【トーキョーアーツアンドスペース】 6/29(土)より開催!「トーキョーアーツアンドスペースレジデンス2024 成果発表展『微粒子の呼吸』」第1期

2024.06.20 11:00
公益財団法人東京都歴史文化財団
世界の街を舞台に滞在制作を行った、国内外のアーティストたちによる成果発表展

トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)では、公募展や企画展、海外派遣などを通じて、段階的、継続的にアーティストの活動を支援しています。2006年からはレジデンス・プログラム「クリエーター・イン・レジデンス」を開始し、東京や海外の派遣先を舞台に、さまざまな分野で活動するアーティストたちへ活動の機会を提供しています。
6/29(土)より開催するレジデンス・プログラムの成果発表展「微粒子の呼吸」の第1期では、TOKASレジデンシーに滞在した6名の作品を紹介します。エド・カー、前田耕平、松本美枝子、エドウィン・ロウの4名が「都市を取り巻くエコロジー」という共通テーマのもと、対話や議論を重ねながら制作活動に取り組んだ成果を発表するほか、海外クリエーター招聘プログラムで滞在制作を行った、キム・ウジン、ネストール・シレの2名が作品を展示します。
■開催概要
会期:
第1期|2024年6月29日(土)~8月4日(日)
第2期|2024年8月17日(土)~9月22日(日・祝)
休館日:月曜日(7/15、9/16は開館)、7/16、9/17
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷(東京都文京区本郷 2-4-16)
入場料:無料
アーティスト:
第1期|エド・カー、キム・ウジン、ネストール・シレ、前田耕平、松本美枝子、エドウィン・ロウ
第2期|大野由美子、谷崎桃子、辻梨絵子、仲本拡史、西 毅徳
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 トーキョーアーツアンドスペース
提携都市/機関:
アトリエ・モンディアル(スイス、バーゼル)、エディンバラ・スカルプチャー・ワークショップ(スコットランド、エディンバラ)、HIAP[ヘルシンキ・インターナショナル・アーティスト・プログラム]、フィンランド文化財団(フィンランド、ヘルシンキ)、センター・クラーク、ケベック・アーツカウンシル(カナダ、ケベック州[モントリオール])、トレジャーヒル・アーティスト・ヴィレッジ、アーティスト・イン・レジデンス台北(台湾、台北)
ウェブサイト:
▮展覧会について
私たちは、自然災害や環境破壊といった地球規模の問題から、経済格差、人種や文化、思想等の相違によって生まれる非対称な権力構造による社会的問題、またこのような複雑な状況が個人の生活や精神面に及ぼす影響等、急速な変動の中で日々さまざまな課題に直面しています。この不確実な日常を生きるには、その起因を問い直すとともに、物事を転換させるための主体的な活力や知性、そして既存の枠組みや価値観に捉われない、新たな方法論を編み出す想像力/創造力を共有することが、ひとつの糸口となりうるのではないでしょうか。

2024年6月から9月までの2期にわたり実施する本展では、2023年度に海外各地の提携機関や東京のTOKASレジデンシーで滞在制作した5ヶ国11名のアーティスト(1期6名、2期5名)による成果を発表します。本展で紹介するアーティストは、世界各国の都市でのレジデンス滞在をとおして、その鋭敏な感覚と多種多様なまなざしで、自身を取り巻く生態系を観察し、そこに潜むさまざまな生命の活動や創造的実践の息吹に耳を澄ませました。彼らの作品は、目の届かない場所で息づく小さなエネルギーの交換を掬い上げ、そこから形成される有機的な営みを手がかりとして、この多層的な世界の未来に向けた、共生の新たな様態を模索します。

▮ 関連イベント 予約不要/無料※日英逐次通訳あり
アーティスト・トーク 1
日時:2024年6月30日(日) 15:00~16:30
出演:エド・カー、前田耕平、松本美枝子、エドウィン・ロウ
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷

アーティスト・トーク 2
日時:2024年7月6日(土) 15:00~16:00
出演:キム・ウジン、ネストール・シレ
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷

▮ 出展作家/展示予定作品/略歴
■テーマ・プロジェクト:「都市を取り巻くエコロジー」
エド・カー| Edd CARR
生態系の危機と人間以外の世界との関係を描き出すカーは、キツネにまつわる神話に焦点を当て、現代の日本におけるアニミズムについてリサーチを行いました。本展では、映像、写真、彫刻作品をとおして、21世紀における架空のキツネ崇拝の物語を創出します。
【プロフィール】
1992年ノースヨークシャー(イギリス)生まれ。ロンドンを拠点に活動。2022年ロイヤル・カレッジ・オブ・アート修了(現代美術)。主な展覧会に「Photo50」ロンドン・アートフェア(2023)など。

前田耕平| MAEDA Kohei
「自然と人の関係や距離」をテーマに活動する前田は、TOKASレジデンシー周辺の人工運河を起点に手漕ぎ舟で川の中に入り、千葉の江戸川河口から井の頭公園までの約50kmを遡上し、リサーチを行いました。本展では、その行為の過程と考察による映像作品を軸に、展示空間全体に自身の「東京遡上体験」を再現することを試みます。
【プロフィール】
1991年和歌山県生まれ。関西を拠点に活動。2017年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻構想設計修了。主な展覧会に「タイランド・ビエンナーレチェンライ2023」など。

松本美枝子| MATSUMOTO Mieko
自然環境を社会の基盤のひとつとして捉える松本は、都市の河川と地形をリサーチし、水資源と治水、歴史的な災害や戦争の側面から、都市のありようを考察しました。本展では、写真作品や映像によるインスタレーションによって、地形や河川の社会的な力や、民衆の歴史をひとつの生態系として可視化します。
【プロフィール】
1974年茨城県生まれ。茨城県を拠点に活動。1998年実践女子大学文学部美学美術史学科卒業。主な展覧会に「具(つぶさ)にみる」(国際芸術センター青森[ACAC]、2022)など。

エドウィン・ロウ| Edwin LO
ロウは、地域固有の「技術(テクノロジー)」が、生態系を考える上で果たす役割の重要性を考察し、江戸中期~後期に日本・中国・西洋の異文化の交錯によって発展した日本の技術思想の継承と個別化について探索しました。本展ではビデオ・エッセイによって、技術の来歴と、歴史における技術思想の役割の再構築を試みます。
【プロフィール】
1984年香港生まれ。香港を拠点に活動。2017年香港城市大学修了(クリエイティブメディア)。主な作品上映に「オーバーハウゼン国際短編映画祭」(ドイツ、2023)など。

■海外クリエーター招聘プログラム
キム・ウジン| KIM Woojin
社会的な枠組みを作り出す装置としての言語に取り組み、消滅しつつある言語に関する個人の記憶を収集するキムは、日本における少数言語や日本語政策の変遷について調査を行いました。本展では、日本の危機言語であるアイヌ語とうちなーぐち(沖縄語)に関するインタビューをもとにした映像作品を発表します。
【プロフィール】
1976年韓国生まれ。ソウル、京畿道を拠点に活動。2019年梨花女子大学美術博士課程修了(絵画)、2012年ロンドン大学ゴールド・スミス・カレッジ修了。主な展覧会に「PostModernChildren」(釜山現代美術館、2023)など。

ネストール・シレ| Nestor SIRE
革新的な地域的実践と創造性の多様な社会的表象を掘り下げるリサーチ・プロジェクト「CubaCreativa」を行うシレは、日本におけるふたつの概念「珍道具」と「裏技」を探究しました。本展では、Tokyo Hacker Spaceと協働で、NFTを使用して制作したパソコンの3Dプロトタイプや、タイヤ型のパソコンのモジュラー版などを展示します。
【プロフィール】
1988年カマグエイ(キューバ)生まれ。ハバナを拠点に活動。主な受賞歴に「Rijksakademievanbeeldendekunsten」レジデンス・アーティスト(アムステルダム、2024-2025)など。

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