同時実現する「オペクラウドVR」
が統合・進化して誕生しました。
--------------------------------------------------------------------------------------
【導入事例】企業泉工医科工業株式会社
【導入・採択事例】大学・病院・各種機関
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)令和2年度 「医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE):第5回公募」
「外傷診療におけるVR遠隔臨床学習プラットフォームの構築に関する研究」は、臨床現場を疑似体験できるVRコンテンツ活用で臨床経験を補うことにより、医療教育を加速し、医療技術の向上を目指したものです。3カ年10億円をかけた事業として、28の医療施設に、高精度360°VR撮影機材・VRゴーグルなどを導入し、運用・導入課題・倫理指標・運用フローなどを検証・構築しました。
文部科学省 令和2年度第3次補正予算「感染症医療人材養成事業」愛媛大学
愛媛大学・杏林大学・順天堂大学・東邦大学・長崎大学・広島大学
文部科学省 令和3年度補正予算事業「ウィズコロナ時代の新たな医療に対応できる医療人材養成事業」慶應義塾大学
文部科学省 「専修学校における先端技術利活用実証研究」全国救急救命士教育施設協議会(JESA)「救急救命士養成学校におけるVRを活用した臨床実習カリキュラム開発、その教育効果についての実証実験」
株式会社 京都科学、監修:東京医科大学「VRを利用したシミュレーション教材の教育効果の実証研究事業」
令和3年度も継続
そのほか多種多様な医療VRを開発・提供日本医科大学
--------------------------------------------------------------------------------------
を訪れた認知行動療法の専門家とのご縁から、国内最先端の認知行動療法研究機関である、
することが実証されたため、就労移行支援事業所向けのVRカリキュラムを精神科専門医とともに開発しました。
【emou導入事例】特別支援学校、就労支援施設株式会社Kaien
そしてジョリーグッドは、VRとAIによる精神疾患向けのデジタル治療(デジタルセラピューティックス:DTx)の開発とその薬事承認を国際的に推進する
しました。
現在は製薬企業2社とのパートナーシップのもと、治療やトレーニング支援におけるVRの開発と利活用を進めているほか、
2-1. 帝人ファーマ株式会社との取り組みー医療領域(SaMD:プログラム医療機器)
しました。共同開発を進める「うつ病向けVR」は薬事承認を視野に入れており、国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)の協力を得て、
しました。試験は2024年9月までを目処に実施予定です。
2-2. 大塚製薬株式会社との取り組みー非医療領域(Non-SaMD:非医療機器)
2022年にVRを活用したソーシャルスキルトレーニング(SST-VR)事業について、
は、2022年10月に発表され、コンテンツを拡充しながら、医療機関や就労支援施設などへ導入を進めています。
精神疾患をもつ患者さんが社会で人と関わりながら生きていくために必要なソーシャルスキルを身につけられるよう、社会生活の様々な場面をVR教材化しています。2023年8月
精神疾患をもつ患者さんが就労を目指す際に必要とされるコミュニケーションスキルを学ぶことができます。2024年2月
ひきこもり当事者のご家族が対象で、症状の理解とひきこもり当事者とのコミュニケーション方法を学ぶことができます。2024年4月
統合失調症や自閉スペクトラム症(ASD)、発達障害をお持ちの方が、良好な人間関係を築くためのトレーニングを行うことができます。
3. 海外事業
ジョリーグッドの海外事業の始まりは「介護領域における外国人労働者教育VRサービス」で、介護人材として海外から来日する外国人労働者や、外国人労働者を受け入れたい日本企業を対象にしたものでした。
など、順調に導入を進めていましたが、COVID-19のパンデミックにより、機を改めて見計らうこととなりました。
その後、コロナ禍のピークを過ぎた頃からアジアでの事業展開が再始動し、同時にアメリカで現地の専門家を監修に迎えたVRプロジェクトが多数始動。現在はアメリカでの事業をメインに事業展開を加速させています。
4. 受賞歴
ジョリーグッドのユニークな製品・サービスは各所から評価されており、以下の賞を受賞しています。
:VRとAIによるうつ病などの精神疾患を対象としたデジタル診断・治療法の開発
:ECMOトレーニングVR世界最大のVR/ARアワード
5. 最後に
ジョリーグッドは事業拡大に伴い、自分の可能性にチャレンジしたい仲間を募集しています。 社内交流を活性化するため、2週間に1回の全体ミーティングやご飯サポート制度のほか、以下のような社内イベントを開催しています。
青山学院大学 陸上競技部監督・地球社会共生学部 教授で、ジョリーグッド社外取締役の原晋 氏
社内ビジネスコンテスト
ジョリーグッドのさらなる成長、新たなチャレンジにぜひご注目ください。